暴太郎戦隊ドンブラザーズ 11話「イヌのかくらん」ネタバレ感想

 ツル……ツル……ツルと言えば、「全力全開ゼンカイジャー(つるの剛士)」だああああああああ!!!!! ちょあああーー!!

マッハ警部 獣人派

 現場復帰しても折り紙しかしないし耳も貸さない狭山刑事。それもそのはず、彼の正体はなりすましの獣人(じゅうと)。人間界、レイヤーワールドに壊滅的被害を与える厄災の形だが、無銭飲食と強奪と傷害事件を引き起こしても一切訴えられていないし左遷されてもいない高待遇。

 しかし犬塚の名前が出た途端にやる気バチバチになるのはなぜか? 単なるなりすましならば別にそこまで反応しなくても良いはずなんだけど、体のっとっているのかな?

 そしてバイクで逃げる犬塚をウマ娘並のスピードで追いかけ……いやそれ以上に速い!? そしてアバターアイテムで脱出しても即時追いかけてくるため、レイヤーワールドのギミックも熟知しているようだ。そのまま(首が折れる音)とか出るかって勘違いするほど首根っこ掴まれた犬塚は……猫の折り紙を無理やり口内に捩じ込まれた。ドユコト!!?

ろくでなしナーシング(雉)

 犬塚はその後謎の発熱を起こし、自分の顔が割れていても匿ってくれるだろうと唯一信用できる雉野宅近くへ。丁度非番だったのか居合わせた雉野つよし。これが彼の受難の始まりである。

 原因の分からない発熱とはいえ額に濡れタオル載せたりとかの初歩的な看病すら出来ずにオタオタしまくる雉野よ……頼りのミホちゃんはいないし困った彼が取る行動は、やっぱり頼りがいのある存在桃井タロウ。漫画でしか見たことないバンザイダッシュで駆けつけるさまは面白すぎるんだ。

 ……あれ?? たしか3話前の「ろんげのとりこ」でタロウの必殺技を阻止して一般人を見殺しにしたことあったはず。で、この2人は互いの正体を知っているわけで……その確執がどうなるのかすげー気になってたんだけど

「落ち着け。俺は仕事で行けないが、なんとかしよう」

 まさかのスルー!!!? 過ぎたことはどうでもいいって、コトぉ!? 器デカすぎてビックバン起こしちゃうよ!?

 その後雉野には様々な厄災が降りかかることになるんだが、主にタロウの厳選した来訪者2名のせい。厳選と言うかそれしかいないというか……

ろくでなしナーシング(鬼)

 多分超上から目線で頼まれたんだろうなってわかるくらい不機嫌なオニシスターのハルカ。ピンポン連打はご近所迷惑だからやめて!

 犬塚がボーっとした目で「なつみ」と誤解し満面の笑みで抱きつこうとすると迷いなくビンタで頬をツッパリ倒す。赤い手のひら残るほどめちゃくちゃ痛い。

 看病に役立つと考えてなつみのふりするとすぐに看破されて「お前じゃない!」と蹴り飛ばされる。激高したハルカは近くにあった鉄アレイで殴りかかろうとするが雉野に止められる。お前看病しに来たんだろう、トドメさしてどうするハルカ!? それとも鬼世界ではこれが回復祈願なのか?! 鉄アレイにはちくわもつけろ!

ろくでなしナーシング(無職)

 物凄い不服そうな顔で登場の猿原。1も2もなく部屋に上がり込むスキルは単純に凄い。彼もまた桃井タロウに上から目線で頼まれたんだろうなあ……もしもタロウに頭下げられたのならもっと上機嫌だろうから。

 一応氷嚢を当てるなどの対処はするけど、さっぱりわからないことを暗に伝えるように「雉野が病院に行き彼の症状を伝える仮病作戦」を提案。わからないけど民間療法でやってみようという安易な失敗をとらない猿原は賢者である。無職だけど。

アイェエエエエエエ(忍者リアリティショック発動)

 一方タロウは謎の忍者おじさんの恨みを買ってしまい大量の敵と忍者に大苦戦中だった。いかにタロウとは言え多勢に無勢はキツい、だがオトモたちが招集されても「看病はしろ」とそっちの心配をしてくる。基本良いやつなんだよなあ。コミュニケーション能力が壊滅的なだけで。

 看病のため、苦戦するタロウを置いて【チェンジオフ】という戦闘中に戦闘場面から離脱する機能を当然のように初使用する猿原とハルカ。今回はこの戦闘場面と看護場面を行き来する展開なのだが、これがあまりに愉快すぎるので是非本編で見てほしい。

雑看護

 撒菱(まきびし)で足を負傷する雉野。日頃の悩みである便秘薬ももらったが、ハルカはそれを犬塚への薬と勘違いし飲ませた。その際、洗面器に溜めてあった水で流し込んだ。あまりにも雑すぎて猿原すらビビるレベル。「病人に下剤を飲ませたのか!?」飲ませたのはハルカです教授!!!

なんやかんやで

 お粥の出汁取りに5分。その間に再度戦場に行こうか提案するハルカに「やつなら大丈夫、だろうが」と迷わずドンブラスターを構える2人。これぞ信頼関係である。タロウ、良縁だぞ!

キジ手裏剣

 火をかけたままお出かけしてはいけません! そんな子供へのメッセージを体はって伝えてくれる雉野つよしだが負傷した足に大火傷を負いそのまま強制変身で現場に急行。当然熱いままの戦闘突入でハルカの背に当たってしまう。「邪魔よ゛!!」とハルカに詰られるだけならまだしも、猿原にぶん投げられて手裏剣みたいにぶっ飛ばされるキジ手裏剣で雑魚敵群を撃破。役には経ったけどこんな扱いで良いのか!?? お前らの縁大丈夫なのか!?

今日は厄日だわ!!

 看病中に散々な目にあっても不満一つ漏らさない雉野は昔いじめられて忍耐力が異常なのかと勘ぐってしまうけど、本当に今回不憫すぎるんだが!

 そして当たり前だが看病は快復に向かわない。変わったことは雉野が酷い目にあってボロボロになっているだけ。非番の日に!

 どうにもならんけどオカルト的な要素でお茶を濁そうと考えたのか、洗面器に超こんもり大量の盛塩で厄払いをしようと猿原。何の効能かもわからずやらせるな! 教授として役立つ知恵をくれ! お粥を作り直せ!

身バレ原因=盛塩

 再び戦場に戻ったサルとオニ。しかし分身体の忍者にすらタイマンで勝てない非力さ、まあ一般人だからしょうが無いんだけども。ハルカの「グエー」で癒やしを貰っている最中、キジも招集、盛塩しながら祈り続けるさまを見て一発で正体がバレる。

 その衝撃に取っ組み合いだったサルが敵に「どいてろ!!」と乱暴な言葉で弾き飛ばす辺り、もしかして猿原って昔やんちゃしていた時代があったんじゃないかって疑惑も湧いてくる。それなら賢いのにキジではなく、力自慢のサルになったのも頷ける。

EDキャンセルの衝撃

 それまでのギャグ展開全てをふっとばす衝撃的なラストの展開は、ここでは書かないので実際に見てほしい。いや本当に、ドンブラザーズって人の心をかき乱すのが巧すぎる。どうなってしまうのか、どうすればいいのか、そんな焦燥感と「まだ11話なんだぞ!?」というツッコミを入れたくなる急展開の連続で、続きが気になって仕方ない! 息を呑む展開、俺たちは弄ばれている!


サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。