34. 失われた和風大道芸の復活④ (地域とコラボして物産の創出)

 観光客に伝統文化を短時間で理解させるのは難しくかつ、本格的に観るには予約も必要です。各地の代表的な名所の一隅で和風大道芸で行えば、野外でかつ予約なしで伝統文化に触れた気になり、かつ写真にもなります。あらかじめ、以下の3パターンを大枠(口上のようなストーリーの共通化)で決めておけ、各地で企画しやすのではないでしょうか。
①    口上:MADE IN JAPANの基、精巧、器用さを生かした蒔絵や織物、金細工などの小道具による… 芸:太神楽、曲独楽、手妻、曲鞠  グッズ:織物、塗物、皿、綸鼓のこ けし、和傘、高下駄
②    口上:慶応2年、パスポート第1号の軽業師の芸は、浮世絵と同じサプライズを与え、ドイツ皇帝、米大統領も観たという軽業、武道の伝統は、今の体操、スケボ、柔道などオリンピックに…  芸:軽業、居合い抜き、古武道、忍術、けん玉 グッズ:刀剣、法被、仮面
③    口上:日本ならではの観る芸、聴く芸、緻密な仕掛け、妖術、を語り言葉で… 芸:華道、南京玉簾、紙芝居、記憶術と透視術。 グッズ:和紙、木版、珠算、将棋、お守り
百聞は一見にひかず、私が現代風にアレンジして復興した動画でご覧ください。 
以上の大枠を作り、各自治体やNPOが容易に企画できるように参加者の募集、稽古・教室、イベントの企画・運営のやり方、相談の窓口を文化庁に設置する。和風大道芸では技巧が容易な演目も多く、地域住民が参加が期待できます。これにより、
①    地域住民、主体の演技して、経費の削減が図れる。
②    地元固有の特徴を生かし、現代人にも楽しめる演目が容易になる。
③    歌舞伎の絡繰りなどは今後、残りますが、伝承者のいないプチな大道芸の仕掛けも残すことができる。 と思います。
古来からある「神楽の舞」をそのまま演じたり、他の地域で受けている和太鼓、ソーラン節、ゆるキャラを金太郎飴のようにコピーしてもすぐに飽きられます。真似を脱し、地域の特産とコラボした戦略を立てることが必要です。
 短絡的な集客と収益のみにこだわり大音響を響かせジャグリングや和太鼓のみが大道芸ではないはずです。今にも忘れ去れようとしている100年以上も前の大道芸を掘起こし、現代でも共感を呼べるものに再生できればと思い、今 その創作と発表に取り組んでいます。 完
  興味を持たれた方は、You tube:夢宮闇太郎 Twitter:闇太郎まで。 

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