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一期一会。 メジャーリーガーの肩。
こんばんは!シューです。
先日ツイッターをスクロールしていたとき、元近鉄バファローズ(当時)の助っ人外国人グリーン選手の訃報ニュースが目にとまりました。
来日初試合で本塁打した元近鉄・グリーン氏が61歳で死去。ニカラグア出身野手では初の大リーガー https://t.co/a4mxXZ5KJ4 #野球 #baseball pic.twitter.com/XM4hnvlmE0
— スポーツ報知 (@SportsHochi) February 2, 2022
デービッド・グリーン氏、カージナルスで活躍したニカラグア出身のメジャーリーガー。1986年に近鉄バファローズにシーズン途中から入団し、初試合で本塁打を放つなど67試合で打率2割7分10本塁打39打点の好成績を残すも翌年外国人枠の関係で契約されなかった。61歳。
◇
こういう選手いたんだなー。
僕が物心がついて野球を見始めたぐらいの選手です。
しかし、思い出せない。
ニュースで見たのかな?プロ野球チップスのカードかな?と気になりながら半日が経過しました。
夜、布団に入った瞬間…あ!!!
電流が走ったように記憶が浮かび上がりました。
僕はグリーン選手を球場で見ています。
なぜならプロ野球観戦の最初の記憶は彼のプレーなのです。
◇
小学校の友達3人で見に行った日本ハムvs近鉄バファローズ@後楽園球場。夏休みの暑い盛りのデーゲームです。
昔は今より気温が低かったからか、それとも我慢強かったのか定かではありませんが、よく夏の昼間に試合ができたなと思います。
外野席に陣取り、深緑の人工芝と茶色のアンツーカーが綺麗だなと遥か遠くの方でやっている試合を眺めていました。
当時のプロ野球はテレビのブラウン管の中で行われるナイター巨人戦のことと思っていました。
しかしながら今日のパリーグの試合は、昼間の太陽が輝いていて、見慣れないカラフルなユニフォーム、いろいろな場所に座れるスタンドと初体験づくし。
おこずかいで売り子のお兄さんから買ったコーラの美味しさも手伝って、知らない世界に足を踏み入れる冒険のような時間でした。
「ホームランボールってもらえるのかな?」
「友達の兄ちゃんが捕ったらくれるって言ってたよ。」
「へぇー」
そんな何気ない会話をしていると遠くのバッターに聞こえたんじゃないかと思うようなタイミングで、カッという打撃音とともにボールがこちらに向かって飛んでくるではありませんか!
「ウワァ!こっちきたー!!」
恐怖と嬉しさが混じったリアクションのガキンチョ3人組。
打った角度のまま地を這うようなライナー性の当たりはその勢いのままバン!と大きな音と共に外野フェンスを直撃。
僕らはボールの行方を探すべく立ち上がります。
すると、いつの間にかライトを守っていた背番号10の選手が駆けつけたかと思うと、俊敏な動作でさっきの打球の上回る火の出るようなボールをセカンドにぶん投げました。
これを見て長打を目論んでオーバーランしていた打者走者は慌てて一塁に逆戻り。
一瞬の出来事に球場はシーンと静まり返りました。
そんな中、モジャモジャの頭の背番号10は帽子を拾い上げ、立ち尽くしているガキンチョ3人組に向かって得意げに微笑んでから守備位置に帰っていきました。
ライトを守っていたその背番号10こそがグリーン選手です。
今にして思えば、あれこそが本場メジャー仕込みのレーザービームだったのですね。
選手にとっては数ある試合のうちのひとつでも、観客にとっては一生に一度の野球観戦かもしれない
この故・野村克也元監督の言葉を思い出しました。
今日がその人にとって最初で最後の野球観戦かもしれない。
だから選手は常に全力でプレーしなければならない。
プロ野球選手全員がヒーローになれるわけではありません。
そしてホームラン王や最多勝投手だけにファンが集中するわけでもないと思います。
極端な話たとえ生涯本塁打が1本でも、たとえ中継ぎ登板で奪った三振1つで引退しても、偶々球場に観戦にきたその一球に惚れてしまう人だっているのです。
一期一会。
プロ野球は2月1日から12球団一斉にキャンプインしました。
早春から晩秋まで長いシーズンの始まりです。
後楽園球場でグリーン選手が見せてくれた送球は、
野球ってホームランや三振以外でもこんなプレーがあるんだ!
プロってすごい!あんな送球してみたい!
と、少年の僕に野球の醍醐味を教えてくれました。
今年も素晴らしいプレーとの出会いを求めて野球場に通いたいと思います。
グリーン選手、日本にやってきて好プレーを見せてくれたことに感謝します。ありがとう。
どうぞ安らかにおやすみください。
◇
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。