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カフェで保健室をしている理由
2022年8月から、カフェで保健室を開いています。
今回は、なぜこの活動を始めたのか、どんな想いで続けているのか、ということを書いてみたいと思います。
身近なところで会える保健師になりたい
私は地域包括支援センターの保健師として、約10年間働きました。
地域包括支援センターとは、65歳以上の人からさまざまな相談を受ける窓口で、介護や認知症のこと、健康のことなど日々多くの相談を受けてきました。
地域包括支援センターの保健師として出会う人の中には、
「困っているけどどこに相談したら良いかわからない」
「心配ごとを抱えているが誰にも相談できない」
という人たちがたくさんいました。
また、もっと早い段階で「相談できる人」に出会えていたら、この人は、この家族は、もっと違う人生だったのではないか?と思うこともたくさんありました。
そんな思いから、身近なところで定期的に会える保健師になりたいと思うようになりました。
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なぜ、カフェなのか
「地域で保健室を開いてみたい」
想いはあっても、1人ではなかなか行動に移すことができませんでした。
NPO法人あえりあ代表理事のあゆみさんに「こういうことをやってみたい」と話したところ、「やりましょう!」と背中を押していただき、保健室を開くことにしました。
場所は札幌市南区にあるユニバーサルカフェminna、ランチタイムは地域の人たちで賑わうカフェです。
地域の会館なども検討しましたが、すでに地域の人たちが足を運ぶ場所であるこちらのカフェの一角をお借りして始めました。
保健室では、利用料金はいただきません。
代わりに、カフェのドリンクを注文していただき、一緒にお茶を飲みながらおしゃべりをします。
私たちスタッフも、それぞれ好きなドリンクを注文します。
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ふらっと立ち寄ったところで、ちょっとお茶を飲みながら、なんとなくお喋りして。
「病院に行くほどではないんだけどさ」
「わざわざ時間つくって相談窓口に行くようなことではないんだけどさ」
こんなふうに雑談の中で、たまたま健康や暮らしに関する話題が出た時に…その雑談の輪の中に保健師や看護師が混じっていたら、不安が少し減ったりしないかな。
特に困っていることはなくても、「また来たい」と思える場所があることで元気になる人もいるんじゃないかな。
このような私たちの「想い」と「カフェ」という場所は、とてもマッチしているんじゃないかなと思っています。
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地域で何か活動してみたい人も、足を運んでくれる場所に
最近では、「地域で保健室を始めてみたい」「何か活動してみたい」という介護医療福祉関係の方々も遊びに来てくれることが増えました。
100km以上離れた町から来てくださった方もいました。
保健室では、年代や職業を超えて、新たな出会いがたくさんあります。
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保健室は、偶数月に開いています。
今月は、お声がけいただいて初めての「出張保健室」も開催します。
開催スケジュールや保健室の様子は、インスタグラムで発信しています。お近くにいらっしゃることがありましたら、ぜひお立ち寄りください。