戦略的にキャリア形成を考えよう
今回は、戦略的にキャリアを形成する方法について紹介します。
まず、キャリア形成方法ですが、大きく分けて次の2つがあると思います。
Connecting The Dots
戦略的なポジション取り
「2」が今回のメインの話になるのですが、「1」も含め、一つ一つ解説していきますね。
1.Connecting The Dots
Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチとして有名な言葉ですね。
本来の意味は「将来のことは気にせず、いまやりたいことに全力を傾けよ」なのですが、ここではこの言葉を、キャリア形成方法の一つとして拝借しています。『Connecting The Dots 法』と勝手に命名します(笑)
では具体的に説明します。
この方法は、与えられた仕事は全てYesで引き受け、それらを全力でこなしていくうちに、あとで振り返ってみると大きなキャリアが育っている、そんなイメージです。
Yesで引き受けたその瞬間瞬間は、将来の自分の姿が想像しづらいのですが、何年後かに振り返ってみると、
全ての経験は決して無駄ではなかった。
自分のキャリアを形作る血肉となっていた。
というパターンです。
こういうケースって本当に多いですよね。そして、全ての経験は決して無駄ではないというのも、その通りだと思います。
しかしこれ、気を付けいないといけないのは、誰にでもできる『作業のような仕事』ばかりをこなしてしまうと、キャリアとして何も残らない状況になってしまいます。広くて浅く、器用貧乏のようなキャリアが形成されてしまい、飛び抜けたスキルが何も無い状態に陥りがちです。
なので私は、次の『戦略的なポジション取り』を推奨します。
2.戦略的なポジション取り
できれば戦略的に自分のキャリアをデザインしていきましょう!
「そんなことできるの?」と思われるかもしれませんが、できます。具体的に次のように進めていきます。
① 日々の情報収集
まずは世の中の技術トレンドに敏感になる為に、常にアンテナを立ててください。日経新聞電子版や日系クロステックなどの情報媒体を購読するのもお勧めです。私も有料版に課金していますが、これくらいの自己投資は社会人なら行っても良いと思います。そこで、自社の事業内容に繋がり且つ、今後、人材市場的にも重宝されるスキルを見付けます。例えば今ならAIやIoT & Analyticsといったスキルですね。重要なのは、社内でまだ誰もその役割を担う人が居ないポジションを狙いましょう。全ての技術分野が網羅できており、担当者が配置済みである、なんてことはまず無いと思います。探せばきっと見付かります。
上司に「今後狙っていきたい技術分野」を聞いてみたり、事業方針から先読みして見つけ出すのもアリですね。
② ポジションを宣言
狙いたい技術分野やスキルが決まれば、次に宣言です。社内に対して公に宣言します。
実はここが一番重要です。
「陰で勉強して、ある程度物になってから宣言しよう」なんて思っては駄目です。そんなことしていたら、日々の業務に忙殺され、いつまで経ってもスキル形成なんてできません。
(ほぼ)ド素人の状態でもいいので、「この技術は私が面倒を見る。私に任せろ」と宣言するんです。ポジション取りした分野の仕事は、全て自分の所に集まってくるようにしましょう。いや、わざわざそんなことをせずとも、担当者があなた1人の時点で、自然と仕事が集まってきます。で、肝心のスキルの育成ですが、実践で鍛え上げていくのが一番の近道です。最初は苦労しますが、でもこれが一番の近道です。ここは覚悟を決めて手を上げましょう。
手を上げた時点で、あなたがその会社内では第一人者です。
③ 小さな成果を積み上げていく
あとは「実践→アウトプット」を繰り返していきます。小さな成果で構わないので、周囲に発信し続けてください。発信し続けることにより、既成事実として「○○の専門家」というポジションが確立されていきます。実践でこのサイクルが回り出すと、どんどん成長していきます。
いかがでしたでしょうか。
かなり強引なやり方だと思われたかもしれません。しかし、これくらい強引でないとポジション取りなんてできません。そしてこれからの時代、自らの人材価値は自分主導で戦略的に高めていくことが重要になると思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
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