♯032 どちらを選んでも「最悪」という現実の中でどう決断するか
弊社には、「ほうぼうに相談にいったが解決できなかった」という家族からの相談が多くありますが、必然的に、弊社に来られた時点で選択肢は限られている状況です。
最近はさらに、「数少ない選択肢のうち、どちらを選んでも状況が大きく改善することはない」というケースも増えています。
贅沢に選ぶ余地などない、という現実
その背景に何があるのでしょうか。一つは、常々申し上げているように制度の問題があります。たとえばかつては、精神疾患(あるいはその疑い)がある以上、「とにもかくにも、医療につなげることが最良の選択肢である」と言い切ることができました。
しかし昨今は、一概にそうとも言えなくなっています。
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