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塵積もチャージはデストロイ ゴミとの陣取り合戦

 少し前。自室の卓上・床上にはこんなものがありました。

  • 机の上に丸まった未使用のチリ紙

  • しわまみれのビニール袋3つ

  • いつか飲むと思い購入したコーヒー2缶

  • 明日着ると思って置きっぱなしのセーターや服

  • 症状がなくなって無用になった内服薬

  • 飲まなくなったビタミン剤の容器4つ

  • そのうち使うかもと思って放置しているベルト

  • 読まない本の山。4つ

  • 折り目が付いた古い書類

  • 何か詰まった小型段ボール3つ

 綺麗に整頓してあったのではなく、これらは統制もなく置きっぱなし。

 ある時までの私はあまり頓着することはなかった。だって少し避ければ掃除だって出来る。それにいつか使うしと罪悪感などない。

 しかしあることを切っ掛けに、意識が変わってからこの光景を苦痛と感じることになった。デスクトップパソコンを大掃除した後、この部屋も大掃除した。

あることとは?

 ある日、作業環境を変えるためにビジネスホテルに一泊してみたことがあります。最初は、整った部屋にポッドのお湯やいつでも入れる風呂などのテンション上がることばかりでしたが……ある程度まったりしてくると、今度は居心地の悪さを感じるようになった。

 ベッドも綺麗で騒音もなく、何も不自由はしなかった日。でもこれってさ……家でも実現できるよね?????

 マスターデュエルをやっていた頃だったので一通りデッキなどを組み直しまくってから帰宅し、改めて自室を見る。酷い物だと嫌悪した。ここに帰ってきたいという強烈な誘惑が、その部屋にはなかった。住んでいる場所だからというシンプルな答えしかないその部屋を魅力的なものに仕上げない限り私の作業環境は永遠に良くならないとこの時感じた。

 30歳過ぎてこんな単純なことに気づくなど遅すぎる。だが気付かなければ更に年を重ねていたかもしれないと思えば、ビジネスホテルありがとうという気分になった。もし今の部屋に不満を持っている人がいたらビジネスホテルに1人で行ってみると良いかもしれない。

塵は増殖するから殲滅しよう

 日……1日……増えていく塵。それはいらない物を中心に集まっていく。掃除をする際にどけ損ねると、残ってしまうからだ。この塵が蓄積され易い状況を打破するためにはどうすればいいか? 先ずは目につく物を片付けねばならない。

掃除機

 ハンディ式などではない、騒音とパワーのハーモニーが塵を撲滅する昔ながらのホース式。まず、部屋の中心を掃除機で綺麗にしてから1枚の布、もしくは埃避けシートを敷く。

中心に全部集める

 全部集める。服も、ビニール袋も、本の山も、コーヒー缶も、とにかく全てだ!!!机の上の物も全部。要る要らないは不問で集めまくる。集め終えたら、先ほどまで彼らのいた場所を全て掃除機で一掃!!

 超爽快だからやってみよう。吸い込まないか不安になるなど、何にも気にせず掃除をかけられる幸せったらない。

要る要らない裁判(ジャッジメント)ですの!

 視界にあるだけで気が散る。注目を、0.1秒集めて私の時間を奪いにかかるこいつらは本当に要るのか、要らないのか?

 捨てる、捨てない、リサイクル。それを決めていく。「そしたらどこに置くか」なんて考えることはせんでいい。今、ここで、要るか要らないかを判断すればいい。

 ビニール袋は畳む。コーヒーは後程速やかに飲む。服は一度選択にかけてしまう。漫画の大半はいらないけど取っておきたい。

 袋の上にある物を全て判定し終えたら、ユニクロの要らない服を大量に捨てようと思い立ち、タンスや押し入れから引っ張り出して巨大ビニールに入れまくった。ユニクロは自社製品なら引き取ってくれるのでありがたい。(GUも対象らしい)

 因みに私は気力が尽きてその日はこの裁判で一先ず終えました。散らかってはいたので収納箱にドーン! 翌朝、以前よりかなりすっきりした朝を迎えた。

収納スペースの見直し

 無印良品の布製収納箱が救い。一先ず詰めておけば見た目はスッキリする。見た目は大事だ。

 自室にかけてあった「すぐには着ない服」を、空いた棚や押し入れにキレイに詰め込んで視界を良くする。視界だ。囲碁や将棋も視界が大事だ。何事も視野が広がるような部屋は素晴らしい。何もない事の贅沢とはこういうことなのだろうと半ば悟りを開きそうな私がいた。

 ここで収納箱を増設……は、しなかった。だって収納箱だって数が多ければ視界に入るではないですか。それに収納箱は無印以外にも数多くあるためそもそも必要ないのである。

 ほこりまみれの本棚の整理をした日もあった。ゲームソフトの群れを埃が入らない箱に入れ直す日もあった。思い出の品が入った段ボール箱を整理整頓した。ユニクロに服を持って行って気分爽快になった。デスクトップをモニターもしまい込んで視界良好になった。やはり視界こそが大正義だ。

先ず物を増やすのではなく、減らしていく

 減らして出来たスペースに物を詰めていく。そうして足りない部分があったら補うために購入する。(今回はなかった)

あれも減らしたら……

 実は欲しかったものがあった。行灯である。夜のライト代わりに行灯。

「お前はいったい何を考えているんだ??」

 と思ったかもしれない。マジなんですよ、この時点の私はインテリアとしてコレを使おうとマジで考えていた。しかし行灯は安いか高いかのピンキリで、欲しい形式は滅茶高かった。

 どうすればいいか。こういう時は……

「ハイ。夜更かしの原因はしまっちゃおうねー」

逆に考えるんだ。起きなくてもいいさと。

タンスにin!

 その日以降、私の夜は寝るときは真っ暗。スマホも付けない、闇の中。爆睡! 寝不足を感じない! ……と思っていたのは最初のころで、最近は「暗くなったら作業できないから」と不要な夜更かしをするようになった。私って存在面倒くさい!!!!

今回は私の勝利

 整理整頓が行き届いた私の部屋は、掃除機の進軍速度が跳ね上がって爆速で終わるようになった。目につく物がなくなって快適になりました。嗚呼、素晴らしい。塵の陣地が、拠り所が失われた。

 だが奴らは何度もやってくる。私が生きている間、あいつらは何度でもやってくる。今回は勝利したけど、これまで負け続けだったから倍返しで戦っていきたいですね。以上、読了ありがとうございました!


サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。