第30回 スマブラSP大会数の推移から見る界隈の現状
こんにちは、Tokiです。今回はスマブラSP発売から現在(2023年10月)に至るまでの大会数の推移を見てスマブラ界隈の現状を把握していきます。今回は実態の把握だけですが、次回は大会について考察していく予定です。
昨今のスマブラ界隈は私の感覚的なところもありますが、アップデートも終わって2年経とうとしており、「もうスマブラ界隈も終わりだ」などと言っていた人もチラホラといたように感じます。
先日あった篝火や毎週全国各地で64人規模の大会が開催されている現状を見ればどこが終わりなのかという気もしますが、私にできるのは感覚ではなく数値で示す事なので、数値で現状を把握していきたいと思います。
今回集計したデータはこちらに公開します。販売や他人及び大会の品位を下げるような目的の利用を除いて二次利用は可能です。
方法
スマブラSP発売から現在までに開催された休日大会を半年ごとに区切って集計、比較します。ただしコロナ禍によって大会数が激減した期間(2020〜2021年)については1年間で比較します。
集計期間、参照元は以下の通り。
これらは全ての大会を拾えているわけではありませんが、全ての大会を0から集計するのは現実的ではないのでご了承願います。
大会数の変化
こちらは大会数の変化を示したものです。小規模は50人以下の大会で、2022年以降も小規模の大会は各地で開催されていますが、JSR対象外の大会のため集計していません。2023年下半期については2023年10月15日の時点で開催予定されている大会を集計したものです。
これを見ると、コロナ禍によって大会数が激減した2020,21年を除き大会数は年々増加傾向にあります。さらに大会数が増えているだけでなく、大会は2022年になってからは年末年始などを除き毎週大会が開催されており大会の開催頻度も高くなっています。
また2023年下半期については特に11月以降は現在開催が告知されている大会だけを集計してるものになるので、とくに100人規模以下の大会は増加することが予想されます。
大規模大会の割合
こちらのグラフは100人規模以上を大規模大会とし、その大会の割合を示しています。
発売から2021年終了まで
発売からコロナ禍の2021年にかけては大規模大会の占める割合が高くなっています。
コロナ禍前はJPR対象大会となる各地方の大規模大会が中心となっており、現在のような毎週日本のどこかで大会が開催されていたわけではなかったため、大規模大会の占める割合が高かったのではないかと推測されます。
そしてコロナ禍になってからはたまに開催される大規模大会の占める割合が大きくなりました。大規模でない大会はそもそも開催できなかった状況であったと思われます。
2022年~現在
2022年の間は大規模大会の割合が少なかったですが、2023年になってからは大規模大会の割合が多くなっています。
2022年では徐々に大会を開催できるようになってきたため、現在では大規模大会を開催している関東・関西以外の大会も最初は大規模でない64~96人規模程度から開催していました。
そして2023年には2022年の経験を積んでから各地方で大規模大会を開催することが増えてきたため、2023年からは大規模大会の割合が高くなってきました。
大会種類
このグラフは大会の種類を示したグラフです。
大会の種類はコロナ禍明けの2022年上半期から爆発的に増えており、現在のスマブラ界隈はコロナ禍以前と比べると倍以上の大会の種類となっています。
現在各地方の代表的な大規模大会は以下の通りです。
このように現在は各地方で大規模大会が開催され、大規模大会以外にも多くの大会が各地方で開催されており、特定の大会に依存する事なく大会が日々開催されています。
現状のスマブラ界隈は「盛り上がっている状況」であると言えるのではないでしょうか?
今後の課題
最近は大会そのものの数が増えてきていますが、篝火やウメブラのような日本屈指の大会以外は定員が埋まることは難しくなってきています。
ランキング作成する上で64人規模以上の国内大会はすべて把握していますが、特に64人規模大会で参加者数が50人を下回ってしまうという事例が少なくないです。
これは地域ごとの大会数を示したものです。合計値は色が濃いほど数が大きくなっています。
関東・関西は他地域と比べると定期的に大会が開催されており、大会の供給量が多いため関東・関西における64人規模の大会は特に埋まりにくい印象があります。
他の地域の場合、大会が開催されること(供給)が少ないため64人規模の大会が50人を下回ることは関東・関西と比較するとやや少ない印象はありますが、128人規模以上となると埋まらないことも多いです。
大会が埋まる・埋まらないのには様々な要因があると思いますが、今後の大会においてはただ開催するだけでなくどのように定員まで埋めるのかが重要になっているのではないかと思われます。
その大会で参加者を増やすにはどうすればいいのかについては次回の記事で考察します。明確な答えが出るかはわかりませんが、参加者が増える可能性のある要因だけでも明らかにしてまとめておこうと思います。
まとめ
スマブラSP発売から現在2023年10月中旬までの大会数などを調べてみた結果以下のようになっていました。
大会数はコロナ禍の2020,21年を除き年々大会数・大会開催頻度は増加している。
ここ1年は100人規模以上の大規模大会の割合も増えている
大会の種類は2022年から爆発的に増えており、2019年と比較すると倍以上に増えている
大会数は明らかに増加しているが、かならず定員Maxまで参加者が埋まるとは限らず、大会参加者数をいかに増やしていくかが今後の課題
終わりに
今回は大会数の推移などを見て現状のスマブラ界隈の状況を把握してみましたが、いかがでしたでしょうか?今回集計したデータについては公開しますので、販売や他人及び大会の品位を下げるような目的の利用を除いて二次利用は可能です。
私は大会主催及び運営をしているわけではないので、実態は全然違うという主催や運営の方もいらっしゃるかもしれませんが、一意見としてとらえていただけますと幸いです。
次回は大会参加者数が増える要因を考察していく予定です。大会運営関係者で何か意見がありましたらコメント及びDMなどで教えていただけますと幸いです。
ここまで見てくださってありがとうございました。よければ今後もスマブラに関する分析を行っていく予定なのでフォローをしてくださるとうれしいです。
また、何か質問やリクエスト、さらなる分析・考察がありましたらコメントをくれるとありがたいです。
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