【評論】イベントにおける立ち居振る舞いと心構え。
DDイベンターとして、いろんなライブイベントに参加していると、各現場での雰囲気の違いというのを感じる場面が多い。直近で参加した、2つのライブでそれを特に感じた。年季、風土、民度でここまで違うのかと思ったので、今回長年のライブ通いで感じたことを数名の声優アーティストを例として書いていこうと思う。
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・参加する人たちの呼び名
運動会、王国、劇団、刑務所、幼稚園、仕事、サファリパーク、無法地帯、ベトナム戦争...etc
パッと見、これは何の羅列でしょうか?
表題がなければわからないことだろう。各声優ライブ現場のことを2chで揶揄したものだ。生い立ちというか、状況を知っていると言い得て妙だなと思う。よくうまいこと言葉を選ぶなと感心する。以降で紹介はしないがどうしてこのような呼び名になったのか説明を簡単に説明する。
刑務所:茅原実里
参加するにあたり、レギュレーションが厳しく指導されることからまるで受刑者みたいだと言われた。ただ、普通に参加する分にはなんの厳しいということはなく、厄介が苦しむだけ。
仕事:アイドルマスター
これはプロデューサーさんですから仕事です。名刺はお持ちですか?
と、こんな感じである。
※ 諸説あり。
では、次からは長文での説明に入る。
・水樹奈々
これまでで1番参加しているのが奈々さんのライブだ。奈々さんのライブは運動会と呼ばれている。声優ライブとは思えない激しい運動量に対してつけられた異名。近年は大分和らいで、高齢化もあってかジャンプの打点が低いと言われるw
観客動員数は声優業界でトップ。今後このレベルの声優アーティストは現れないと思っている。人数が多すぎるが故に一時期、ウチが参加し始めた頃は派閥なんかが存在したが今はもういない。
しかし、大人数、曲数の多さ、キャパの広さもあって統一感はない。さらにキンブレの登場、公式でも七色のペンライトを売るようになって、一体感もない。イメージカラーは青。なのに『アオイイロ』『POP MASTER』という絶対に青しか振らない曲でさえ違う色を振るものがいるぐらい。
デビューして24年ですか、どこで奈々さんを知りライブにくるようになったかによって曲に対しても思い入れが変わっていて、それこそデビュー付近の曲を知らない者も現れるようになった。長年参加しているだけあってそういう変化を見てきた身からすると、ファンならば一度は全部を聞いてほしいものだし、そういうファンがいるのも悲しい気持ちなるな。
・田村ゆかり
次に多く参加しているのはゆかりん。ここはわかりやすいでしょう、王国・王国民です。ゆかり姫を絶対君主として、姫がすべて、姫が絶対、浮気しようものなら島流しにされる厳しい世界である。
その忠誠心の高さ故に統率感はどこよりも高いだろう。イメージカラーのピンク色しか振らない(一部例外もあった)、キンブレのピンクも禁止、公式グッズのペンライトのみ使用可能。ウルトラオレンジを振ろうものなら即周りから注意される。一時やはり振っていた時期もあったが姫が眩しいの一言で以降振らなくなった、その忠義心はさすがとしかいえない。
合いの手、コール、口上、ペンライトの振りから完璧に統一されていて、新曲だろうとも揃う。ツアーを重ねるごとに完成度を高めていき、千秋楽になればその一体感は感動すら覚える。どんな広い会場であろうと声が揃い、アンコールの声出しですら、音ズレの影響をもろともせずに揃ってしまう。
唯一の問題点があるとすれば、新規さんが入りにくいこと。最近、アニソンのタイアップもなくてゆかりんを知るきっかけがない。今年はキンスパがあったおかげで、ゆかりんに興味を持って来てくれた新規さんがいたけど、今後は増えるのかな?積極的に増やしたいわけではないけど、王国の財政面を考えると増えるに越したことはないからな、複雑だ。
・堀江由衣
参加回数は少ないけど、開催頻度の希少価値を考えると参加の機会を逃したくない、ほっちゃん。ここは劇団と呼ばれています。参加者は劇団員であり、ライブという演目の演者の1人として舞台を一緒に作っているのです。
ほっちゃんのライブは物語になっていて、ライブが始まるとエンディングまでMC一切なし。MCはアンコールの時に、MCという名の反省会が始まります。こういう話だったんです、伝わりましたか?とか、ここではもっとやまびこ(コール)があった方がいいですね、とかダメ出しもあります。座長からのありがたいお言葉を30分以上、劇団員は次の舞台に向けて反省し生かすのです。
