【GUG】MONTHLY BEST LIVE 2015-2022
ライブ概要
GOING UNDER GROUND 1998-2023 25th
MONTHLY BEST LIVE 2015-2022
2023年6月4日(日)に上記ライブが行われた。先ほどライブ配信のアーカイブを観たので感想を書いていく。
まだ以下から購入できるが配信期限は 2023/06/10(土) 23:59 なので見るならお急ぎを。
GOING UNDER GROUND 25th MONTHLY BEST LIVE 2015~2022 のチケット情報 (Streaming+)
※セットリストを記載しており、ネタバレの配慮はしてませんのでご注意ください
投票対象
本ライブはリリースされた楽曲のうち、一定期間毎に区切られた曲目の中からファンが2曲選んで投票し、上位の曲をライブで披露するというイベントである。個人的にはとても良いイベントだと思っていて、通常のライブでは定番の人気曲など何度も演奏されてる曲が存在しがちだが、このイベントでは色んな曲が聴けて新鮮だし、ゴーイングファン友達がいない自分にとっては「あ、みんなもこの曲好きなんだ!」と繋がりを感じれることが嬉しい。
今回の投票対象の曲目は以下である。
ゴーイングは5人体制から4人へ、さらに1人脱退して今の3人編成(+サポートメンバー2人)となった経緯のあるバンドだ。さらに友達同士で組んだバンドということもあり、メンバーの脱退は友達との別れという意味合いも含まれており、ファンとメンバーどちらにも大きな傷跡を残している。松本素生がライブMCで言っていたように、5人編成の頃のゴーイングが1期だとすれば、メンバーが脱退して迷走している雰囲気が感じられる期間が2期、そして3人でバンドをずっとやっていくと決めた現在が3期である。
いまのゴーイングが自分は大好きだ。けれど知名度の観点でいうと1期の頃が一番であり、「トワイライト」「グラフティ」「TWISTER」といったライブの定番曲もその時期なため、現在のゴーイングで人気のある曲は一体なんなのか、非常に興味があった。それではセットリストを見ていこう。
セットリスト
本ライブイベントは投票結果の人気順を逆にしたセットリストが恒例となっている(一部例外アリ)。
上記画像のセットリストを「人気順」と「収録アルバム」も付記して改めて記載する。
※アルバム名は以下の通り略す
Out of Blue ⇒ OoB
真夏の目撃者 ⇒ 真夏
FILMS(略さない)
あたらしいともだち ⇒ あたとも
1.プラットホーム・ノイズ / FILMS(15位)
2.momotaro / あたとも(14位)
3.ペパーミントムーン / FILMS(13位)
4.よそもの / 真夏(12位)
5.Soul Train / OoB(11位)
6.トンネルボーイ / あたとも(10位)
7.スパイス / OoB(9位)
8.天国の口、終わりの楽園 / OoB(8位)
9.あたらしい / 真夏(7位)
10.スウィートテンプテーション / FILMS(6位)
11.昼呑み / あたとも(5位)
12.もう夢は見ないことにした / シングル(4位)
13.Teenage Last / OoB(3位)
14.the band / OoB(2位)
15.超新星 / 真夏(1位)
en1.ユキノアト(新曲)
en2.夏が僕らに嫉妬する / 真夏(16位)
※順位は公式Twitterで言及あり
こうして見てみると「なるほど」と、どれも納得のいく曲が選ばれているように感じる。
ちなみにアルバム毎に集計してみると「OfB 5曲」「真夏 4曲」「FILMS 3曲」「あたとも 2曲」「シングル 1曲」と各アルバムからそれぞれ選出されている。ちなみに自分が投票したのは「昼呑み/あたとも」「もう夢は見ないことにした / シングル」でどちらも選出されていた。正直なところ「2曲は少なすぎる!」と思いながら投票した。
アルバム・シングルごとに振り返り
さて、選出された曲は納得だが、「選出されていない曲」についても語ってみたいので、アルバム・シングル毎に時系列で振り返ってみたい。
もう夢は見ないことにした/Soul train(シングル)
もう夢は見ないことにした(4位)
Soul train(11位)
2015年9月18日リリース。
河野丈洋が脱退して3人体制になって初めてリリースされた音源(のはず)。「もう夢は見ないことにした」は幻想的でいてほろ苦さのある歌詞とメロディーが好きで当時はずっと聞いていたし歌っていた。ライブ会場と通販限定だったため知名度は比較的低いはずだが、4位にランクインしているのは驚くべきことなのかもしれない。
the band(シングル)
the band(2位)
Drifting Drive
同じ月を見てた / STAND BY ME / グラフティー / ランブル / orion / かよわきエナジー / トワイライト / 東京
2016年5月11日リリース。
