【音霧雑記】アパホテル合宿をやって欲しい物を見つけた話

 独りになって集中できる場所が欲しい。そう思い立ち、アパホテルの日帰り10時~18時までお安く使えるプランがあり、先日行ってまいりました。写真を貼るのに許可がいるのか分からないので口頭説明にしますね。

最小機能美な部屋の間取り

 受付を済ませて、ビジネスマンは大都会へと出立する間に入室。シングルの部屋でも問題なし。入室と同時に大股で一歩進めば、右手の届く場所にユニットバスへの扉があり。左手には服かけ、テーブル、動く椅子、鏡、電子ケトル。引き出しには緑茶スティックが2本。

 もう一歩と少しで、右手にベッドが見えてくる。例の折り鶴もあったけど特に触りはしなかった。大きなモニターと、外の見える窓。ベッドの大きさは結構身長高め(175㎝以上)の私でも足がはみ出さず、感触はふかふか。

 テーブルの上には広告やデリバリーメニューがあった。けれども興味ないねと、ずらして作業開始。

周囲を気にせず作業が出来るのは大きなメリット

 実の所、私がやりたい作業は紙とペンを用意しての創作作業。家だとモニターが占拠する机があるのでこういう作業が中々出来ない。コワーキングスペースも考えましたが、創作した物語を盗作されるのではないかといらぬ心配をしながら作業しなければならないためこれも却下。快活クラブの個室はモニターもあるから多分不向き。

 部屋内にあったサッパリさらさらの浴衣(?)を着て、空調設定もしいざ開始。ヒーリング効果の付いた本物の作業用音楽も仕掛けて、頭の中にたまっていたアイデアを書き出します。腕が疲れても問題なく進み、1時間は集中出来ました。お昼時になり外に出て食べて……

しかし集中力は途切れる

 帰って寝る。眠る間に色々と考え事をする。すやすやとまどろみながら時間が過ぎていく。「おいおい。作業するんだろう?」「でも眠い」頭の中で天使と悪魔が戦っているけど、どっちが勝っても眠る腹積もりだ。

 ……あれ? これって家でも出来なるんじゃね??

冷静にノートに書きこむ

 自分の家には高反発マットレスもあるし、机もあるし、BGMならスマホから音楽出る(今度ahamoでiPhone11買うから余計に音楽イイ)。思い切り集中できる環境は確かにお宝だけど、持続するのは1時間だ。1時間か……短いけど、その間の自分は正に無敵。誰にも止めることは出来ない。

 作業して、飯食べて、寝る。これは、家でも出来る。

 鎮まった環境というものを手に入れたいがために一度だけの体験をしてみたが、これはとても有意義だった。要するに自分の暮らす場所には何が足りないのかを洗ってみれば、集中できる環境を生み出せるかもしれない。

余計な物がないシンプルな部屋の中で緑茶を啜る

 アパホテルのシングルで過ごし分かった事。私の生活スペースは基本このくらいでちょうどいいってことだった。寝るにも思索にふけるにも、何一つ不自由がない。物欲の少ない私にとって、無駄な物のない空間はまさに理想形だった。

 今度時間の取れる日に、ごちゃごちゃと煩い生活スペースを一新し、少しずつ環境を整えていこう。そうすればきっと、日帰りプランを利用せずとも頑張れるはずだ。

とはいえまた行きたい

 今度は日帰りではなく、一泊してみたい。作業のためではなく、純粋に思索にふけったり休むために。その際に泊まるなら大浴場付きの場所が良いなと思いながら、私は18時よりも大幅に早くチェックアウトした。

 ありがとうアパホテル。必要な物は自分で用意できる範囲にあった事を知ることが出来ました。そういう気分に浸れたよと言う感想を残して、筆を置きます。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。