大喜利天下一武道会の公式練習会(大阪)に行ってきた話
Q:なんば紅鶴へ、行きたいかー!
A:行った
やったーついに練習会のお題が公開されたぞこれで振り返りが書けるー!
……書いていいんだよね?
念願の練習会にエントリーした
なんじゃかんじゃで自分の為に長いこと大喜利をやってきた
だけどいつだったか「自分の答えを自分で出して自分で喋った経験がないに等しい」という事実に気が付いて愕然とした。ネット大喜利しかやったことがないからだ。他にも自分には決定打がないとか二択のクイズで一般正解率からどちらが正解か読み解く能力が欠けているとか自分はめちゃめちゃ偉そうなことを言ってきたんじゃないか? とかそもそもそんなに大喜利強くないじゃんとかそういうことに気が付いた結果、自分の大喜利というものに絶望している節があった
これじゃあいけない!
そう思った私は近場で開催されている大喜利大会がないか調べた。そこで一つの大会を見つけた
大喜利天下一武道会
この大会に出れば私も何か変わる……ということはなさそうだけど、やったことないよりはやったことあった方がいいような気がしたので参加したいと考えた。大喜利天下一武道会には公式練習会というものがあるので、まずはそれに参加してみることにしたのだ
ところが、2020年12月26日開催分のエントリー募集開始を待つも情勢的に延期が続く
開催を待つ間に倉本流大喜利の初段になってしまった
結局、練習会は2021年3月6日開催となった。無事にエントリーに成功したので、後は開催に備えてホワイトボードやマーカーを新調したりワクワクして待っていた
2021年3月6日
昼食に家族とバイキング(水餃子が無駄にうまかった)を食べに行った後、私は家族を置いて会場の最寄り駅である日本橋へ向かった。地図アプリを駆使して会場のビルに着くも、ビルのどこにあるのかわからずぐるっと一周したりした
何とか看板を見つけて、ここが会場だと認識する。写真? 撮り忘れたよ。緊張していたんだもの
思いのほか早くついてしまったので外をぶらついていたら靴下に穴が開いた。おい、不吉すぎるだろ! 近場のコンビニで靴下を買うという出費に見舞われた
会場に戻ってアルコール消毒・検温を通過する。会場はバーでそこに舞台がある……みたいな場所だった
会場にいる人の客層を見ると男性が多かったような気がする。「大喜利と言えば男性」という結びつけは私はあまり好きじゃないが、現実はそんなもんであるからしょうがないのかもしれない
まさに大喜利をやるための舞台を見てワクワクしたりなんかして
お題の話とかルール説明とかの後、いよいよ練習会が始まる
そしてここからの記憶が正直言うと、あまりない
何せ答えることでいっぱいいっぱいだったのだ。お題の振り返りを見ても「あれ? これ答えたっけ?」となるばかり。なのでこの後の話は時系列がおかしかったり、そもそもなかったことをあったかのように書いている可能性もあるので要注意だ
名前を呼ばれた人が舞台にあがって大喜利をするというこのシステム。呼ばれて「頑張りまーす!」と返事してちょっと恥ずかしい思いをする。別に黙って舞台に立てばよかったらしい
とりあえず大喜利をやってみる通常進行パートでは
という順番だった
そして最初の方の私が出た回では誰にも手を挙げてもらえなかった(見落としていただけだったらすみません)のだ。自分がハネなかったのはそうなのだが、あまりにも他の人が面白かった。本当に大喜利で戦える人はポイントを押さえて確実にみんなを笑顔にするのだ。とにかく、私みたいにネットの大喜利で思いつく限りの答えを投げるだけの人間にはできないことだった
ところどころウケはすれど、票は入らない。この事態に超焦る
そんな状態で大会ルールに入る。大会ルールだと紙に書いて投票して、集計後に発表される形式だった。自分が参加した回に自分の名前を書いて投票することもできるらしい。しかしそこでも不調で自分以外の票は一票も入らなかった
誰にも評価されない。今の自分の実力はその程度だ
そう思うには十分な出来事だった
あとこの時のことで覚えていることは
特効さん、奮い立つ
とにかく全てが新しい経験で打ちのめされ続けた。今思えば他の回答者だって過去にも今でもそんな経験たくさんしているだろうから、いちいち心が折れる必要はなかったんじゃないかと思う。しかし生で現物の大喜利が初めての私にとっては大挫折だった。私にはこういう大喜利は向いていないんじゃないかと思っていたその時、インターバルの時間(消毒とかしなきゃいけないから)に司会・進行の方の会話が聞こえて来た
「今回レベル高いよね!」
「初参加の人が何人かいるんだけど、誰なのか全然わからない!」
それを聞いた時に「自分がやっていることの全部が間違っているわけじゃない」と希望が湧いてきたのだ。少なくとも大喜利も何もできない一般市民が紛れているとは思われていないということになる
自分の大喜利を信じてやるしかないと思った。そしてまた自分の番が回ってくる
私には大好きな物があるじゃないか!
自分の領域と言えるジャンルがある!
何よりその場の思い付きと、(プロの芸人さんに褒められる程度には)滑舌には前から自信があるはずだ!
お題が出る前からボードに書くワードは決めた。あの時はどんなお題が出ようとそれで答えられるという確信がなぜかあった
そして[10]の画像お題が出題される
始まった瞬間に答えを書き、すかさず手を上げる
「浅草に、笑いの旋風を巻き起こす! 漫才コンビ、オキシジェン!」
「オキシジェン」とだけ書いたボードを出した
ウケた
嬉しく思いながら次の答えを考える
「ご覧ください! こちらが枚方市の新しい市章です!」
デカデカと「区章」と書いたボードを出した(間違っているじゃん!)。さらにウケた。振り返ってみたら私の中のイチウケはこれだったんじゃないかと思う。何よりこのお題の時が一番調子が良かった気がする。この回でやっと何人かに手を上げて貰えたし
アガってきた調子で大会ルールに入る。マンキンで芸人さんのギャグもやったし、今の自分にやれるだけのことはやった
そして結果発表
特効さん 2票
自分で1票入れた上での結果がこれだ。つまり1票だけ他の人が入れてくれたのだ。大喜利の投票はピーキーになりがちな中で! これにはめちゃめちゃ救われた
今後について考えた
無事に練習会が終わって、特効さんは満足気分で家に帰る。Twitterで大会の感想を書いている人がいないか見てみると、私の事を書いてくれている人もいた。この大会きっかけでTwitterをフォローしてくれた方もいたようだ
あれ、テンション上がるぞこれ!
練習で得たものは想像以上に大きかったと思う私であった。あとは、本大会だ!
またこういう生大喜利に参加できるといいな~(参加するつもりだったのが一件あったけど中止になっちゃった)
これで練習会の話は終わり。最後は私が出した大喜利の答えを覚えている限り書いておきます
覚えている自分の答えダイジェスト
第17回大会向け「天下一公式練習会」 使用お題と照らし合わせてね
■通常進行時
●[1]画像お題
答え:「あなた、私とスマホどっちが大事なの!?」「スマホ~」
■大会ルール (2回目)
●Bブロック 文字お題
答え:バイオテクノロジー「衣類の繊維を分解します」
●Bブロック 画像お題
答え:へー、海外でも芸人さんのギャグが流行っているんだ! ゲッツ!
答え:へー、海外でも芸人さんのギャグが流行っているんだ! ダーブルパチンコ!
……これだけしか覚えていないの!? めっちゃ答えた筈なのに!
おわり
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