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クールな表現者、蓮水恭美ちゃん(ヌュアンス)              ヌュがタン #10 2025年1月21日(火)


<2025年1月21日(火) ヌュがタン #10  @横浜 mint hall>
 蓮水恭美 弾き語り



マイクスタンドの横に立てかけられた、ささやかな丸みを帯びたカッタウェイのナチュラルな木目のボディには、ピックガードもなく、ヘッドに記されたメーカーのロゴも薄っすらと目立たず読み取れない。
華やかなグループとの落差を感じるシンプルなルックのエレアコ。

恭美ちゃんが敬愛する向井秀徳が、
ナンバーガールとして素っ気ないボタンダウンのシャツで世に現れた時、
そのキャラクターと落差を感じた可愛らしいキャンディーアップルカラー、赤いテレキャスター。
色など関係ない、気にいった音が出るからそれにしたのだろうという気持ちを感じるチョイス。

それと同じ姿勢を思い出す、抱え心地が良く、弾きやすく、音が気にいったからこのギターなのだ。という極々当たり前の選択を感じるシンプルなルック。

そんなエレアコで、時に、ジョニ・ミッチェルを思わせる凝ったストロークとともに歌われる曲から感じたのは、自分が歌わなければならない曲、歌わざるを得ない曲という、表現者としての原点の集中力と志に満ちた素晴らしいものだった。

曲ごとに位置を変えるカポタスト。
あるべき声を探した証。

ほんわかとした可愛いらしいキャラクターで理解をされにくかった、
「私はクールなのだ」という言葉がひしひしと伝わるステージ。

表現するべき事は何なのかと、自分と向き合う弾き語りをするきょちゃんがリーダーとなり。今一度、グループの道しるべになるのだなと思った。






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