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第17回 あcola・Jakeスティーブの撃墜を比較する
こんにちは、Tokiです。前回に引き続きあcola・Jakeスティーブの比較をしていきます。今回は撃墜編ということで撃墜について見ていきます。前回は立ち回りについてまとめておりますので、まだ見ていない方は是非こちらもご覧ください。
前回同様最後に集計試合の再生リストを記載しておきますので、興味のある方はご覧ください。撃墜回数はあcolaさんは約120回、Jakeは約80回となっています。
撃墜手段の割合
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こちらは撃墜時の状況の割合を示すグラフです。ニュートラルが今回多くなっていますが、この中にジャンプ読みなども含まれているかもしれませんが、本当にジャンプ読みなのか、ただ一連の流れで技を置いているだけなのかが判断がつかないのでニュートラルとなっています(横B→空後や空下→空後など)。
このグラフを見るとお互いにニュートラルでの撃墜が多いことは共通していますが、それ以外の撃墜手段の割合に違いが多く見られます。あcolaさんはニュートラルでの撃墜以外は、まんべんなく択が散らされているのがよくわかりますが、Jakeは着地狩りの割合が最も多く、復帰阻止の割合が少ないです。
前回の記事でも述べたように、あcolaさんはブロックやトロッコなどのスティーブ特有の強みを活かした立ち回りで、Jakeはダイヤ武器の圧倒的火力や撃墜力の高さを活かした立ち回りという二人の立ち回りの違いにより、撃墜手段の違いが生まれているのだと思われます。
Jakeはダイヤ武器の強みを活かすためにも有利状況で積極的に攻撃するため着地狩りの撃墜割合が高いです。あcolaさんももちろん有利状況の時に攻めることもありますが、採掘によって今後の展開を運びやすくするための準備をすることも多いため、このような差が生まれているのだと思われます。
続いてそれぞれの撃墜手段について見ていきます。
ニュートラル
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ニュートラルはほとんどが横B単体もしくは、横Bからの空下や空前・空後、空下からの空後というような横Bや空下を絡めての撃墜が多いです。これに加えてJakeは置き空後で撃墜することも何度か見られました。
横Bに対して相手がリスクを付けようとしても、少しでもタイミングが合わなくて逆にやられてしまったり、スティーブ側がタイミングを変えることで相手のトロッコ対策を簡単には通さないようにしたりと、横Bがかなり強力な技であることからニュートラルでの撃墜が多くなっているのだと思われます。
横B一つをとっても2段ジャンプ横B、1段ジャンプ横B、地上からの横B、さらには降りるタイミングも最速やそのまま乗って攻撃やライン回復など多岐にわたるためすべてのトロッコにリスクを付けるのは不可能です。
さらに80%を超えてくると空下で撃墜することも十分にあり得るため横Bからの空下やスティーブ側が台上のような展開の時に空下をとりあえず使っておくことで撃墜することもちらほら見られました。
ダイヤ武器の時には唐突に横スマッシュを打って撃墜を狙うシーンも何度か見られました。
着地狩り
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着地狩りの展開の時に横スマや上スマを確実に狙うことが多かったです。特に台上や上から技をかぶせてくる相手に上スマを狙ったり、ダイヤ武器やトロッコの圧による移動回避の後隙を横スマで撃墜したりしていました。また崖際に着地する相手にはDAで撃墜も狙えます。
それに加えてJakeは下Bを積極的に狙っており、下Bの非常に広い攻撃範囲を活かした着地狩りが刺さることが多かったです。
トロッコ
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これはトロッコによる拘束によって撃墜につながったものです。トロッコで相手を崖外に運んで、相手がトロッコから降りたタイミングで空前メテオによる撃墜は早期撃墜にもつながり、相手が高%であればメテオでなくても撃墜できます。また崖外に運べなくても長い拘束時間と真上に飛んでしまうため、上スマをホールドして当てることもできるため、対スティーブではトロッコに拘束されないようにするのが非常に重要です。
崖
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崖狩りは相手のジャンプを潰す置き空後や空下による撃墜が多く、セットアップによって相手の回避上がりを釣って横スマを当てるという場面が見られました。相手の回避上がりの位置に立って、その場を上がらせてからジャンプで逃げたくなるところを空後でつぶすなど、崖を上がらせてから相手のライン回復に撃墜という最大反撃を与えるというのが見られました。
また下Bが最も利用されるのも崖狩りの時でJakeはあcolaさんよりも積極的に崖狩りで下Bを利用していました。広い攻撃範囲を活かして、相手のジャンプ上がりに爆発を当てて撃墜するというのも何度も見られました。
ガーキャン
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どちらもガーキャンで踏み空下を積極的に狙っており、相手が密着するような攻撃をしてきた時には確実に狙っていました。踏み空下が成功していなくても、踏みの無敵で相手の攻撃をかわして撃墜したり、相手の行動にかみ合って撃墜することも見られました。
