ネイティブでもスペリングを教えるのは難しい
今日のプロフェッショナル・ディベロップメント(先生方が知識を深めるためのセミナー、または活動)では、ビブ先生がどうやってスペルを教えるかについて講義をしてくださいました。
私以外はネイティブスピーカーの先生方だし、教えてきた経験も豊富だと思うし、私が一番???と感じながら受けていたに違いありません。
私が日本で英語を習っていた時、私の英語の先生に言われたことは
「とにかく単語は100回書いてみる。そうすれば、スペルはおぼえられる。」というものでした。
確かにそうなのですが、それは私がEnglish As Second Language(第二か国としての英語)だったから。
こちらの生徒はネイティブゆえ、単語の理解は耳からなのです。私たち日本人もやはり音での理解が先ですよね。そして、漢字を習って、いろいろな単語を知っていく。プロセスは同じです。
ただ、違うのは日本語はひらがなが一音であるけれども、英語は綴りが音と一致しないことが多いという事。同じ音でもスペリングが違う事があるし、アルファベットのレターの読み方が必ずしもそのように読むとは限らないということ。たとえば、W (ダブリュー)はレターの名前であり、Wを使った言葉にはダブリューと発音するものはほぼありません。たとえば、why、
which, wheel, weakなど。だから、Wと聞いても生徒はDの音と思い、単語もDを書いてしまうんだということ。
隣に座っていた先生に「Whole とholeは同じ発音?」と聞いたら、「そうだよ。」と返ってきました。じゃ、何でそうなるのって生徒に聞かれたら、どう説明するんだろう。
こういう質問はネイティブの先生でも返事をすることに困ってしましまいますね。こういうことを上手く教えることは難しいのです。自分がネイティブだからこそ教えられる、というのもあるけれど。「そのようにスぺリングすることになっている。」と説明するしかない、というのも先生方の素直な意見でした。
簡単に説明できる言葉もあるけれど、生徒の学齢、または家庭の言語のバックグラウンドでの理解度が異なるため、説明をしても理解するには難しいこともあります。小学校1年生に教えている先生は、「難しいことを言っても理解ができないから結局覚えて、って言うしかない。」とおっしゃっていました。
学問に王道はありませんね。
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