人はなぜ、ひとりでは生きていけないのか。
二十代前半は、人とモノで幸せを感じていた。
インテリアを買ったり、ブランドものを買ったり、
お金を貯めて欲しいものを買う。
これが何より幸せだった。
それから、時を経て、26歳。
幸せの核心が変わってきた。
大きく変わったのは、人とモノではなく
人と人との関係性の中に幸せを見出せるようになったこと。
人に笑顔で挨拶をして、他愛もない会話ができること。
人に喜んでもらって、感謝をされること。
モノを買うよりも、口座にお金が振り込まれることよりも、
人とのコミュニケーションの中に幸福を感じる。
そのことは、生物学的にも言えるんだと。
僕らの身体を構成する最小単位が"細胞"である。
細胞は、周囲の細胞と物質、エネルギー、情報の交換、
つまり細胞同士のコミュニケーションがないと
”死”を選ぶ。
細胞は生きるためにコミュニケーションを求める。
周りの細胞との関係性があってはじめて自己を認識し、
おのおの必要とされる部位の細胞へと育っていける。
これは人間社会でも同じで、
ジグソーパズルに例えると、
自分のピースの周りのピースがそろわないと自分がなんのピースになるか自覚できない。
つまり、単体ではなにものにもなり得ない。
だから人は関係性、繋がりを求める。
家族、仲間、友達、恋人。
関係性、繋がりのコミュニケーションの中にこそ、
自己を肯定できたり、自分の存在意義を感じる。
だから、ヒトは社会的動物と呼ばれる。
周りの人がいるから、自分の役割がある。
目の前にいる人を愛して、大切にしよう。
この広い世界の中で出会い、繋がりをもてた人を喜ばせよう。
ハートフルになれる、そんな場所や機会をもっと世界に増やそう。
人はひとりでは、生きていけないから。