【敷かれたレールに乗るか?降りるか?】あのこは貴族②
前回の記事に引き続き、映画『あのこは貴族』について書きます。
敷かれたレールに乗っても乗らなくても辛いじゃないか、ということについて書きました。
このジレンマを解消することはできるのでしょうか?
「自分で自分を認められるか」がポイントになるかと思います。
自分が納得できていれば、本来は敷かれたレールに乗っているか乗っていないかは問題ではないのです。
しかし、人は自分で自分を認められない時、他者に認めてもらおうとします。直接的な承認や賞賛だけでなく、スペックやステータスといった客観的評価に依存する場合もあります。
しかし、その欲求はいつまでも満たされることはありません。
他者を完全にコントロールすることは不可能ですから、どんなに恵まれた環境にあっても、常に不安に晒されることになります。
とはいえ、自分で自分を認めるって難しいですよね。。。
自分で自分を認められないときは、自信がなくて、守りに入りたい時です。自力で変化を起こすエネルギーがない状態です。
何かブレイクスルーはないのでしょうか?
一つの答えは、「仲間を作ること」です。
仲間との関係には愛があります。愛は生物としてDNAに刻まれた強力なエネルギーです。自分だけに向いていた意識を外に向けることができます。
本作でも華子は逸子と共に演奏活動をし、美紀は里英と事業を興すことで将来への展望を見出しています。
過剰な自意識から抜け出すことによって、現在の自分を受容し、建設的に将来を考えられるようになるのです。
仲間をどうやって作ったらいいかわからないよ、という方へ。
ヒトがサルだった時から、以下の2パターンに当てはまる者を仲間としてきました。
これを指針に探してみましょう。
同じものに立ち向かう関係
同じものを守る関係
まなざしを自分から仲間に移したとき、レールに乗っているかいないかは重要な問題ではなくなっているはずです。