やぎ座の美しさ 〜ホロスコープを詠む〜.
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【やぎ座の美しさ】
彼女のホロスコープから伝わってくるもの。
彼女の人生は「誇らしくある」こと。
彼女は「手放す」人。
そのストーリーを紐解いていきます。
ホロスコープ全体の印象として、
右半分へ集中しているので
他者を通じて、自己表現していくイメージ。
彼女にとってキーとなる惑星は
Decのそばにある太陽。
そして、太陽のそばにある水星、火星。
太陽は「人生を切り開くパワー」を授ける惑星。
水星は「知性とコミュニケーション」を司る惑星。
火星は「欲求を満たすためのパワーの源」を象徴。
Decに惑星が集中していることから
「他者とのかかわり」が、
かなりキーとなることがわかります。
太陽はやぎ座にあり、第7ハウス。
これは、着実に実績を重ねて、実利を追求し、
社会的成功を得る力が授けられています。
かつ「他者のハウス」に入っていることから、
自分以外の他人と関わり、
まわりとの違いを自覚することで、
自身の輪郭をはっきりとさせていくことが
大きなテーマになりそうです。
水星はやぎ座にあり、第7ハウス。
これは、ある程度の時間をかけながら、
ひとつひとつ着実に学習することで
能力を開発していくことをイメージさせます。
かつ「他者のハウス」なので、
場のコミュニケーションがスムーズに運ぶことを
いつも意識しているような、常に自分をとりまく
人間関係に関心を払うことになります。
火星はやぎ座にあり、第6ハウス。
やぎ座が火星のエネルギーを扱うと、
種火から炭火へ
変化させていく過程をイメージさせます。
つまり、瞬発的ではないけれど、
強く長続きするエネルギーを授けます。
「反省のハウス」に入るので、
与えられた義務や役割を忠実に果たすスタイルこそが
モチベーションの源になります。
アングル上の惑星は大きなキーとなりますが、
次にキーとなる基本的なエッセンスが、
太陽、月、AscとMC。
太陽はやぎ座にあり、7ハウス。
月はふたご座にあり、11ハウス。
Ascはかに座。
かに座のルーラーは月なので11ハウス。
MCはうお座。
うお座のルーラーは海王星なので6ハウス。
太陽については、先に説明する流れとなりました。
月がふたご座にあることから、
常に新しいことを本能的に求め、
好奇心旺盛に動き回るスタイル。
ひとつのところにじっとしていられない活発さもあり、
感情も変わっていきやすいのが特徴。
人との交流も盛んになります。
これが「集合のハウス」にあるので、
さらに人と気さくに仲良くなれる力を授かります。
新しいグループを生み出すことにも長けているイメージ。
Ascはかに座。
かに座のルーラーは月。
月については先に説明する流れになりました。
MCのうお座はルーラーが海王星。
海王星は6ハウス。
「反省のハウス」に入っていることから、
自己犠牲や奉仕の精神を授かることになります。
Decに惑星が集中している意義を
この資質がさらに支えてくれるようなイメージです。
ここまでは惑星の位置を紐解いてきました。
いわば「点」と「点」をつないだ
「線」の段階までのもの。
惑星同士はその配置において、
特定の角度を形成したとき、
「アスペクトを形成した」とみなします。
アスペクトを形成した惑星は、
お互いに影響を与えあうことになり
そのエネルギーをブレンドさせてパワーを発揮します。
ここから「個別性」、
つまり「その人らしさ」がさらに如実になります。
それでは、彼女にとってキーとなる惑星から、
彼女らしさを形成するアスペクトを紐解いていきます。
(太陽のアスペクトたち)
太陽と天王星のセクステル(60度)
「オリジナルな自己」
基本的なエネルギーを示す太陽と、
ブレークスルーの天王星がブレンド。
既存の枠に収まること以上に、
ユニークな発想や人生観を授けられます。
太陽と冥王星のスクエア(90度)
「一見控えめなカリスマ」
太陽の持つ基本的なエネルギーと
冥王星のもつ深い変容の力がブレンド。
穏やかで控えめな印象を与えますが、
内面には無意識のうちに
強烈な野心を秘めていることがあるといわれます。
(水星のアスペクト)
水星と木星のトライン(120度)
「伸びやかなる知性」
水星は知性の天体、木星は拡大と発展の惑星。
このふたつのブレンドはともに知への探究心を象徴。
知っていることの守備範囲も
必然的に広くなっていきます。
(火星のアスペクト)
火星と金星のセクステル(60度)
「情熱と恋」
愛の惑星である金星と、
情熱や性的エネルギーの惑星である
火星の力がブレンド。
基本的に、恋愛に対して
情熱的であることを示します。
その情熱が「恋愛」以外の方向に向くことも、
もちろん少なくはありません。
そして、彼女を語るうえで、
月がノーアスペクトであることは外せません。
(ノーアスペクトとは)
アスペクトがあることで、
その惑星のエネルギーの回路が開かれます。
しかし、アスペクトがないと、そのエネルギーが
純粋なままで蓄積されてしまうことになります。
