小学校の4年生の担任、遠藤先生
今日はちょっと昔話。
私が4年生の時、すごいことが起こりました。以前、ちらっとnoteに書いたかもと思いますが、私の人生で書くことに初めて意識を持てたのは、小4の時の担任、遠藤先生のおかげです。
遠藤先生は物静かで、どちらかというと中学、高校で教えそうなタイプだったように思います。さらっとした髪の毛は横分けで、四角い眼鏡をかけていたなあ。クラスメイトを叱ったところをあまり見た記憶がありません。大学を出てすぐに先生になったような若さもありました。
よく覚えていないけれど作文の時間があって、その時は自由に書かせてもらったのではと思います。なぜなら、書かなければならない課題が読書感想文などではなかったから。
そして、それは夏休みの後なのです。どうして分かるかというと私の作品のタイトルが「私のブロントサウルス」だったから。内容は夏休みに紙粘土で作った恐竜のブロントサウルスの製作課程について書いたものだったからです。
紙粘土から手作りです。母方の祖母がいろいろ教えてくれました。そして、できたブロントサウルスを夏休みの宿題として提出したのです。子どものころから、恐竜が好きで、何かを作ることが好きだった私はそれをどのように作ったのか残しておきたかったのかもしれません。
そして、作文の時間にこれを書いて担任の遠藤先生に提出したのです。どうして遠藤先生が私の作文を選ぼうと思ったのか定かではありません。けれども、今でも覚えているのはそれが埼玉県の小学生の文集「かりがね」に掲載されたということです。
私はびっくりしたと同時に私の文章がきちんと印刷されて、掲載され、この文集が県の小学生全員に渡されたということ。そして、記録文にカテゴライズされていました。こんなことってあるのかな?と思ってしまいました。そして、その時、自分は書くことがほかのクラスメイトよりよかったのかな?と思いました。
でも、私のクラスにはわたしより漢字を知っていたり、文章を書くのが上手な子もたくさんいました。でも、どうして私がえらばれたのかな、と思いました。記録文だったから、かなりユニークなのは確かです。だからかな、そう思いました。
先生になってから、このことを思い起こすとき、先生として生徒の能力、適性、強み、弱みを見極めることは大切であると本当に思います。いい所をどんどんのばしてあげる。弱いところは本人ができるかぎりのことを尽くす。
今、ライティング・カレッジで頑張っていますが、もしかしたら、小学生の時から、文章を書くのが好きだったのかもね。自分では気が付かなかったけれど、遠藤先生がそれを見つけてくれたのだと思う。
私も日々子どもたちと過ごす中で、子どもたちの素晴らしい能力に出会います。絵が非常に上手だったり、日本語のセンスがある生徒など。そんな子供たちの特技や才能を見つけてあげたい、と思うのであります。遠藤先生が私にしてくださったように。