【Q&A】商品の用途を変更しても特許は有効ですか?【コロナ需要】
(Q)商品の用途を変更しても特許は有効ですか?
ポシェットの発明で特許を出しました。
特許を出す段階では、旅行用のポシェットであることを想定していました。
ポシェットを販売するにあたり、コロナで旅行用として売り出すのが難しくなりました。
そこで、ポシェットをマスクケースとして売り出すことにします。
特許は有効でしょうか?
(A)商品の用途を変更しても、特許は有効です。
<解説>
一般に特許を目指すときには、物の「用途」では規定しません。
逆に言えば、用途に特徴があるとしても、それだけでは特許を取るのは難しいものです。
例えば、「旅行用のポシェット」の発明で考えます。
このポシェットは、
✔旅行の際に用いることに適している
というだけですね。
そのポシェットは「形状」や「構造」や「材質」などに特徴があるのでしょう。
結果的に、旅行用に「適している」ということですね。
特許は、その形状や構造や材質などで取ればいいのです。
旅行用はあくまで一例であって、特許を旅行用に限定する必要はありません。
そのポシェットをどう使うかは、利用者の自由です。
本質問者のように、マスクケースとして使うのも自由です。
もちろん、「旅行用」で限定する必要がないのと同じで、「マスクケース用」に限定する必要がないことはいうまでもありません。
(仮にそう限定したとしても、それで特許になりやすくなるわけではありません。)
■「コロナ需要」にできないかアイデア出ししてみる
今回のコロナ騒動で、多くの商品・サービス・ビジネスに悪い影響がありました。
その反面、良い影響も少なからずありました。
「コロナ需要」という言葉もありますね。
これまでの商品・サービス・ビジネスが、
✔たまたまコロナ需要に当てはまった
というものもあるでしょう。
一方で、
✔コロナ需要にできないか考えてみる
というのはどうでしょう?
今回の質問者のように、
✔旅行用のポシェットは、コロナで悪影響
✔マスクケース用のポシェットは、コロナ需要
アイデアの出しどころですね!
特に今回の質問者の方は、特許を出していることも大きいですね。
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東雲特許事務所(しののめ特許事務所)
弁理士 田村誠治(元特許庁審査官)
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営