HYPEは「ライブハウスの会社」を辞めます。目指すは、音楽ライブ版Netflix。
チケット見逃し防止サービス『LIVEEE』をリリース
本日、HYPE株式会社では、チケット見逃し防止サービス『LIVEEE』のiOSアプリをリリースした。
このサービスは、今年の春頃に事業譲受した『Freax』を改修してリリースしたものだ。思いの外時間がかかった…
一緒にリリースまでこぎつけてくれたエンジニアメンバーとデザインを爆速で作ってくれた薫くんには本当に感謝しております。
僕たちは、HYPE株式会社という法人で考えると、大きくは2つ目の事業となる。
これまで、「TOKIO TOKYO」という事業をメインで運営しており、
「ライブハウスの会社」
というイメージをかなり強く持たれていたように思う。
しかし、自分たちHYPEとしては、全然「ライブハウスの会社」で終わるつもりはなく、テクノロジーとリアルを通じて、音楽業界をグローバルレベルで変革していきたいと思っている。
『LIVEEE』のリリースは、そのための第一歩として、オフラインからオンラインでの決意表明だと捉えている。
場所を作る大変さ
ぶっちゃけ『TOKIO TOKYO』を始めた時期がコロナ真っ只中の2021年3月というのも要因なんだが、何はともあれ、とにかく「場所」や「ライブ現場」、「コミュニティ」を作る難しさを感じ続ける2年を仲間と一緒に過ごした。
全然売れないチケット(コロナ時はもちろん、最近は対バン企画はかなり難しくなってきてる。助けてえええええええ)
1日数回起きるトラブル
アナログ業務による認識齟齬やミス
数えたらキリがないが、まじで大変。逆におもろい。
ただ、自分は確実に意義のあることをしていると思ってるし、ライブを求めてるファンも、ライブがしたくてしょうがないアーティストもたくさん見てきた。
自分の人生振り返って、お祭りとか人と集まる機会がなくなったらと思うとゾッとしない?
絶対必要なんだよみんなで集まって何かに全力で興じるのって。
多分走馬灯で出る思い出って、誰かと一緒にいる時だと思うんだよな。
約2年続ける中で見えてきた課題
ライブハウスを運営する中で見えてきた課題はたくさんあったが、
イベントの認知が取れない&CVRが低い(また、その過程も可視化されていない)
関係者みんな、アナログ業務やルーティンワークに忙殺されて、生産的な業務になかなか時間が使えない
の二つが特に大きな課題だった。
そして、上記の課題は、二つが複雑に絡み合い、負のスパイラルを起こしている。
自分はアーティストのマネージャーもやってるので、アーティストの音楽活動に置き換えても、ほぼ同じことが言えた。
HYPEの強みと業界の課題
これまで自分たちHYPEとして、「デカいアーティストを輩出しまくる事務所」や「人気イベントを量産するライブハウス・イベンター」になろうともがいていた。
しかし、これはまじで思った。
「餅は餅屋」だと。
業界の特徴として、コネクションの強さや、業界経験がかなり重要だと気が付き、自分たちがそこで他社さんと戦うのは確実に悪手だと悟った。
だったら自分たちの強みって何、と考えると
テクノロジーの理解と社会・ビジネスへの実装
だと思った。
新卒のプログラミング研修でビリの成績を修めた俺が言うと納得力がないが、他のメンバーはまじで強強なのだ。
そして、業界的にも、テクノロジーを活用した、曰く「DX」は急務課題だとコロナが痛感させてくれた。
ガチッとHYPEの強みと業界課題が合致したのだ。
けど、俺はライブハウスをやってまじで良かったと思ってる。
俺たちが持つ課題感やインサイトはよそ者が人から聞いて知ったものではない。
俺たちが餅屋になれたのだ。
だから他の餅屋も欲しがるものがまじでわかる。
絶品の餅をお届けしようと思う。
HYPEが次に目指すステージ
HYPEは「ライブハウスの会社」から脱却し、「ライブを軸にしたOMOプラットフォーマー」になる。
要はオフラインだけじゃなく、オンラインもフル活用してめっちゃ良いライブと音楽体験を作っていく会社だ。
個人的には、「音楽ライブ版Netflix」だと思っている。
Netflixは、コンテンツ配信プラットフォームを持ち、そのデータを使いながらIP開発と優秀なクリエイターを獲得してきた。
また、そのクリエイターの労働環境や制作フローにもテクノロジーを活用し、生産性高く、素晴らしい作品を作れる仕組みを作り上げている。
HYPEは、今回リリースした『LIVEEE』を通じて、音楽ライブの情報プラットフォームを立ち上げ、そこで獲得するデータや接点を使いながら、最高のライブとアーティスト支援を実施していく。
また、『TOKIO TOKYO』では、制作チームとDXチームが日々、ライブ制作フローの効率化を試行錯誤しながら試み、いづれは
「寝ててもライブイベントが開催できる」
状態にしたいと思っている。
まじでこれは出来そう。
この半年で社内イベントのデータは自動連携・蓄積され、制作業務は一部自動化・半自動化されていっている。
上記のプラットフォームの構築と、ライブの裏側の自動化、この二つを最小で検証し続け、シナジーを小さくても生み出し続けることで、まだ国内では存在しないプレイヤーとしてポジショニングできると思っている。
ひいては、そのままアジアやグローバルにぶっ飛んで行きたい。
「ライブハウスの会社」を辞めると言ったけど
俺たちはリアル・オフラインから逃げない。
確実にここでも勝ち切る。
音楽はどこまでいっても結局「生」に限ると信じてる。
音楽ライブ版Netflixを一緒に作る仲間を募集してます
HYPEは、まだ発展途上の中身も整備されていないような小さなスタートアップだが、本当にこのDX未開の地である「音楽業界」を少しでも良くしたいという仲間を待っている。
全然最初は業界について知らなくてもいい。
俺も3年前は何も知らなかった。
やってくうちに慣れてくるし、いろいろわかってくる。
少しでも興味ある人はぜひお茶にでも行きたいです。
僕のSNSに連絡をいただくでも、以下の採用サイトからご連絡いただくでも嬉しいです。
お待ちしております!!
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