eスポーツ番組「CHOTeN」が良い番組だった / eスポーツ観戦を楽しむために必要なこと

CHOTeN～今週、誰を予想する？～｜テレビ東京

eスポーツ番組って難しいんですよ。
ゲームばかり映し続けると選手の印象が薄くなるし、
かといって人間ドラマだけだとeスポーツ番組である意味がない。

その点、CHOTeNはバランスが良い！
ゲーミングハウスで生活する選手の日常を切り取るだけじゃなく、
ゲームの解説もちゃんとしてくれる。

CHOTeNでは、PUBG Mobileのプロリーグ「PMJL」を扱ってます。
PMJLはドコモが主催するリーグで「賞金総額3億！」のインパクトが強い大会なんですけど、正直まだそこまで楽しめてない。
毎週観てはいるんですけどね……私のPUBG Mobile歴が浅いってのも原因かな。
あと、やっぱり選手のこと知らないからだと思う。

Apexで有名なボドカさんが「Apexの競技シーンが盛り上がらない理由」を語っていた。
端的に言うと、プロが認知されてないからだと。
知らん人らが出る大会を観るくらいだったら、よく知ってるストリーマーの方を観るよね、と。
プロは配信して、露出して、知ってもらわなきゃダメだと。

この辺の事情はバトロワ特有なのかな？　とも思いました。
私は大のLoL観戦好きなんですけど、高校生大会のような無名選手の試合でも、普通に観れます。
ただ、バトロワはなんか違うんですよね。

プロゲーマーの英字と数字の混じった名前は、選手をよく知らない状態だと、文字の羅列でしかありません。
選手のプレイスタイルや性格を知るにつれ、無機質な名前にも意味が生じ始めます。
その名前が画面に映ってるだけで、「おっ、◯◯さんが映ってる！」と嬉しくなったり、応援したくなったりするんです。
だから有名人だらけのCRカップが盛り上がるのは必然だなぁと。

PMJLは64名の選手がいる。
でもその中で印象に残ってる選手といえば、1v4クラッチで大逆転劇を見せたDuelo選手と、スタングレネードで劣勢を覆したSaltGea選手くらいだ。
もっと選手を知りたい！　試合が楽しくなるはずだ。

そこでCHOTeNですよ。

元自動ドアの営業マンであるSkylarに対して、「ほふく前進しても自動ドアは反応するの？」と質問。どういう着眼点だｗｗｗ

BruR4は美大生ということもあって、日頃からデザインやスタイルについて意識を高く持ってるそうだ。
思わず「へぇ」となる経歴が紹介されていて、選手が印象付けられますね。

こっからが良くて、PUBG Mobileのプレイに踏み込んでいく。
Tomatoは大学院で研究もする理知的なプレイヤーで、論理的にチームメイトの問題を指摘する。
あまりに直截的に指摘するもんだから、BruR4が「そんな言い方せんでいいやろ」と不満を見せ、仲裁に入るリーダーのZussy。

そうそう、これですよこれ、私が見たいのは！
プロが高いレベルを目指した結果、一見ケンカのように見える緊張感あるやり取り。
ギスギスと形容するのとはちょっと違う、ゲームに本気だからこそ生まれるシリアスな雰囲気。
討論する所までちゃんと映してくれたCHOTeNに感謝！

そして、放映翌週のPMJL。
なんとBC SWELLが全4試合の中で、3連ドン！

【#PMJL SEASON1 Phase2 Day18 Round4】@BC_SWELL の快進撃が止まらない!!
PMJL初の3連ドン勝です!!!!🍗🍗🍗
GG!!🎉#BCSWIN

📺YouTube:https://t.co/olN8uRWg04
📺Mildom:https://t.co/5E1mrSBY18
🗺MAP:https://t.co/KR3dlWLxnO#PUBGモバイル #今年はドン勝だ pic.twitter.com/mmG86m4SKw

— PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE 公式 (@PMJL_official) October 10, 2021

BC SWELLって前シーズンは弱かったんですよ。
はじめの方は最下位だったし。
なのに今シーズンは破竹の勢い。
前の弱いイメージがあるから、「えっ、いつの間にこんな強くなったん？」と思ってしまった。

前シーズンを反省してチーム一丸となって高め合い、時には本気で言い合って勝利を目指し、現在は快進撃を続けている。
応援したくなるでしょ、こんなん。

あれだ、LJLにおけるAXIZを彷彿とさせる。
PMJLは前シーズン、REJECTが化け物みたいに強くて独走状態だった。
LJLでDFMが独走してたように。
弱小AXIZが強くなって結果を出し始めたときは、判官びいきもあって応援しましたからねー。

って、いつの間にか私の中にチームの印象が出来上がってるんですよ。
無機質だった「Tomato」という名前も、今はその文字に人間味を感じられる。
あぁ大学院で研究もしている理論派の、言い方はちょっとキツく感じるときもあるけど、チームの課題をきっちり指摘できるTomatoさんね、と。

CHOTeNのおかげです。イメージ形成が出来たのは。
これでPMJLの観戦カメラがBC SWELLに切り替わったときは楽しめる。
人間を感じられる名前が映ってますからね。
PMJLの選手をもっと知れたら、観戦は間違いなく楽しくなる。
ということで、CHOTeNは今後ともプロゲーマーの取材をお願いします。