暴太郎戦隊ドンブラザーズ 21話ネタバレ感想「5000人の上に立つオトモたち」
※ご覧の番組はドンブラザーズです。
朝っぱらからVシネかなにかが流れててどうすれば良いんだこれは? 映画始まったのに全く関係のない劇中劇を差し込み、番宣的要素入れるんじゃなくてラーメンにフューチャーした今回、麺と縁って字面似てるよね? 「似てる?」と疑問に思った人には額に『喝!!』
普通にドンブラザーズ認知されているのかい!?
今回起きた猿原誘拐未遂事件の発端は「サルブラザーとして選ばれたけど遊蕩にかまけて力を失った半端者が、勤め先のラーメン屋から大事なものを奪って逃げたこと」なので、10割方、ゲストのシライが悪い。いつも通り何気ない人助けをする猿原ことサルブラザーを見てシライと勘違いしたのはつまり、サルブラザーって結構色んな人が知っているんだなと。この世界ではどういう立ち位置なのだろうか物凄く気になる。悪人認定されていたら悲しい。
ドンブラザーズは異常者でないと務まらない疑惑
今回、何度か死闘を繰り広げた脳人に捕まってもひたすらポジティブなはるか。普段温厚でもキレると冷静かつ冷酷な手段にでる雉野。愛を貫くために1年間ズーッと逃げ続けた犬塚。そして今回は「序盤こそ異常人だったけど相対的にまともな人」ポジションにいた猿原が、『やっぱり狂人だった』と思い知らされる回。単独で固有結界を展開するな! お前の勝手な空想(イメージ)を押し付けるな!
明らかになった事実として
「変身アイテムを貰っても、オトモになるのはヒトツ鬼と戦ってから」
「5000人は力の使い方を誤り、途中で脱落した」
まあ戦う理由もタロウを除く4人全員『明確な理由』が存在しないんですよね。というかヒトツ鬼と戦う先に何があるのか、一応形的に調和しているこの世界をわざわざ正す理由とか、そういうのをタロウは一切説明しないからなあ。
この戦隊はやっぱり異常だ。特に大した理念理想や思想がないのに全員命がけの戦いに高確率で参加している。10話ではるかの代わりに入ったオニシスターも、大人の女性だったがメンタル面で遠く及ばないガラスだったことから、「弱いけれども普通に一緒に戦ってくれる」面々が超心強く思える。超貴重な桃井タロウの「凄いんだな、オトモ達」というセリフも真実とわかっているから全員テレる。いいぞ、いいぞ。
漫画家として引退「ダメダメだ駄目だ!」
唐突にソノザさんに誘拐されるはるか。猿原さんが誘拐されたと思ったら今度はお前かい! 初恋ヒーローを熟読し、打ち切りになったその続きを描けと催促する。結構アナログな漫画セット一式を用意しているのは、感情について本気で知りたい彼の胸中が垣間見える。
しかし半端な作品は許されない。普通に描いたら
「駄目だ! 展開が強引! キャラも弱い!」
お前は編集者かよと突っ込みたくなるダメ出しで、はるかも期待に答えるべくガンガン描いていく。思い通りに描けないとバッテンつけるなど癇癪持ちなところは猿原と似ている。ソノザさんアンタ単なる狂人と思ったら全然純粋だった件。何でこんなに感情表現が出来ないのだ? ドンブラザーズメンバーも「大切なものを失う」デメリットがつきまとうように、脳人にもデメリットが有るのかもしれないですね。
最早辻斬りジロウ
目つきも面構えも歩き方も全部ヤバい雰囲気出しているジロウさん。やたらとドンムラサメとは縁があるようで、「昨日の、続きだ!」とどこぞの凶悪犯罪者ライダーみたいな強襲を仕掛ける。首をひねったりとか挙動が完全に獣人。どうしたんだよジロウ、東條と浅倉を足して割ったような単なるヤベー奴じゃんか……。
助けなさいムラサメ、アノーニノカタキヲトルノデス
どういうわけかマザーの言う通りに戦うドンムラサメさん。獣人に吸収されそうなアノーニを助けようとしたがジロウに阻まれ救出失敗。ギターかき鳴らしたり空中に絵を描いたりなどおもしろ能力満載で、子供受け良さそう。今のところニンジャ要素殆ど無いけどね!
空想ラーメン
腹が膨らまねえ!!! 猿原、ラーメン屋に行きメンマ大盛り……空想ラーメン、夜食か? 夜食に便利なのか? 食べたつもりになれば良いんだな? 最初に「へいお待ち」と何にもない丼を出されたときには
「ナ ニ コ レ」と頭の中で4文字が炸裂した。狂人! 風流も極めると単なる気狂いにか見えないんだよ!
イメージしろ……
「お前の勝手なイメージを押し付けるな!」と返したくなる文言だ。ド暑い夏の陽気に猿原、海を空想で作り出し犬と猫をオトモに涼む。熱中症不可避! 何故か今期アニメの『5億年ボタン』で「バカンスのイメージを作り出す」シチュエーションが一致しているのは個人的笑いのポイント。
異能力保持者
ドンブラザーズのキビポイントとかそういうのを一切使わず、猿原は『相手に自分の思い描く空想を伝達』が可能。『喝!』と額に指先押し当てれば砂漠のど真ん中にご招待だ。ワケガワカラナイヨー!
今回の総括
いい意味で狂いまくっている脚本。なのに物語に破綻はない。まさに闇鍋で、次回が気になる。次回ははるかが漫画道を切り開くらしいので期待大。あと獣人って神隠し好きなんね。