そして、ときおり決壊して無軌道に
放り出されたりするというイメージになります。
具体的には自分では意識しないままに、
その惑星の意味合いが
行動化されてしまう(強くなる)ということ。
あたかも、自分ではおとなしくしている子どもが、
実際には教室で動き回っているというイメージ。
・月がノーアスペクト
感情や情緒、自分の基本的な安定感を象徴する月に
アスペクトがない場合、
自身の心の繊細な動きを
意識することが難しいかもしれません。
だからこそ、自分の感情や心に
丁寧に目を向けることができれば、
優しさと慈愛を
深い感情レベルで体感できることへとつながります。
ここまでの流れから、
彼女らしさを表現するものとして
「愚直」と「他者貢献」
この2点が最大のキーワードになってきます。
Decのそばへ、
かつ第6、7ハウスに惑星が集まっていることから、
他者へかかわっていくことへ
意識やエネルギーが
向きやすいことがイメージされます。
そこから「他者貢献」という
キーワードがうかんできます。
ただ、彼女にとって、その貢献とは
「ライトな感じで、楽しみに満ちたもの」とは
少し異なっています。
もちろん、そのような要素も持ってはいますが、
それ以上にとにかく真面目で丁寧。
彼女にとって、貢献とは「任務」のようなものであり、
確実に「遂行する」というイメージ。
しかし、Desに惑星が集まり、
他者を通じてこその自分とはいえ、
彼女は本来、コミュニケーションが、
あまり得意ではないところがあるような気がします。
そこから「愚直」というキーワードです。
この言葉には「愚か」という漢字があり、
使い方へとても慎重になりますが、
意味するのは
「一生懸命に、ただひたすら生きる」
「正直に一途なこと」です。
彼女のホロスコープから伝わってくる、
まわりへの想いのようなものを表現したくて、
僕は、あえてこのキーワードを選びました。
そして、さらに彼女を彼女たらしめている
最大のポイントがあります。
それが土星です。
土星がどのように絡んでくるか、紐解いていきます。
彼女は海王星、天王星、冥王星が、
それぞれ、土星とアスペクトを形成しています。
海王星とのブレンドで「明確さと曖昧さ」、
天王星とでは「保守性と改革性」、
そして、冥王星とでは「不変と変容」、
このようなエッセンスたちからイメージされるのが
「拮抗や葛藤」という概念。
そして、太陽、水星、火星から、
やぎ座の影響が大きく、
やぎ座のルーラーも土星にあたります。
土星の絡みがとても多く、
これらから生み出されるもの、
それは「強烈な自制心」ではないでしょうか。
実は、これも
「愚直」というキーワードを選んだ理由です。
ここで土星の意義についてふれていきます。
彼女の土星はしし座の2ハウス。
しし座は「自己表現していくべき」星座。
土星にしし座が位置することで、
「自分を表現することへの抵抗」を、
そして、2ハウスにあるので「所有欲への罪悪感」を、
それぞれイメージさせます。
ここからが彼女を語るうえで、とても大切です。
彼女は土星のアスペクトが多いことから
強い自制心を授かっています。
どうして、彼女は、
このような内面を抱えようとするのでしょうか。
何が彼女をそのようにさせるのでしょうか。
そう、
彼女を突き動かすものがあります。
それが「自身の美学」。
彼女は「他者貢献」という言葉に対して、独特の、
強い価値観をもっているのではないでしょうか。
貢献という言葉の響きはいいですが、
行動に移すことは、誰にとっても難しいもの。
では、何が難しくさせるのでしょうか。
それは「見返りを求める」からです。
そして、見返りには「感情での見返り」、
もしくは「物質的な対価」というものがあります。
これぞ、彼女の資質ですが、
彼女はまわりへ自分を使役するとき、
感情での歓びなど、
そこが満たされることを最優先では考えていない。
そして、物質的な対価として受け取るとき、
普通は1出して、1の対価を受け取ればいいのですが、
彼女は10を出してこそ、
ようやく1の対価を受け取ることができる。
そのようなスタンスではないでしょうか。
つまり、彼女の「貢献」には
見返りを期待するような感覚が少ないと思うのです。
彼女はMCがうお座であることから、
決して感情を忘れた、冷たい人ではありません。
むしろ「自己犠牲的な精神」にあふれています。
ただ、彼女にとって、本当に大切にしているものは
「見返り」ではないということ。
彼女が大切にしたいと
願うものは「美学」のようなもの。
だからこそ、見返りや対価のようなものを
軽々しく受け取らない。
あくまで、自分自身のためにしているだけ。
それこそが本当の奉仕であり、
「貢献」の意味するところではないでしょうか。
そして、彼女自身の祈りなのかもしれません。
彼女の人生は
自分の美学へ「誇らしくある」こと。
彼女は、
対価や見返りのようなものを「手放す」人。
僕が彼女のホロスコープから感じる、
やぎ座の美しさです。
【セッション】
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