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BanG Dream! It's MyGO!!!!!について。

 どうも。二年ぶりにnoteを開いた者です。
面白いコンテストを見つけたので記事を書こうと思いまして。題名にある通り、今回はアニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」について。私なりの感想と、ここの作り方がうまかったよな。とか、ここはこう言う意図なのではないか。といった考察をだらだらと綴ろうと思っています。

(注意)もう本当に1話1話書きます。ご了承ください。

と、その前に。主要人物(バンドMyGO)の主な立ち位置を独自解釈で載せときます。

 ・今作主人公:高松燈(たかまつ ともり)

 ・準主人公:千早愛音(ちはや あのん)

・合理的リーダー:椎名立希(しいな たき)

 ・音楽の『化身』:要楽奈(かなめ らあな)

 ・立希と相対する思想:長崎そよ(ながさき そよ)



では。

 ・1話「羽丘の不思議ちゃん」
 と、書いてある通り、1話の題名は「羽丘」の不思議ちゃんなのですが、今回攻めた作りをしているバンドリアニメ。
 いきなりその不思議ちゃん事高松燈ちゃんの旧バンドが解散するところから始まります。PVを事前に確認していた皆さんは燈ちゃんがいかにもミステリアスで「一生バンドやろう」と言ってたことを胸に留め「どんな物語なんだろうか」と期待していた事でしょうね。
 ……いやあ、攻めてますね笑
 もう1話の冒頭から

 いきなりこれですからね。
 あ、一生ってバンドやるって……。と、なりますよね。そう言う過去で、そう言う理由か……おっっっっも。って。
 だって、いきなり雨と赤信号からカット始まりますしね。どれだけ「重い」を強調するのよ。ってくらいわかりやすいカットです。
 OPが流れる前、最初のお話の持ってき方が、実は1話の感想、および批評はこの冒頭が軸のお話になります。

 もちろん、初めて見た人は「なんで?」ってなるし、とにかく重い。ゾンビ映画とか見てて、冒頭から最愛の恋人が目の前で惨殺されるのを数分見てるような。
 僕は最初1話を見た時「なんでこれを先に持っていたんだよ。攻めすぎて人を選ぶだろ」と思ったのですが。
 だって、1話の冒頭は桜満開の始業式、新しい学年☆☆が通例なバンドリですから。

 まずは、準主人公(と思う)愛音ちゃんが帰国、登校シーン、それから燈ちゃんと出会い、触れ合う中で過去にあった悲劇を「最後」にもっていく。
 物語の道筋としてはそちらの方が順応しやすい。
 燈という少女が、一体全体、どうしてバンドをやらないのか。という秘密は、のちの3話ではっきりますし、むしろそこまで伸ばしても遜色はないと思います。

 ですが、今回は攻めました!って感じなので、
 1話から解散シーンという重々しい展開を視聴者に叩きつけます。もう重苦しい作品見せる気満々なんすよね笑

 これは最初から重いアニメですよ。って教えてくれているのか。はたまた「重いアニメだ!テメェら喰らいやがれ‼︎」なのか。
 兎にも角にも、重々しさが「it'sMyGO‼︎‼︎!」な今作。
 ただしそれが「悪い」と言っているわけじゃありません。

 僕が前述した展開は、通例の作り方でもあります。「キャラクターが何故そんな行動をするのか」という疑問を事前に設置して、後から回収する手法。エヴァンゲリオンなどで見られるものですね。
 そうではなく、何故、を先に持ってきて、明確に「理解」をさせる手法。わかりやすく言えば「僕のヒーローアカデミア」なんかがそうですね。
 アレは個性がないデクがいじめられてるシーンから始まる。ジャンプ漫画、あるいは少年誌に多い展開が一つ一つ明確化されたもの。今作はそちらに帰属します。
 つーことなので、わかりやすい作り方をしているのです。
 これを踏まえた上で1話を見ると、確かにわかりやすいからまだ「見やすい」んですよね。親切な作り方なんですよ。(実を言うとこの作り方の方が当たり障りがないんですよね笑)

 そしてもう一つ重要なのは愛音ちゃんの人間性と伏線。
 まず、OP明けから

 物語進行は一旦準主人公の愛音ちゃんに預けられます。
帰国から、羽丘高校の編入面接→自己紹介と、非常にわかりやすい作りです。
 この愛音ちゃんですが、物事を自己中心的に考える性格をしています。
 だから何事にも目立ちたいし、プライドが高い。ここで重要なのは愛音ちゃんは『外交的』であること。11話では絶妙なセンスを披露し、バンド仲間からは「センスない」と言われますが愛音ちゃんは「そっちがセンスない」と言い切りますから、間違い無いでしょう。
 そしてこの子、非常に頭の回転が早いです。プライドを守るために、周りに注意深く視線を巡らせています。
 いきなり友達を作りはしますが、それは基本私利私欲であって「友人と仲良くしたいから」ではなく「私自信がこのクラスの中心に立つため」という考え方をしてるんですよね。
 しかし、人間らしいというか可愛らしいキャラクターです。
 利己主義な愛音ちゃんはクラスで浮いていると思っていた燈ちゃんがクラスで人気なマスコット的存在であると理解すると、すぐに燈ちゃんに距離を詰めます。
 バンドを組むにしても「私にふさわしい存在」でないと困る。という根本的な優位思想と言うべきか、そう言うのがあるんで、クラスの友人とバンドは組みません。
 むしろ旧バンドリーダーでピアノが上手である祥子や、人気な燈ちゃんたちには、関わるにおいて『明確』な利点があるため、都合が良いと判断し、バンドを一緒にしようと声をかけちゃいます。
 (祥子に関しては13話でお話しします)

 そう、燈ちゃんに声をかけちゃったんです。
 物語はここから幕を開けます。

 視聴者からすれば、バンドを解散した過去を持つ重々しい主人公の燈ちゃんを誘う。という理解が頭の中に入っている中で、何も知らないから距離を詰めれる愛音ちゃんとの関係が面白いと感じるのでしょう。僕もそう思いますしね。

見てくださいの愛音ちゃんの顔。明らかに作り笑いなんですよね。目が笑ってないもん笑

 とまぁ、理由を聞き、カラオケに連れて行き。(ゴミを捨てに行かせてキレない愛音ちゃんすごいよね)
 燈ちゃんは逃げ、スタジオringにまで移動する。
 燈ちゃんはしっかり主人公してますから、ちゃーんと物語を進めるために、旧バンド『CRYCHIC』のメンバーである立希ちゃんやそよさんがいる場所へ引き合わせます。

 そして、気になるように途中で話を完結させることなく続きに持っていく。まるでプラモデルのように組み立てられた1話です。
 単純にも思えますが、各キャラクターの性格を見ていくと面白いんですよね。
 それでは、次回は2話の感想を。

#バンドリアニメMyGO感想文コンテスト

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