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【射手座の土星】未知への恐怖をあなたに抱かせやすい.

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占星術研究家である鏡リュウジ先生は
『鏡リュウジの占星術の教科書1』のなかで

「土星は制限や限界を司る星であり、
 強い自分を作るための力を与えてくれる星」

「土星の力をしっかりと発揮すれば、
 あなたは試練と出遭ったとしても、
 決して恐れることなく立ち向かい、
 痛みや苦しみを乗り越えて、
 成長することができます」と書かれています。



しかし、土星星座から目をそらしたり、
逃げ出してしまうと、
それはコンプレックスとなって残るものなんですね。

そう考えると、土星星座から
「自分のエネルギーを注ぐポイント」もみえてきます。

土星星座って、やっぱり痛いんですけど、
でも、未来からのメッセージかなと感じています。

僕は困難に立ち向かうこと自体、
イエスともノーとも言えないのですが、

「必要で、生産的な努力」と
「不必要で、非生産的な努力」、
このふたつがあると思っています。

だから、一概に「努力は美徳」だとも思わないのです。

大切なのは
ポイントを見極めていくことではないでしょうか。


【いて座の土星について】

鏡先生曰く
「探究心の強いいて座にある土星は、
 未知への恐怖をあなたに植えつけます」と。

では、そもそも、「探究」とはなんぞや。 

辞書で調べてみると、
曖昧なままで使っていた言葉に
枠組みが輪郭が与えられていきます。

「探究」とは
「物事の意義・本質などをさぐり
 見極めようとすること」。

ちなみに「探求」とは
「物事について、深い知識を得たり、
 原因を解明しようという気持ちのこと」。

同じ読み方でも、
この微妙なニュアンスの違いがおもしろいですね。

どちらにしても、
対象へ向けての深い興味があってこそであり、

夢中になれるものと出逢えることは、
ある部分では幸せなことかもしれません。


ただ、同時に深い混沌を生むことも確かなんですよね。
探究と混乱は、僕は表裏一体だと思っています。

なにかを研究したり、深めていくということは、
それこそ、大海原のなかへ
飛び込んでいくような感覚に近いと思うんです。

泳いでも泳いでも陸にたどりつかない。

泳ぐことがいくら楽しくても、
やはりゴールがわからないことはしんどいもの。

「知れば知るほど、わからないものが生まれる」、
これは研究者の性(さが)なのかもしれません。

飽くなき探究心というのはきこえはいいですが、

それこそフィジカル、メンタルが
ともにそろっていなければ続けられない、
そんなタフな世界だと思います。

わかる喜びとわからない不安、

ただ、この感覚は
研究者の世界にかぎったハナシではないんですよね。

アスリートでも、アートでも、
医療でも、占いでも、すべての仕事においてでも、

家庭でも、学校でもetc・・・
すべての世界において感じるものだと思うんです。

さらに言うなれば、この感覚がなくなってしまえば、
そのものへの情熱が
枯渇しているとも言えないでしょうか。

わかる、わからない。

喜び、不安。

このせめぎ合いをいつも感じることは
しんどいことかもしれません。

ただ、この循環の速度を早くしてあげること。

僕はインプットとアウトプットの循環に
ポイントがあると思っているんです。

わかったら、誰かに話してみる。教えてあげる。
そこでフィードバックをもらえる。

だからこそ、わからないものを
もっと学んでみようと思える。

そして、わかったら、また話してみる。

この繰り返しでこそ、先のせめぎ合いの
バランスをとれるんじゃないのかなと。

土星にいて座がある方は、
持たれている知識は
自分で思っている以上に深く価値があるものです。

だからこそ、自分の考えを、
今の段階で話してみても充分に意義がある、

僕はそう感じています。


【セッション】
 『かわいさ』を思い出すタロットと星詠み


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