第2回 令和の結婚式を考える会の様子
トキハナ広報の菅井さくらです。
今回は、トキハナが主催となり8月に発足した「令和の結婚式を考える会」について、現代の結婚式に対して意見や知見を持つ方々がどのように議論を進め、どのような意見が交わされているのかを紹介したいと思います。
令和の結婚式を考える会の参加メンバーは以下の7名。
・ハヤカワ五味さん
・松岡宗嗣さん
・はぴLIFEチャンネル(ぽっち・みち子)さん
・もんぬさん
・江連千佳さん
・トキハナ代表 安藤正樹
毎月オンラインで会議を開き、メンバーがそれぞれ過去に感じた「結婚式の違和感や不満」を語り合い、その違和感の原因や、どうすれば違和感を減らして参加しやすいものにできるかについて意見交換を行っています。
初回キックオフに続き、9月に開催された第2回会議には、もんぬさん、ハヤカワ五味さん、松岡宗嗣さんが参加しました。
今回は会議で話題となった3つのトピックを取り上げます。
・結婚式のコンテンツへの不満
もんぬさんは、これまで20回以上の結婚式に参列してきた経験から、人数合わせのために席を調整することや、宗教的な背景がないのに神父の前で誓うこと、花嫁だけが両親に手紙を読むことなど、多くの場面で違和感を抱いてきたそう。
自身の結婚式では、生い立ちムービーやブーケトス、ファーストバイト、花嫁の手紙といった定番コンテンツは避け、ゲストに感謝を直接伝える時間を設けたい一方で仲が良い相手の場合は、生い立ちムービーを通じて二人のエピソードを知ることで感慨深さを感じるなど、主催者との関係性によって印象が変わると語ってくれました。
ハヤカワさんからは、結婚式のコンテンツ全体が退屈で、もっとユニークな演出が欲しいと意見をいただき、松岡さんからは余興などで男性が裸や女装をすることが面白いとされる風潮に対し、偏見やジェンダー構造の影響があるのではないかと指摘が。
[トキハナの気づき]
こうした意見を受けて感じるのは、結婚式のコンテンツが曖昧な意味付けのまま無理に取り入れられると、それを見ているゲストも違和感を覚えるということでした。
特にファーストバイトやブーケトス、花嫁の手紙などにはジェンダーバイアスが強いと感じる主催者やゲストも少なくありません。
従来の「当たり前」に囚われず、自分たちが本当にやりたいと思うコンテンツだけを取り入れることが、主催者にもゲストにも違和感を軽減させる方法ではないかと考えます。
・結婚式を家同士ではなく個人同士の結びつきと捉えればカタチは変わるのが自然
今回の会議のハイライトは、「結婚式を家族や組織の結びつきと捉えるか、個人同士の結びつきと捉えるか」という観点でした。
ハヤカワさんから、結婚式の席が新郎側と新婦側で分けられていることや、主賓の概念のわかりづらさ、乾杯や親族の挨拶が行われることが、家族や組織とのつながりを重視するしているからではないかと意見がありました。
これを受けて松岡さんは、婚姻制度が本来「家同士」ではなく「個人同士」の結婚について規定しているものであって、個人同士の結婚式であれば、挨拶の相手も親友やお世話になった人が中心となり、LGBTQ+の方々も含めて、より自分らしい結婚式が実現できるのではないかと意見をいただきました。
[トキハナの気づき]
確かに、結婚式が「個人同士の結びつき」か「家族同士の結びつき」かを明確に意識して当日を迎えるカップルは少ないかもしれません。
しかし、組織への配慮に縛られず「個人同士の結びつき」という意識を広め、自分たちに焦点を当てることで、結婚式の各コンテンツに新たな意味が生まれ、結婚式の形が大きく変わると考えます。
・結婚式を挙げる動機は「報告したい」「祝われたい」「親から言われた」の3つ
松岡さんから、結婚式を挙げる人には「自分をアピールしたい人」と「ゲストに負担をかけたくない人」がいるのではないかという意見がありました。
トキハナの安藤は、結婚式を挙げる動機は「報告したい」「祝われたい」「親から言われた」の3つに分類でき、その中で「報告したい」という動機の結婚式には特定のフォーマットがないため、多くの人が「皆がやっているから」と一般的な演出を取り入れる傾向にあると話しました。
ハヤカワさんやもんぬさんも「定番の演出は必ずしも必要ではない」とし、全テーブルを回ってゲストと料理を楽しむなど、主催者が直接ゲストと交流できるようなプログラムを提案が。
[トキハナの気づき]
ゲストの価値観が多様化し定番のプログラムが必ずしもフィットしない時代だからこそ、結婚式の本質は「集まること」にあり、動機が明確であるほど主催者とゲストの理解が深まります。
トキハナも、それぞれのニーズに応じた結婚式のスタイルを提案し、主催者が迷うことのないサポートを目指します。
この会議を通じて、結婚式に対する不満を解消するには
【主催者にとって意味のない演出を省き、主催者とゲストが直接交流できる時間を増やすこと】が重要だと改めて感じました。
例えば、「形式的なスピーチ」や「特定のコミュニティ内だけが喜ぶ演出」など集まらなくても成立するプログラムを事前配信したり、感謝を伝えるためゲスト個々人へのメッセージを送ったりすることでゲストの違和感を軽減できる可能性があります。
「令和の結婚式を考える会」では、主催者とゲストが令和時代にふさわしいと感じられる結婚式を提案すべく、従来の結婚式文化を見直し、新たな形を定義していきます。
今後も会議で集めた意見をもとに、結婚式の不満や課題を解決するプロジェクトに取り組んでいきますので、ご注目ください!
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