ごめんなさい と ありがとう
Yちゃんとの旅行で気が付かされたことがある。
「ごめん、先にトイレ行っていい?」
「ごめん、ちょっと今、写真とっていい?」
「ごめん、もう少し、このお店見たいんだ!」
Yちゃんは「みゆきさん、ごめん、ごめんて言わないでいいよ!」
と言った。
Yちゃんと初めての一緒に旅行するということもあり、少し私も遠慮していたのかもしれない。
「そっか、ごめん!」
言っているそばから、こんな調子。
Yちゃん「やっぱりさあ、日本人ってごめんって言いすぎるよ!」
私「確かに、こっちの人は Sorry ってひんぱんに言わないかも。」
Yちゃん「ごめんには、すみませんの意味も入っているよね。」
よく言われることだが、交通事故などで相手と交渉するときは外国では ”Sorry" を使っちゃいけないのが常識。こちらに非があると思われるから。それに、Sorry よりも Thank you をもっと使うなあ、と思った。
Thank you in advance. (前もって、ありがとう。)
Thank you for listening. (お聞き下さり、ありがとう。)
Thank you for not using this door. (このドアを使わないでくれてありがとう。)
もちろん、文化の違いもあるけれど、人間関係の程度にもよるし、その人のパーソナリティーにもよると思う。ただ、日本語だと、文のつながりがどうなのかな、と思った。
「ごめん、今、トイレ行ってもいい?」
「ありがとう、今、トイレに行ってもいい?」
なんか、ありがとうの方がぎくしゃくするように思えるのはなんでだろう?
日本語の場合は ごめんが Sorry よりも、もうすこし軽い意味、
Excuse me に近いからかもしれないんじゃないかと、再度、Yちゃんと確認しあった。
そして、Yちゃんも自分で言っておいて、「ごめん!」と言ってしまった。
そして、私がすかさず、「ごめん!って言わなくていいよ~!」とYちゃんに告げる。やっぱり、私たち日本人だねえ。結局はそんなところに結論が到達した。
でも、これからは、
「ねえ、ちょっとトイレに行かせて、ありがとう!」
「お店をもう少し見たいの。私に時間ちょうだいね、ありがとう!」
「窓を閉めてくれたら、ありがたいんだけどなあ!」
って、ありがとう を ごめん よりもっと使うように心がけようと思ったのでした。
皆様、お読みいただき、ありがとうございました。
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