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【 FX‥‥ 〇〇時、大金稼げる ❣ 】
目 次
1 はじめに
2 円高と円安
3 チャート図の見方
4 外貨預金について
5 FXの 仕 組 み
6 政府日銀による覆面介入の訳
7 FX ができる人
課金レベル情報ですが、無料公開します。FXについて、初心者にも分かるよう解説していきます。
1 はじめに
「結論だけ教えろ❣」という方のため、タイトルの〇〇とは、「政府日銀による為替介入」時というのが答えです。今回、私は1日で9万円弱の利益がでました。
なぜ、今年の為替介入が「覆面介入」であったのか、FX(外国為替証拠金取引)を始めたいと考えている方への注意点、FXなどの金融取引が格差社会となる要因の一つであることなどをお伝えします。
2 円高と円安(中学校社会科レベル・Ⅴtuberさんも挑戦してた)
まず、冒頭のチャート図をご覧ください。円と米ドルレートが記載されています。一番底の24年3月 1$=146.46円だったものが、真ん中4月29日の最高値が160.16円(ひげの先っぽ、天辺)となりました。これを「円安」になったといいます。
中学校教科書の説明では、1個1ドルのりんごを購入するのに、146.46円であったのに、160.16円にもなったので、円の価値が低く(安く)なった、すなわち「円安」と表現すると説明しています。株式の場合だと、同じようなグラフを見て、単純に高くなったと言えるのですが、外国為替の場合は、逆です。
なので、チャート図の下が円高、上が円安となり、円高(安)に向かうとか、円高(安)局面にあるなどと表現をします。
現在、円安局面であり、海外からの輸入する原材料価格が高騰しているため、国内では物価高の要因となり、賃金上昇が追い付かず、可処分所得が減り、実質賃金(実質所得)が24か月連続してマイナスとなっています。
3 チャート図の見方
図の足種別に「日足」とあります。1日ごとに「ロウソク足」(棒にひげが上下に伸びたもの)で表します。ロウソク足の説明は、株と違い、高値と安値との表現を使用すると分かりにくくなるので、割愛します。赤の棒は、始値(午前0時)より終値(午後12時)が右肩上がりで、赤の棒で囲みます。その棒から上下に伸びた「ひげ」の値まで、変動したことを意味します。青の棒は、その逆です。すなわち、赤棒は円安が進んだ、青棒は円高が進んだことを意味します。
4 外貨預金について
日本国内の普通預金利息は、1%を切っており、0.02%(税引前)など、出金手数料の方が、利息より高い場合、目減りしてしまいます。これに比べ、金利の高い海外にお金を預けた方がお得ということで、外貨を購入して、普通預金や定期預金にしておくというのが、外貨預金です。ただし、チャート図のように、24時間為替は変動しているので、円安で外貨購入し、円高で外貨売却すると為替変動による損失を被ることとなります。
例えば、1$=146.46円のレートで1万$購入すると、1,464,600円を金融機関へ支払います(手数料を除く。)。僅か2か月も経過しない1$=160.16円のレートで外貨普通預金を売却すると、1,601,600円を受け取ることができます(手数料を除く。)この為替変動で得た利益137,000円=1,601,600円-1,464,600円を為替差益といいます。逆に円安で外貨を購入し、円高で外貨を売却すれば、為替差損が生じます。
外貨預金における利息自体は、源泉分離課税ですが、為替差益や為替差損は、個人の場合、雑所得として1年間で所得計算を行い、申告対象となります。確定申告の雑所得におけるこの為替差損益で間違えやすいのは、外貨から外貨に預け替えた場合も、円貨換算の上、所得計算の必要があります。
5 FXの 仕 組 み
FXは、外国為替証拠金取引といいます。上記4の外貨預金は、現物取引ですが、FXは信用取引(証拠金取引)となります。1ドル150円を例に説明します。
外貨預金では、1万ドルの預金をしたとすると、150万円を用意しなければなりません。現実に存在するもので取引するので、現物取引といいます。他方、FX等の信用取引とは、預入証拠金(申込証拠金ともいいます。)額を担保に、レバレッジ(一定倍率)を掛け合わせた金額の範囲内で(個人は25倍まで、法人は無制限に設定可能)、売買取引が可能で、将来、反対売買による決済を行うことで、差益を得ようとするものです。
個人でレバレッジ倍率を最高の25倍に設定した場合、10万円の預入証拠金で250万円の取引が可能となります。
今1ドル160円だったものが、この先、150円の円高になると予想される場合、いきなり、外貨1万ドル(160万円)を売り(売建玉といいます)、150円になった時に1万ドル(150万円)を買い戻す(決済するといいます)と、円建てで250万円(10万円×25)の差益を得ることができます。逆の円安になれば、差損発生となってしまいます。
決済しなければ、損得は発生(確定)しません。なので、預入証拠金が不足が見込まれると、追加で証拠金を預け入れる(「追証(おいしょう)」といいます。)か、強制的に解約(「ロスカット」といいます。)されてしまいます。
