キッチンカーの旅〜神奈川編(3)~
2023.10.1
たまには、朝早く起きて駅前のカフェでこれを書いてみる
日曜日の朝、鎌倉は観光客で賑わっており、このカフェも既に満席状態だ
朝、という時間帯は活動する人々の活気が溢れている、私はもろにその気を頂いて、この文章を書いている
観光客で溢れかえっている、鎌倉は、道路も歩道も道が狭いところが多く、車の渋滞は日常茶飯事、歩行者同士のすれ違いも難儀する
きっと鶴岡八幡宮へ参拝するのだ、いや大仏を見に来ているのだ、良いお店が多いから…などその人たちの目的を推測してみるのもちょっとした楽しみ
仕事は相変わらず、料理教室のお手伝いが多いが、10月初めには、三重の商業リゾート「VISON」へ、バラッツシェフのもと、コース料理提供のお手伝いをする
出張の仕事がやっぱり楽しい、いろんなキッチン、いろんな人たち、いろんな場所…新鮮な環境は学ぶことが多く、仕事にもハリがでる
旅をしながら…だとこれが確実に実現できるので少し癖になる、ある意味、“多移動性症候群”なのかもしれない
世の長年パックパッカーたちは大多数がそうなのかもしれない
でも私はやっぱり場所を持ちたい
場所にしかできない可能性はないよりもたくさんある、自分の城を築きたい、いろんな場所にお世話になったからこそ、私もそういう場所を作りたい
新しい場所や人に出会っては、頭の中にある“城”がリノベーションされていく、
キッチンの壁は白い清潔感のあるタイル張り、床は落ち着きのある青磁色、いや、すこし発色の良い赤も良さそう、照明は断然電球色…など、ディテールがつめこまれていく
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鎌倉での生活も残り1週間を切った
次は、東京で間借りをする予定だ、間借りをするお店は未だ決まっていないが、きっとまた良い出会いがあると思って“それ”に任せている
力を抜くことを覚えた、力を抜くと、すでに用意されている場所へ導かれる様な、そんな感覚がある
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目を閉じてすうっと大きく息を吸う、肺がふくらみ背筋が伸びる、これ以上空気を吸えないというところでゆっくり息を吐く
潮のにおい、それを運ぶ風、波の音、人々の声、脚にあたっている砂の感触…
力を抜く、力が抜ける
それは、うまくいくためのおまじない
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