第9回 にえとのピチューの撃墜手段について分析する
こんにちは、Tokiです。今回はにえとのさんのピチューの撃墜手段を見ていきたいと思います。前回にえとのさんのピチューの立ち回りについて分析してみたので興味のある方はこちらをご覧ください。
今回も前回同様集計した試合を最後にまとめておきますので、興味のある方はご覧ください。対象は2021年以降のオフ大会での試合をカウントしており、キャラ被りはありますが約10キャラの100回分の撃墜を集計しています。
撃墜手段の割合
こちらはにえとのさんのピチューが撃墜するときどんな状況で撃墜していたのかを示すグラフです。その他は回避読みやダウンからの撃墜です。また崖でコンボを決めて撃墜したり、相手の着地狩りのコンボで撃墜したりと複数の要素が1つの撃墜でカウントされていることもありますので、ご了承ください。
このグラフを見ると主に崖、コンボ、ニュートラルからの撃墜が4分の3を占めており、特に崖やコンボの割合が高いことがよくわかります。今までのバナムさんやザクレイさんの撃墜手段と比較すると、ニュートラルからいきなり撃墜する割合が多くなり、復帰阻止の割合が減ったという印象を持ちます。
にえとのさん得意の崖での撃墜が一番多いのもにえとのさんの人性能×ピチューの技性能から成るものだと思われます。
次はそれぞれの撃墜手段について見ていきたいと思います。
崖
これはにえとのさんの崖の強さを表しているものでもあります。相手の崖上がりを読んでそれに合わせて技を置いたり、はたまた崖の2Fに横強や横スマを合わせるという状況が多くみられました。特に横強の割合が多く、崖での撃墜のうちの4割ほどが横強で撃墜していました。
にえとのさんに崖外へ飛ばされると、NBによる復帰阻止、崖の2Fに対する横強や横スマといった圧力、そして崖上がりを狩ることで、撃墜または展開維持というようなとんでもない圧力をかけられているようでした。
コンボ
これは皆さんご存じの雷での撃墜が多くの割合を占めており、コンボのうちの約9割が雷撃墜となっております。その雷一つをとっても多くは上投げ雷ですが、中には下投げや下強などから最終的に雷までもっていくというようなコンボルートまでありました。さらにこれらのコンボはニュートラル状態や着地狩り、崖展開などから掴みや下強などからコンボが始まるので、素早いピチューに対して完全にコンボを拒否するのはほぼ不可能です。しかしこれらのコンボは誰もができるようなものでもなく、にえとのさんの圧倒的操作精度や相手のベクトル変更をしっかりと見る、確認精度があってこその結果となっております。
またこちらの画像はfun2smash様が制作したにえとのさんの上投げ雷の成功率を示しているものになります。データはEPI2 DAY1の試合のみとはなりますが、非常に高い成功率であることがわかります。
fun2smash様制作のにえとのさんの上投げ雷のEPI2DAY1での成功率
制作者様:fun2smash様
引用元:
ニュートラル
ニュートラルとありますが、差し込みだけではなく、正確には相手の技の後隙を狩るといった差し返しも含んでおります。こちらの状況として多かったのは空後による撃墜で、今までコンボパーツなどで主に使用していた空後を、ラインを詰めた状況でいきなり差し込みとして使うことで相手が反応しきれず撃墜することが見られました。
ほかにも相手の引き行動を読んだ深めの空後やDA、相手が突っ込んでくることを予想した空下置き、ラインを詰めてガードしたところを前投げというように、上投げ雷の%を超えた後の撃墜が多くみられました。
復帰阻止・着地狩り
これらの撃墜の割合はあまり高くはありませんが、相手キャラに応じて復帰阻止をしっかり行っていました。特にソラ相手の時は相手の横Bにしっかりと空下を合わせるなど撃墜できる場面は逃さず撃墜していました。
着地狩りでは着地地点に合わせてDAを打ったり、落下途中に空Nを合わせるようにして撃墜していました。
撃墜技の割合
撃墜技に関しては先ほど撃墜手段で述べたようになっております。また今回撃墜手段のグラフの色と撃墜技のグラフの色を対応させており、例えば主に崖で撃墜している横強や空N(そもそも空N撃墜自体が少ないですが)は青、コンボの下Bは赤といった感じです。これを見ると圧倒的に下Bの割合が高く、先ほど述べたように、にえとのさんのコンボ精度の高さがうかがえます。技がどのように使われているかについては、ほとんど撃墜手段について述べているときに記載したのでこちらでは割愛させていただきます。
撃墜時の相手の%
こちらは撃墜技被弾時の相手%が何%だったのかを示しているグラフです。下の[45,60]というのは撃墜時に相手が45%~60%だったということを示しています。またコンボ始動での撃墜だった場合はコンボの始動技が当たった%を計測しています。
今まで分析していたバナムさんのルキナやザクレイさんのソラは撃墜が120~135%が多かったのに対して、にえとのさんは135~150%がピークとなりそこを頂点とした分布となっています。これは単純にバナムさんやザクレイさんの人性能が日本にとどまらず、世界でもトップクラスであるというのもあるかもしれませんが、ピチューのキャラ性能的にこの%帯に一番撃墜チャンスがあるためでもあります。
このグラフは先ほどのグラフのうち、コンボ、崖、ニュートラル状況での撃墜を示したものです。このグラフを見ると、コンボ撃墜は120~135%,135~150%どちらも同じで、崖撃墜は135~165%が多くなっています。これは崖撃墜の多くを占める横強が撃墜できるのが135%以降となっており、それ以下の%ではフォックスやピカチュウといった軽量級でないと撃墜しきれません。またニュートラル状況からの撃墜もコンボ撃墜を逃してからの撃墜となるので、かなり相手%を蓄積する必要があります。
以上のことより以前分析した二人よりも撃墜%のピークが高くなっているのだと思われます。
まとめ
ここまでにえとのさんのピチューの撃墜について見てきましたが、主に崖やコンボによる撃墜が多く、その中でも下B、横強、空後による撃墜が多かったです。下Bはコンボ、横強は崖、空後はコンボやニュートラルでの撃墜に使用されていました。
これらの撃墜には上投げ雷を代表としたコンボをミスなく完遂したり、崖の2Fに横強の崖下に出る1Fを合わせる、はたまた崖展開を維持し続けるといったにえとのさんの圧倒的操作精度やプレイスキルの高さが重要となるキャラでした。
終わりに
次回もまたにえとのさんのピチューの分析予定となっておりますが、いつ投稿できるかはわかりません。来月に投稿したいとは考えています。またにえとのさんの分析は次回で終了予定ですが、もしこんな分析をしてほしいといったリクエストがありましたらコメントをください。
投稿が遅くて申し訳ないですが、Twitterやnoteでの反応はとても励みになりますので、気軽に反応していただけると嬉しいです!
ここまで見てくださってありがとうございました。よければ今後も最上位勢の分析を行っていく予定なのでフォローをしてくださるとうれしいです。また、何か質問やリクエスト、さらなる分析・考察がありましたらコメントをくれるとありがたいです。
集計試合
敬称略
kept Rush Gaming
EPI2
DAY1
対キシル ピカチュウ
対コメ シュルク
対ちきん ディディーコング
FINAL
対コメ シュルク
対かめめ ソラ
対れぽ ロックマン
対じゃがいも パルテナ
East Geek Smash【スマブラ配信クルー】
篝火4
Lv.1 トゥーンリンク
WINNER3
対ぱせりまん フォックス
対しゅーとん オリマー
WINNER2
対ぱせりまん フォックス
対たまかす シュルク
GSpro配信
G1カーニバル
対てぃー パックマン