将来の為替変動(円高になるか円安になるか)を把握できれば、確実に儲かるという訳です。将来のことは不明であるので、FXには「手を出すな。」というのが鉄則です。ですが、唯一、将来の為替変動が確実に分かるのが、政府日銀介入時です。
なお、FXによる為替差損益は、前回の為替介入時以降、雑所得から分離課税所得に区分変更されました。外貨預金とFXの為替差損益について、損益通算ができなくなったということです。
6 政府日銀による覆面介入の訳
政府日銀というのは、急激な円高(安)を嫌います。できるだけ、市場需給により円ドルレートを安定させたいところであり、投機家による為替変動は阻止したいと明言しているとおりです。なので、日銀総裁が国内の利上げを匂わせたり、財務大臣の「為替介入もあり得る」との発言により、為替安定を図ろうとしましたが、その効果はなく、どんどん円安が進行しました。
「覆面介入」という言葉は、今回、初めて使用されました。外貨レートを効率よく変動させるため、各国政府が協力して、「協調介入」を行います。チャート図をご覧ください。左側が青、右側が赤のV字部分が数か所あります。どれも政府日銀が為替介入したものですが、すぐには、為替介入したと公言しませんでした。なぜなら、数回にわたる介入の必要性が見込まれていたことと前回の介入の仕方がバレバレだったからです。
何と、前回の為替介入は、指値で行われたため、夜の10時ころだったと記憶していますが、分足チャートのレートが横棒一直線となり、一定時間続きました。翌日のニュースで、為替介入があったと報道されました。介入を行使したか否かを確かめるまでもありませんでした。これは、何を意味するのか。為替レートが逆に動くことを容易に知らしめることとなり、利益確定をしたり、FXでは次の仕込みを行うこととなり、正に「濡れ手に粟」状態でした。
当時の批判があったからそこ、今回は、徐々に為替変動を行い、実際には介入していたものの、すぐには公言せず、「覆面介入」なる言葉が生まれました。
チャート図をご覧ください。本年2回目のV字ゴールデンウィークの最中に行われた為替介入ですが、マスコミ各社は、155円になれば介入があると予想していましたが、4月28日、155円後半から始まり、158円を突破したところで終わりました。4月29日、158円から始まり160円と一気に円安が進んだところで、介入が始まり、30日には押し戻され、5月1日から3日の間で、153円までもっていったことが分かります。
この時も為替介入していることは分かるものの、どこまで円高とするのかV字の一番深い部分がいくらにするのかという予想は困難です。これが覆面介入をした最大の理由であると考えます。
その次の覆面介入は、朝6~7時ころに確認できました。分足チャートがどんどん円高へ向かっていました。仕込みを入れたかったのですが、睡魔に勝てず、寝てしまいました。
7 FXができる人
「日銀短観」、「米国雇用統計」、「〇〇指標」、「FRB議長発言」等をもってして、小さな為替変動を見抜いて、稼いでいくのはプロがすることです。素人は、やっぱり手を出す金融商品ではありません。信用取引ですので、結局、借金をして、投資しているのと同じです。レバレッジ1倍なら外貨預金と同じという考え方もできますが、ドル売の建玉から始めると、毎日、利息相当分(スワップポイント)が目減りしていきます。
FXができる人というのは、損失表示に我慢ができる人、すなわち、利益表示になるまで、何年でも待っていられる人です。そして、追証を求められたときに、いくらでも追証ができる資金力がなければなりません。
FXは、6割が勝っており、逆に4割は負けているそうですが、4割の方は、追証ができず、FXを止めてしまったとの意味なのか、損失表示であり、まだ損が確定した訳ではないという意味なのか分かりません。
いずれにしても、それだけの資金力があるのは、やっぱり「富裕層」と言われる方々であり、実際、「富裕層」の方々は、自らFXをしている訳ではなく、金融機関のプロに任せています。「一任勘定取引」などと言われています。FXは、お金持ちが、よりお金持ちになる格差社会となる一因でもあります。
それでも、あなたは、FXをやりたいですか。為替介入中に出くわせば、有り金はたいて、大儲けできますよ。
なお、予想以上の外貨購入(売却)のみといった場合、FX取扱金融機関は、顧客からの注文を中止できる規約となっています。覆面介入ではない前回の為替介入時、FX取引が、突然中断され、取引できなくなったような記憶があります。世の中そんなにうまくいきませんよ。
8 おまけ
「専業主婦がわずか1か月で100万円稼ぐ方法」なんていう書籍が出回っているようですが、上記のとおり、24時間チャート図と「にらめっこ」ができれば、確かに稼げます。
世の中で戦う戦士のサラリーマンは、勤務時間中にFX取引なんてできる暇はありません。公務員なんて、取引せずとも、チャート図を見るだけでも職務専念義務違反に問われ、懲戒処分を受けることとなり、最悪、懲戒免職という、退職金ももらえず「クビ」になってしまいます。