撃墜技の割合
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こちらは撃墜に使用している技を示したグラフです。
これを見るとあcolaさんは空下の撃墜が多いですが、それ以外の撃墜択はどれも似たような割合で、撃墜択が散らされているのがよくわかります。ここまで多くの技で撃墜しているとすべての技を拒否するのも難しくなります。
それに対してJakeは横スマや空後の割合が非常に多く、ダイヤ武器の強さを存分に活かした撃墜を狙っていることがわかります。また下B撃墜が多いことがあcolaさんとの大きな違いです。
それぞれの技の使い方については撃墜手段の割合の時に述べているので割愛します。
撃墜時の相手%
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こちらは撃墜技被弾時の相手%を示したグラフです。コンボ始動での撃墜だった場合はコンボの始動技が当たった%を計測しています。最初に述べたように撃墜回数に差があるので、撃墜回数100回となるようにそれぞれ補正係数をかけています。
撃墜%は二人でかなりの違いが見られ、あcolaさんは相手が75~135%の間に同じくらいの撃墜数となっており、75%以降があcolaさんの撃墜圏内に入っていることがわかります。この範囲内では特にどの%帯が多いということもないようでした。
以前のてぃーさんの撃墜の記事にもあったように、早期撃墜が多いためどこかの撃墜帯で20回を超えていないというのも見られました。
それに対してJakeは75~90%でも撃墜は10回と増えてきてはいますが、それ以上に90%~急激に撃墜回数が増加し、90~120%がJakeの主な撃墜帯であることがわかります。このように急激に撃墜回数が増える要因としてザクレイさんのソラやにえとのさんのピチューは撃墜コンボの確定帯がある%のため増えるというのは今まで見られましたが、コンボでもないのにここまで急激に撃墜が増えるのは初めてです。
そこでこれらの撃墜状況、撃墜技についてより詳しく見ていきます。
撃墜%詳細
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これらは撃墜%における撃墜手段の内訳を示したグラフです。
始めの2つは撃墜手段の詳細を示したもので、薄い黄色がニュートラルからの撃墜で、これはお互いにそこまで差は見られません。大きな違いは濃い黄色の着地狩りの撃墜がJakeは90%以降に急激に増えていることです。あcolaさんは着地狩りの撃墜がそれぞれの%帯で数回ある程度ですが、Jakeは90~105%で10回も着地狩りで撃墜しており、この違いによって急激な撃墜回数の増加につながっていることがわかります。
105~120%においても同様に着地狩りや相手の技の後隙を狩る差し返しの回数があcolaさんよりも多いためこの%帯での撃墜回数が急激に増えています。
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これらは撃墜%における撃墜技の内訳を示したグラフです。
これを見ると横スマや上スマの回数があcolaさんよりもJakeのほうがかなり多く、ダイヤ武器の強みを押し付けるために、有利状況には多少のリスクを負ってもスマッシュを積極的に使っていることもわかります。
しかもスマッシュを着地狩りでしっかりと当てる当て感というのもJakeはあcolaさんよりも優れているのだと思われます。これは前回の立ち回りの記事でも比較しましたが、Jakeのほうが使用割合こそ若干多いですが、実際の1試合当たりのすべての技の使用回数はあcolaさんのほうが多いためスマッシュを使用する回数自体はほとんど同じです。(前回の記事には間に合わなかったので、筆者のTwitterにまとめておきます。)
また105~120%においてJakeは積極的にダイヤでの置き空後を行っているため、空後の撃墜回数が多くなっており、二人の立ち回りの違いで撃墜にもかなり違いが生まれていました。
まとめ
今回あcola・Jakeスティーブの撃墜について見てきましたが、ニュートラルで横Bからの空中技での撃墜がお互いに多く、それ以外の撃墜はあcolaさんは満遍なく択を散らしており、Jakeは着地狩りでの撃墜が多く見られました。
撃墜技について、あcolaさんは空下や横B撃墜がJakeよりも多く、Jakeは横スマや空後、下Bでの撃墜があcolaさんよりもかなり多かったです。
撃墜%は二人の立ち回りの違いによってかなり違いが見られ、あcolaさんは75~135%で撃墜をしており、Jakeは90~135%、特に90~120%であcolaさんよりも圧倒的に多く撃墜していました。Jakeの優れたスマッシュの当て感による着地狩りで撃墜や、ダイヤの置き空後による撃墜がこの違いの原因だと推測されます。
終わりに
これまで日本と世界の最上位オフラインスティーブを比較してきました。まだいろいろと分析できそうではありますが、それだけで記事にできるのか微妙なことや、文章でまとめるのは難しいこととかでこれからどうするかは未定です。キャラ分析以外にもいろいろやってみたいことがどんどんできてくる…
とりあえず次回もスティーブかもしれませんし、全く違うことをやるかもしれません。あと余談になりますが、夜中にPaundを見ながら記事を書いていたので、いつも以上に日本語がおかしいかもしれませんが、ご了承ください。
ここまで見てくださってありがとうございました。よければ今後も最上位勢の分析を行っていく予定なのでフォローをしてくださるとうれしいです。また、何か質問やリクエスト、さらなる分析・考察がありましたらコメントをくれるとありがたいです。