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ギャラリーでの学び 10ヶ月目
Hola! 昨日まで、展示の準備でギャラリーに6連勤で、今日は小休止。というか、今日から5連休です(笑)。午前中は睡眠を取り、今お仕事の山場の夫の代わりに、シーツなどを洗濯して、ホッと一息。最近お仕事での成長を著しく感じて、更新したかったnoteを書いています。
ルーティーンがマンネリ化してきて、正直、少しお仕事に退屈してきていましたが、最近、上司からワンランク上の要求をして頂くようになってきました。例えば、接客する際には、美術関係者であれば、「どんなことが一緒にできるかな」と探りながら、お話ししたり、資料を作る際には、どんなことを目的に使うのか、見やすさを意識して作ったりと言うことです。要するに、先を見据えて、行動をすること。言われたことだけをやるのは、AIでもできるので、人間しかできない、先読みの能力を求められています。
また、長期スパンのお仕事も任せられるようになりました。具体的には、主力作家の作品在庫を全て確認することです。ギャラリーの会議でプレゼンをして、他の方にお願いして、遠くの倉庫にある作品を確認してもらうというお仕事です。
これらのお仕事をするエクセルやお客様用資料のデザインなどの基本的なスキルも、時間がかかり、足りないな、と感じています。
10ヶ月前に私がこのギャラリーでお仕事を始めた時に気がついたのは、私が、してもらうことが当たり前になっていて、人の役に立ちたいという気持ちが薄い、ということでした。その気持ちがなくなるまでが、試練だった気がします。掃除でも何でもいいから、役に立って嬉しいという自尊心を持てるようになることがまずの課題でした。そこからスタートして、今では、設営では全く動けずに、なぜ自分はここにいるんだろうという苦しい思いから、自分で仕事を見つけて、動けるようになってきました。
お仕事になることは、何でもやる、何でもお仕事になるのだな、と今は感じています。
自分のお仕事に誇りが持てるようになると、まだまだ足りませんが、他のお仕事をする方へのリスペクトも自然と芽生えてきました。
話が変わりますが、そもそも何故、美術業界で働きたいと思ったかというと、自分が専門を生かして社会に貢献したいと考えた時に、美術史家になりたい、という希望を持ったからでした。特別な生まれではない私ができることは、そういう特別な人や物のストーリーを書くことだ、と感じたことです。実際は、商売であるギャラリーで美術業界でのキャリアをスタートさせて、夫にこの希望を話すと、もう商売をやっていって、それを極めた方がいいんじゃないか、と言われました。また、今学芸員資格を取っているのですが、まずは、資格を取って、学芸員になってから、見えてくる目標なのでは、と。
私のルーツを辿ると、父方は、検事や医者、大学教授などを輩出している家系で、父自身は、今は引退していますが、マスコミ関係で営業をした後、セカンドキャリアで大学の准教授になりました。母方は、地主の裕福な家系で、商売をやっている遠い親戚もいます。母自身は、専業主婦をした後、公的機関で働いています。
私のような人間は、勉強をして、社会に貢献するしかないのだ、と感じていますが、実際に学芸員資格の勉強をしても、やはりやってこなかった部分もあり、それほど優秀ではないとも感じています。
話がそれましたが、ギャラリーでは、今まで培ってきた販売能力を鍛えつつ、作家に関する文章を書く、ストーリーテラーになっていけたらよいなぁ、と感じています。
あともう少しで、お仕事を始めてから1年が経ちます。結婚をするまでのんびり生きてきて、病気がちだった私が、結婚してから、希望のお仕事に就き、夫に毎日励まされながら続けることができているのは、幸せなことです。こんなに充実した人生になって、夫に感謝です。
最近、長時間働くことにも慣れてきて、24時間働いてもいいという気持ちになるほど、お仕事が好きですが、健康が大事なので、しっかり休みも取りつつ、無理をしないように頑張っていきたいです。
読んで頂き、ありがとうございました。
Gracias!