お前はチラシの裏か! TRPG情報の入手
解説:TRPGデザイナーの朱鷺田祐介です。本稿は「アナログゲームマガジン」の今月のお題に関するコメント。アナログゲームマガジンの編集長、秋山さんから「ゲーム情報の入手に関するコラム」と無茶振りされました(汗)ので、私のゲーム情報のインプットを紹介しましょう。…という訳で有料マガジンですが、この記事は最後まで読めます。興味があれば、応援よろしくお願いします。
1:Twitter
意外にも、一番楽なゲーム情報の入手方法はTwitterさんです。
ショップやメーカー、クリエーターをフォローしていれば、だいたい、新作情報をつぶやいてくれます。
最近ですと、FrogGamesさんの最新版RUNE QUEST翻訳決定!という話がTwitterで流れてきました。朱鷺田は、最初に気に入ったTRPGの一つがこのルーンクエストですので、これはうれしい情報でした。
海外のゲームクリエーターもインディペンデント系はTwitterを宣伝ツールに使うことが多いので、よいですね。
最近、マイブームである「Mörk Borg」のグラフィック・デザイナー、Johan Nohr@JohanNohr氏をフォローしています。
あと、そういう場合に、再度、キーワード検索をかけると、曖昧なところが確認できたり、公式サイトやメーリングリストにたどり着けたりして、面白いですね。
2:詳しい友達/TL
Twitterを情報源として使いこなすには、タイムライン(TL)の構築を頑張りましょう。自分の興味がある情報を持っていそうな人をフォローし、その人のTLをチェックできるように、検索キーワードを整えましょう。
私が翻訳監修をしているサイバーパンク&ファンタジーTRPG「シャドウラン」にこういう言葉があります。
「大事なのは、お前が誰を知っているかだ」
仕事柄、調べ物をすることも多いので、「○○に詳しいBさん」がTLにいることは非常に重要なのです。私の場合ですと、海外のTRPGに詳しい人、ボードゲームやマダミスの事情に詳しい人、クトゥルフ神話に詳しい人などをフォローしています。この人たちはそのジャンルで私が見逃しそうな事柄を書き込んでくれることが多いです。お、「それは見逃していた!」が結構、多いのです。世の中、情報量が多すぎますよ?
私が以前、翻訳監修をした「ザ・ループTRPG」は、Twitterでの知り合いから、「これが面白いので、ぜひ、遊んでください!」とプッシュされたのがきっかけです。
そのぶん、こちらも知識をばらまくことには積極的にあるべきです。情報交換ですからね。
3:店頭
ネットの情報というのは検索、選択、フィルタリングが必要です。
そこで漏れ落ちることもありますし、お客さんや業界の肌感覚とずれることがあります。そのため、可能な限り、お店の棚を見るようにしています。ゲーム雑誌の新作情報も有効ですが、最新のものが乗りがちで、2-3ヶ月前のものが抜け落ちたりもします。
今、店頭に並んでいるものが、お客さんを刺激するのです。
最近、秋葉原に足を伸ばせないので、よく行くのは新宿西口のイエロー・サブマリンですね。先月は、姪っ子がクトゥルフ神話TRPGに興味があるので会いましょうという話になり、西口のイエサブを待ち合わせ場所に選んだほどです。商業作品以外の同人ゲームや同人シナリオも扱っているので、勉強になりますね。
これはオンラインショップでも同様で、今、BoothでCoCのシナリオを売りつつ、タイトルを眺めるのが、情報収集になっています。
ヘッダーはそちらで無料配布しているオリジナルTRPG「暗黒電脳アーカイヴ 呂布20XX」です。
4:Drivethru RPG
最近はAmazonの品揃えもかなりよくなってきたのですが、やはり、海外TRPGをPDFで買うなら、DrivethruRPGが便利で、メール登録をしておけば、新作情報が毎日、降ってくるので便利です。
こちらも、FrogGamesさんが日本版を準備中との情報が入っているので、動向に期待したいところです。
海外のボードゲームだと、ここに「BOARD GAME GEEK」が入るのですが、最近はちょっと回れていませんねえ。
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