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拒絶理由に反論して特許になる率を考えてみた【リライト版】

あるお客様から、
✔拒絶理由に反論しそれが認められて特許になる率は?
と尋ねられました。

どこかにデータはあるのかも知れません。
とっさに以下のような数字でお答えしました。
あくまで机上の数字ですが、ご参考まで。

●拒絶理由に反論して特許になる率を考える前提条件

(1)拒絶理由が通知されずに特許になる率

拒絶理由が通知されずに、いきなり特許(一発特許)になる率
→1~2割と言われています。そこで15%とします。

①拒絶理由が通知されずに特許になる率:15%
②拒絶理由が通知される率:85%

(2)拒絶理由が通知されて、反論しない率

拒絶理由が通知されて、反論しない率
→1~2割と言われています。そこで15%とします。

③拒絶理由が通知されて反論しない率:15%
④拒絶理由が通知されて反論する率:85%

(3)最終的に特許になる率

最終的に特許になる率は、60%程度と言われています。

⑤最終的に特許になる率:60%

①~⑤を前提条件とします。
拒絶理由に反論してそれが認められて特許になる率を求めてみます。

以上をまとめると、

①拒絶理由が通知されずに特許になる率:15%
②拒絶理由が通知される率:85%

 ②の85%の中で、
  ③拒絶理由が通知されて、反論しない率:15%(②の85%×15%)
  ④拒絶理由が通知されて、反論する率:85%(②の85%×85%)

⑤最終的に特許になる率:60%

●拒絶理由に反論して特許になる率は?

拒絶理由が通知されて反論して特許になる率をPとします。

拒絶理由が「通知されずに」特許になる率は①です。
拒絶理由が「通知されて」反論して特許になる率は④×Pです。

すると、最終的に特許になる率(⑤の60%)
=拒絶理由が通知されずに特許になる率(①の15%)
+拒絶理由が通知されて特許になる率((④の85%×85%)×P)
となります。

0.6=0.15+0.85×0.85×P
P=0.6228・・・。

拒絶理由に反論して特許になる率は62.3%くらいとなります。

●確率・統計学の視点から特許を見るのも面白い

上記の数字は、いくつかの仮定や条件下のものです。
あくまで机上の数字です。
あなたの具体的な案件に必ずしも当てはまるとは言えません。
あくまでご参考まで。

ちなみに、特許率が100%の特許事務所(弁理士)もあります。
(例えば、歴史の比較的浅い特許事務所です。)
当然に、拒絶理由に反論して特許になる率も100%と言えます。

特許を確率・統計学の視点から特許を見るのも、面白いものです。
こうした数値は、どこかでデータ化されているのかも知れません。
それはさておき、今後もいろいろ考えてみたいと思います。

<元記事>
拒絶理由に反論して特許になる率を考えてみた(1/2)(2017年09月15日執筆)

拒絶理由に反論して特許になる率を考えてみた(2/2)(2017年09月19日執筆)

<関連記事>当ブログのリライトについて
特許の過去記事をリライトします&YouTubeも【1文1行ブログ】

●YouTubeで音声でもご覧いただけます

●元ブログ(+αの情報あり)

https://www.tokkyoblog.com/archives/88603732.html

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