デジタルストーカーの恐怖
1999年に起こった桶川ストーカー殺人事件は世間に衝撃を与え、この事件をきっかけにストーカー規制法が制定された。
それまではストーカーに対する社会や警察の認識は甘かったが、この事件で殺人にまで発展する重大事案であることが認識されるようになった。
そして2019年の現在は1999年当時とは比較にならないほど、ネットが発達
し、ストーカーはリアルだけでなくネット社会にまで進出するようになったのである。
1999年当時はまだネットは未発達でスマホもSNSもなく、利用者も今ほど多くはなかった。しかし2019年の現在は子供からシニアまで、多くの人がなんらかの形で情報発信するようになっている。
個人がマスコミと同様に情報発信できるようになったことはいいことだが
、同時に個人情報が洩れる危険も増大したのである。
そんな中で最近SNSに投稿したアイドルの瞳に映っていた情景から
住所を探り当てて、ストーカー行為に及んだ男が逮捕された事件が起きた
のである。
犯人は瞳の景色からグーグルストリートビューを使って検索し、被害者の
住所近くの駅を調べて、ストーカー行為に及んでいたという。
今回は被害者がアイドルだったので報道されたが、実はこの手の事件は
かなり起きてるらしい。
とするとツイッターやインスタグラムで、安易に個人を特定できる写真や
文字を投稿するのは危険である。
なぜならSNSは瞬時に世界に向かって発信され、誰が見ているかわからな
いからである。
そのため個人や住所を特定できる情報を流さないか、リアルでも知っている友人知人のみに流すなど自己防衛が必要になってくる。
最近ではいきなり見知らぬ男性に、交際を強要するメールが送られたきた
若い女性もいたということである。
しかしメールや電話なら履歴も残るので、加害者を特定することも可能で
ある。恐怖や不安を感じたら警察に相談してみよう。