暴太郎戦隊ドンブラザーズ 13話ネタバレ感想「ここで一句。ボイコット、仕掛けたサルが、加勢する」
使えるものは何でも使う。それは卑怯ではなく戦略だ。後味を求めないならこれほど効率のいいものもない。
ボイコットの流れ
サル「私達のありがたみとか褒めて伸ばすとかそういうのはないの?」
モモ「まるで自分がいないと駄目みたいな言い草だな、自分のことを買い被りすぎているな。自惚れが酷いし自己陶酔激しくないか?」
サル「うっきぃいいいいいい!!!」
というわけでサル・オニ・キジは戦いをボイコット。途中タロウが嘘つけずに死んだけど「またかよ」みたいな雰囲気で流されるの最高にドンブラ。
好感度をアゲねばクリティカル確率等諸々のステータスが伸びないぞ!
煮えてなんぼのおでん
お互いに宿敵が存在することを話すタロウとソノイ。そしてその対象がお互いの変身姿ということを知るのは少し先。
唐突にタロウがソノイに「戦いが終わったら美味いものを食おう。おでんとか」みたいなことを言うのが意外だった。それだよタロウ、そういうのはオトモに言ってやるんだよ! 好感度を上げるんだよ!
おでんは色んな具がある。それら全てはアツアツに湯だつおでん出汁あってのことだ。ドンブラザーズも何もかもバラバラな具材が揃っているけど、戦隊という出汁で煮詰めているから美味しい。タロウは1つで完成の煮玉子かも知れないが、それだけではおでんと言えない。皆の関係を温めようぜ!
触らぬ神になんとやら
今回のヒトツ鬼は現代の生み出したモンスター。とにかく構ってほしい、今すぐに。そのためには目立つ必要があるのだが、手っ取り早く目立つのは正義よりも悪だ。何にも否はないのに相手に噛み付くだけのクレーマーとか、そういう存在であっても構ってもらえれば良い。
寂しさ故にという動機には同情するが、その後の行動は傍目にも大迷惑。そういう相手に有効な一手は犬塚の「相手にしないこと」だ。こっちが正しいことを諭しても相手は納得しない。何よりそうしてやる義理も存在しないのだ。
ヒトツ鬼になったおばさんは更に大迷惑。「頑張れば避けれる程度」の雷を周囲に放つことで【構う隙】を作っているけど【逃げられる】という普段と全く変わりない行動原理。倒して無力化はしたけど、寂しさが戻ったわけではないので厄介にならずに普通に過ごしてほしいものだ。
人間(猿原)と脳人(ソノイ)
桃井タロウが倒すべき敵だと認識した瞬間、ソノイは躊躇なく「嘘をつけない」桃井タロウに弱点を尋ねた。嘘を付いたり誤魔化せないのは、人間ではなく脳人側の存在ゆえだったタロウ、あっさりと弱点を伝えてしまう。
さっきまで「私の希望」とまで評価していたタロウを、弱点見せた瞬間に切り伏せるソノイ。そこに良心の呵責などは存在しない。「そうしなければならない」から躊躇わない。システマチックというか、いや本当にシステムなんだろう。ソノニ様やソノザも、人間を理解しようと頑張ってはいるが、やはり人間になりきることは出来ていない。
一方で、システマチックに評価を下したりするタロウに腹を立てた猿原。「嘘をつけない」桃井タロウに「嘘でもいいから褒めて」と、自分たちの地位向上を求めている。間違っても希望など抱いていないし、好ましくはないけどどうにかマトモになってほしいと願ってはいる猿原。
猿原ほど機転の効く人物なら、ソノイと同様に弱点を知ることも容易かっただろう。手っ取り早く桃井タロウに勝てるルートを彼は選ばない。どころかボイコットの主導者なのにタロウのピンチに我慢ならず、いの一番に変身して助けてくれる。ソノイからしたら理解できない行動原理だが、人間なら共感出来る行動だ。
しかも猿原、タロウがピンチに陥っている時の表情や「耐えろ」という台詞からして、【反省してほしいけど傷ついてほしくはない】みたいな部分ありますよね?? 仙人ぶった普段の雲のような存在でもいいけど、人間味あふれる彼もまた物凄く魅力的だ。キビポイント使ってどう壊れるのか見てみたいまである。
次回
ドンブラのタロウいる
ドンブラのタロウ死ぬ
そしてジロウがここにいる
ジロウって誰!!!!!!!!!????????
心の中のブルーンが「どういうことなんですかあああ! タロウの次はジロウっていきなり主人公交代なんて前代未聞でしょう!? 続きはどこです、私好奇心がブルンブルンでもうたまらないですぅう!!」