愛と、利便性と、こだわりと、ストレスと、情と、わずらわしさ。
2年前に財布を買った。
買ったお店は工房とお店が一緒になっているところで、2万後半ぐらいで買った黒の革の長財布。
丈夫だし、もし壊れてもそのお店行けば安く直してもらえる。
買った当初の理由は
本当に気に入ったちょっといい財布を買ってこれを使い続ける。
壊れたら直せばいいし。
そうすることでどっか出かけても財布が売ってても気にすることもないし。常にお気に入りを持っていられる。
っというコスパ&自分のこだわりを両立した考えで購入した。
なので財布に関して常に満足したまま生活していたのだが、ある問題に直面する。
いい加減財布をお尻のポケットに入れるのやめれば?
妻からの提案なのだが、たしかにその通り。
ポケットから半分出てるし非常に危険なことは承知してる。
だが、長年ポケットに財布を入れていた身とすれば、体から離れたところに財布があることが不安で仕方がない。
背負っているリュックとか、肩掛けのカバンとか。
瞬時に所在を確認できないところにあるのが不安なのだ。
そこで、胸の部分に密着するようにかけるボディバッグを買うことにした。
財布がちょうど入るサイズで、コンパクトで常に持ってても邪魔にならない。
なんなら今までポケットに入れていたイヤホンやらタバコやらもしまえる。
普段持ち歩くものもスッキリ収納!
ポケットがスッキリで最高。
なんて思ってたけど、どうしてもボディバッグを身につけていられない状況があることもわかった。
仕事中なんてまさにそれ。
んじゃ仕事中だけポケットに財布入れる?
それじゃ意味ないだろ。
そうか!最低限のもの。
suicaとクレジットと小銭と少しの札が入る小さい財布だけポケットに入れておこう。
これならポケットに入れてても飛び出ないし邪魔にもならない。
いや待て、、
そうなったら長財布に入ってる残りのものはなんだ?
保険証、銀行のカード、病院の診察券、領収書。
これって別の小さいカード入れ買えばコンパクトになるな。
え、待って。
ってことは、、、
長財布要らなくない?
いやいや!まだ2年しか経ってない!!
しかもすげぇ気に入ってるのよ!
めちゃくちゃ探してすげぇ好きなのよこの財布!
これからコイツは一生一緒にいるって決めたのよ!
一生一緒にいてくれや!の三木道三よろしくなのよ!
でも、、、、要らなくない?
いやーそんなことは、、、
いや待って、、
仮に長財布やめたとしたら、
ボディバッグ要らなくない?
長財布入れる用に買ったボディバッグ要らなくない!?
要るとしてもこんなおっきくなくてよくない!?
なにこのデカさ!?
やだ!最悪きもーい!このボディバッグデカくてキモいんですけどー!!
なんか臭くも感じて来たーー!!
なんか急に肩も重くなって来たから呪い的なものもあるかもー!マジ呪物!!
っとまぁ、まとめると。
一生使うと決めた最愛の長財布がある
だが、ケツポケットに財布は入れられない
長財布収納用にボディバッグ購入
ボディバッグは便利
でもボディバッグを日常的に使うには小さい財布があった方がいい
そうなると長財布いらない
でも長財布愛してる
っていうジレンマに陥っている。
いやでもそんなに愛してる長財布なら使えばよくない?
っと思うかもしれないが、ここが難しくて。
この長財布を使っていくとして、
既に自分はこの長財布による不利益に気がついてしまっているのだ。
その不利益は日常的に自分は感じる。
日々、愛する長財布にストレスを感じる。
あんなに愛してるのに、
日常的に
「ちっ、コイツさえいなければ」
と思うことがある。
自ら進んで愛してるものを嫌いになる状況に置くことが果たして愛なのだろうか!?
(注意)長財布の話です
本当の愛とは!?
(注意)長財布の話です
時代の変化によってニーズが変化した財布とその狭間で利便性と愛着とこだわりと憎悪に翻弄されている男のメロドラマでした( ˘ω˘ )