また、声優ではおそらくほっちゃんだけだと思うのですが、フリフラという機能を導入しました。これは電波でサイリウムの光を遠隔操作して、思い通りの色、点滅をさせることが出来て、劇団員はただ振るだけでいいという画期的なもの。ただ、導入されたのは4公演だけでしたけどね。統一感というか、こちらに自由はないですから、綺麗に光る、イルミネーションのようでウチ的はありだと思います。
しかし、ほっちゃんライブには難点が2つ。
ほっちゃん自身があまり人前で歌うこと、踊ることが好きでなく、あくまで劇として歌うのは良しとしています。物語を作るのにとても時間を必要とするために、ベテランの域ですがライブ回数は2桁にいっていません。4年に1回、オリンピックかよと言われるぐらいに少なく、簡単に参加できないこと。
ふたつ目は、直近の『文学少女』シリーズについて。アルバムをこのタイトルで出すようになってライブの頻度も以前より多くなっていいのですが、テイストが変わってる。バンドあり、MCあり、物語は衣装替えでの映像(一応舞台ともリンクはしている)、ウチらが求めている劇団とは違ってきています。とあるキングの偉い人からの指示だという噂もありますが真偽は不明。これまでのほっちゃんライブの良さを消す行為だと思っています。なので、ほっちゃんらしさをみたい場合はファンクラブイベントに参加することをオススメします。
・ミルキィホームズ
声優ユニットで1番推していた。ファンネームはミルキアン。ここの呼び名は幼稚園。内容がお遊戯というか幼稚?まず他の声優ライブでは見られない演出がなされる。コントが始まったり、ガチで運動会をしたり、手押し相撲したり、アニメの影響もあってそう呼ばれている。
ここはとにかく楽しませる、今後こんな声優ユニットが現れることはないだろうというぐらい変な方向にぶっ飛んでいて、刺さる人は、どハマりしてこの楽しさから抜け出せなくなる。まさにウチです。
一時期、みもりんとそらまるが、ミルキィとμ'sを掛け持ちしていて、両方に参戦している人もいましたね。まさにウチです。ミルキィからμ'sに行く人はいても、その逆はなかなかいなかったかな。ジャンルというか雰囲気がまるで違うからね。
団結力は強いかな。ゆかりんに近しいところはあるけど、王国ほど厳しくなく、わいわい楽しくという感じで振りコピや合いの手の統一感は他の声優ライブには負けないね!
・i☆Ris
で、今回この記事を書こうと思ったわけがここ。この現場のことをベトナム戦争と呼んでいます。理由については諸説ありますが、その一つとして、民度です。i☆Risが有名になるきっかけになった『プリパラ』という作品があります。そのライブイベントでのこと、i☆Risメンバーが出ている時はうるさいぐらいに騒ぎ、MIXと呼ばれる掛け声を発したりと、i☆Risがメインとはいえ他現場でも構わずに騒ぐことからこの呼び名が付けてられています。
i☆Risが長い下積みがあってここまで来たこともあって昔ながらのオタク文化が残っていて、大きくなった今でも続き、公式も容認していている様子。リスライブではやっていいですが、他現場にそれを持ち込むのはやめてほしい。こんなことをするのはごく一部だと思うのですが悪目立ちしていますね。
まして『プリパラ』という本来は女児向けの作品で抜擢されたために、オタクたちがイベントに集まり、親子連れの前でもやっていると思うと・・・。ファミリータイムとナイトタイムで分けていたとも聞きますが全部が全部ではないでしょうし、今ではオタクをターゲットにしているだけにi☆Risのファンの問題もあるでしょうが運営側も配慮して欲しいものです。
・まとめ
郷に入れば郷に従え
その現場に入ればその流儀に従いますよ。i☆Ris然り、ゆかりん、奈々さん、すべて小さい規模の頃からずっと推し続けている先人たちのおかげで現在まで続いているわけですから、先人たちが作ってきたものを壊すなんてとはしません。継承し後世に残していかなてはならない。
その過程で誤った伝わり方をしてしまうのは伝言ゲームが上手くいかないように、伝書や形に残るものがないこと、円盤だと観客の声までは入らないからね。それが入ってしまうゆかり王国民はすごいと思う。それに引退していく人がすくないこと、入れ替わりが少ないのもある。他現場にだと入れ替わりがあって生き字引、語り部がいないこともある。これはどの現場でも難しい問題、課題だろう。
現場で培ったそのことを他現場で使うことを見誤らないでほしい。アーティストとファンの評判を上げたり下げたりもする、強い武器であるということを認識してほしい。推したちの看板を背負っているということをしっかり自覚をもってイベントに参加してほしいものだ。