暴太郎戦隊ドンブラザーズ 32話「けっとうソノ2」感想
忍者さんオタッシャデー!
今回のドンブラザーズ
何もかもが決闘回の天丼、そして対になっている回。ソノニとソノザによる、ドンモモタロウとの決闘。それを邪魔したのは「忍者」と「配達」だった。獣人は現れなかったが、代わりにドハデに笑うソノイが復活。口調も仲間の呼び方も全て桃井太郎と同質のものとなり、実力も以前より増し増し。
何の前触れもなくブラックオニタイジンを呼び出したり、作中無敵のドンモモタロウが苦戦の果てに敗北を喫するなど衝撃的展開も多め。どうなるドンブラザーズ!!
はいたつましまし
今回はOP前の「何故こうなったかというと…」の時点で、全てを察するに余りある。ソノイはプールの水中で決闘を申し入れたが、ソノニ様は花火をスクリーンに見立てたおしゃれな演出。(ただし例によって何処で決闘するのかは伝えないザルっぷり)
知ってたさ! この後決闘が行われる前に、色々あって仕事で遅れるとかそれを手伝ってくれるとか諸々あって決闘してもなんやかんや邪魔が入るとかも、全てこの音霧カナタの目には見えていたっ!!
だがソノニ様が手の甲にキスするとは思ってなかったのであのクレーマーの手首は(以下過激発言のため自粛)
しかし前回と同じってことは、ソノニ様とソノザがやられてしまうということか……なんてセンチメンタルな気分に浸っちまうのも私が人間だからである。
死因『目立ちすぎ』
これでヒトツ鬼になること通算3回目の忍者おじさん。前回31話はお話自体進まなかったものの、「1度ヒトツ鬼になっても欲望の根源を満たせば追い払える」実例を示す重要な部分は一応あった。
それだけに、満たしきれない欲望を抱えていたら何度でもヒトツ鬼になることも示されてしまった。このおっちゃんはつまり、冒頭でハルカが言っていた「いつまで戦うんだろう私達」のアンサーだ。
人の欲望は尽きることがないので、根本を断つか、人を絶つしか無い。
おっちゃんはこれまで太郎によりヒトツ鬼退治されていた(つまりいつもの展開)が、今回は脳人の攻撃によって消去された(いつもを破壊される)。ドンブラザーズはいよいよ佳境に入っていることの暗示でもある撃破シーンだと私は思っている。
高笑いのソノイ
絶対におでんを一緒に食べそうにないソノイが復活した。登場の仕方、戦い方、言動すら元のソノイとはかけ離れた、最早別人。
太郎の力を吸収したエキスで浸された死体は『タロウ』の称号を授かったようだ。天上天下唯我独尊にして比類無き唯一無二の力は、元々の性質すらも上書きしてしまうらしい。だから髪色も若干変わるし、仲間のことも『オトモたち』と呼んでしまう。ソノニ・ソノザと個別に呼んでいた頃のソノイではない。
元老院はソノイの肉体を依り代にして、【自分達で制御できるドンモモタロウを作りたかった】のだろうか。
黒いコピー機体
「ブラックオニタイジンを使うのですムラサメ」
「はい、マザー」
え!? 何で出来るの!? 出来たのそんなの!? いつから!?
流石に呉越同舟大合体は出来なかったけど、やっぱり単体で十分驚異的なドンオニタイジンのコピーだけあって強そう。ほぼほぼ黒一色なので玩具展開は厳しい。ステイシーザーみたいなかませ機体カッコいい機体とはなっていないのであんまり欲しくはない。
そして厳密に言えば5人合体ではないためドンオニタイジンよりは弱い。代わりに、やられても簡単に脱出可能というゾンビみたいなしぶとさがあるのでトレードオフである。
正々堂々の敗北
13話で桃井太郎はソノイの攻撃により消滅した。しかしそれはソノイ曰く「卑怯な手段」での攻略だった。それを改めようとしたのが27話で、しかしソノイは敗北。今回、復活したソノイはようやく、小細工なしに太郎を討ち取った。
作中における無敵の主人公、ドンモモタロウが死んだ。
でも、生き返るんだろう??? ってのはだいたい理解しているんだが、ずーっと無敵だったのに何で敗けたのかって言えば、27話でも言ってた
「特訓の意味がない」の言葉に集約されている。
私の見立てでは、ドンモモタロウは自力で特訓をしても意味がない。これは文字通りで、【全能力がカンストしている】のだとしたら上限突破をしないことには骨折り損のくたびれもうけに終わる。ソノイは太郎の力を与えられて復活した。元々ソノイが持っていた力に加算されたのだから、差は明白だ。事実最後のキリアイ以前のやり取りでも、太郎は終始押され気味だ。
地味にパワーアップしているオトモたち
決闘に水を差すなと、サルブラザーが1人でドンドラゴクウ(闇)を抑えていたのは快挙である。何度も死線をくぐり抜けてきただけあって、メキメキと実力アップしているようだ。「ドンモモタロウ1人で良いんじゃないか」って思うほど序盤での力の差は歴然だったオトモたち。でも今ならば、何故太郎が無理やり稽古をつけてでも強化したいと思ったか理解できる。自分自身が限界一杯の強化を施された超人であるがゆえに、いつかは敵との戦いで頭打ちになるだろう未来を予想していたのだろう。
物語も起承より【転】に入っている今。今後はオトモたちに頼ることが多くなりそうだ。それで次回予告も反則級に気になるのって罪です!!
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