【評論】覇権アニメとは?昨今のアニメ事情
覇権アニメ・・・クール及び1年間の売り上げ1位のアニメに対する呼称。
数字は目に見えてわかる人気度を示すひとつの指標ではあるが個人的には、記録よりも記憶に残る作品がそうなのではと思っている。
先日、友人と飲みながら昨今のアニメについて語り合っている中でこの話題になったので、もう話し尽くされているだろうが自論を述べてみる。
2000年代、まだSNSが現在まで普及していない頃、ネットを少しでも嗜んでいる人であれば、見たことはなくても聞いたことのある作品。まさに2000年代は戦国時代と言えただろう。
2010年代も前半は普及に伴って、浸透しやすくなり、社会現象とまでなる作品は確かに出てきてはいるがどこかこれまでと違う流行り方をしているような気がしている。
後半になると、マスコミ・メディアがアニメ人気に乗ってこぞって特集するようになった。円盤も売れなくなり、売上で覇権を決めるのはもはや不可能だろう。いかに話題になっているかが決め手になっているが、果たしてそれは覇権を取っているのか疑問を覚える。
現在まではもう何が人気なのかわからない。そもそも覇権アニメというものさえ、飲みの場で話題にでなければ忘れていたぐらいだ。配信サイトにより誰でも簡単になんでも見られるようになり、昔のこれしか見るものがないなんてことはなくなった。万人が共通して見ている作品を探す方のが難しいだろう。
ここでネットで調べて、独断と偏見で選んだ覇権アニメと呼ばれるものを挙げてみる。
※異論は認めます。
【2000年代】
機動戦士ガンダムSEED
魔法少女リリカルなのはA's
涼宮ハルヒの憂鬱
らき⭐︎すた
マクロスF
けいおん!
【2010年代】
魔法少女まどか⭐︎マギカ
ガールズ&パンツァー
ラブライブ!
進撃の巨人
おそ松さん
けものフレンズ
【2020年代】
リコリス・リコイル
各年であるとは思ってなくて、あれがあるだろ!というのはあると思うし、実際挙げたものも人によっては違うだろというのもあるだろう。調べていく中であの当時確かに覇権を取っていたと思っているのが上記のラインナップだ。
あとひとつの指標としているのが「コミックマーケット」のジャンル分けである。あれこそ如実に人気の度合いが円盤の売上以上に現れていると思っている。書きたいと思うサークルがこれだけいて、アニメ作品でひとつの島が出来てしまうぐらいなのだからね。少なくとも挙げた作品は単独で島が出来ていた。
近年で話題となっているの挙がっていない『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『SPY×FAMILY』『【推しの子】』についても触れておく。
特に『鬼滅の刃』については劇場版の興行収入がアニメ映画1位となり、原作は完結しているがアニメが現在も続いている人気作品だ。そこは認めている。しかし、覇権を取ったのか?と言われるとウチは違うと思う。コロナ禍という事情、メディアがこぞって煽り、テレビ番組内でこぞって〇〇の呼吸だとかで異常と言うぐらいに扱っていた。作られた人気という感じがしてならない。それは『呪術廻戦』『SPY×FAMILY』『【推しの子】』も同様で何故かメディアに特集されているが、コアなアニメファンからするとそこまでの人気はないと思っている。言い方は悪いが、ファッションオタク、カジュアルオタク、俺アニメ詳しいぜとか名乗っているライト層に受けているだけではと、思わずにはいられない。この辺も何が意見があれば聞きたい。
結論として言いたいのは、覇権アニメは作られたものではなく、自然に浸透して出来るものだと思う。覇権アニメにしようとか、もっと普及させようなどと思ってななくただ面白くて見ているのが大多数いた。昔と今とでは供給量に差があるので自然発生することは余程がない限りはないだろう。覇権アニメと呼ばれる作品が今後現れるのかアニメ好きとして見守っていこうと思う。