「the band」は友情と歴史を感じさせる最高の曲だ。3人体制になってからこの曲が出来たことには大きな意味があるのかもしれない。納得の2位(MCによると1位と僅差だったらしい)。
Out Of Blue(アルバム)
Teenage Last(3位)
天使たち
Driffting Drive
Anti Hero
45rpm
スパイス(Alternative Ver.)(9位)
out of blue
Soul Train(11位)
天国の口、終わりの楽園(8位)
the band(2位)
2016年8月24日リリース。
3人体制になって初めてのアルバムということで期待と不安が大きかったような気がする。今回選出されなかった曲も好きだが、あえてどれかを選出しなければならない、と言われればこうなってしまうだろう。「Teenage Last」は「ゴーイングってどんなバンド?」と聞かれたら「まずこの曲を聞いてみて」とオススメしたいくらいに、3期ゴーイングの代表曲だと個人的に思っている曲なので、3位という高順位は嬉しい。
あと、「スパイス」は前回期間ではシングル曲として選ばれ、今回はアルバム曲として選ばれているのだが、文句なしの名曲。公式MVを画面は見ないで音だけで聞いて欲しい。
超新星/よそもの(シングル)
超新星(1位)
よそもの(12位)
Sunday midnight session (masterpiece medley)
2017年5月24日リリース。
「超新星」「よそもの」ともにアルバム収録されてるため割愛する。
真夏の目撃者(アルバム)
時計機械
よそもの(12位)
夏が僕らに嫉妬する(16位)
Struggle Baby
ダニーボーイ
あたらしい(7位)
ラストダンスウィズミー
Young Japanese
Wasted Summer
君は誰ですか
超新星(1位)
2017年10月25日リリース。
このアルバムもしばらくずっと聴いていた。この中では「Struggle Baby」が一番好きなのだが、2票しかなく投票できず、選出もされなかった…無念である。とは選出された曲に文句はない。
「よそもの」の破滅的な切なさ、「夏が僕らに嫉妬する」の青春という概念を120%具現化した歌詞、「あたらしい」が選出されたのは正直驚いた。今までのゴーイングにないテイストでラップ部分もありMVも松本素生がひたすら雨の中踊り続けるというもので困惑したが、聴けば聴くほど癖になるスルメ曲。しかしこれが選ばれるとは予想だにしなかった。
そして1位の「超新星」。身体の中に眠っているエネルギーを爆発させるような曲。この曲自体が素晴らしいのはもちろんだが、公式サイトでも記載されているとおり、サポートメンバーとしてゴーイングに多大な影響を与えた、故・橋口靖正に捧げた音楽である。詳細は以下をご覧いただきたい。
公式サイト「超新星MV公開!」
スタッフ日記「ぐっちゃん 〜by中澤寛規」
作品を評価するのにバックグラウンドなど不要と考える方もいるかもしれないが、ゴーイングの音楽ではなく、ゴーイングのすべてを愛してしまっている自分にとっては絶対に忘れてはいけない出来事である。
スウィートテンプテーション(シングル)
1. スウィートテンプテーション(6位)
2.アワーハウス
2018年6月6日リリース。
アルバムに収録されているため割愛。
FILMS(アルバム)
HOBO
うたかた
LOVE WARS
ペパーミントムーン(13位)
アワーハウス
スターシェイカー
もしも
返信
プラットホーム・ノイズ(15位)
スウィートテンプテーション(6位)
2018年9月19日リリース。
このアルバムも良かったが、個人的には「HOBO」「スウィートテンプテーション」の2曲が突出している印象だったので、「HOBO」が選ばれず、「ペパーミントムーン」「プラットホーム・ノイズ」が選出されたのは意外だった。「ペパーミントムーン」はかなり好きな方だが、上位16曲だと難しいと思ったが、面白い。あとは「LOVE WARS」も面白い曲で好きだ。
"考えるな 感じるな 素に戻るのは危険だ"という歌詞が好きで、生きるというのは茶番劇という一面もあるが、それを真面目に追及しようとするのは破滅への一歩である。という風に解釈している。
あたらしいともだち(アルバム)
潮騒
ナイトフライト
昼呑み(5位)
moon dance
ヒロトとマーシー
トンネルボーイ(10位)
momotaro
望郷東京2020
ビーチパーティー
根無草のランデヴー
2022年3月19日リリース。ゴーイングの最新アルバムである。
このアルバムは全体的に水準が高く、「望郷東京2020」「ビーチパーティ」「昼呑み」「ヒロトとマーシー」が自分の中では抜けて好きだ。
(”逃げ遅れたフリして ずっとここにいよう” って歌詞、すごく好き)
そんな中、「トンネルボーイ」という力の抜けた曲が10位にランクインしてるのは驚き。単純に好きなだけなのか、いっさんに歌って欲しいのか、どういう意図で投票したのか伺ってみたい。
「ビーチパーティ」などは曲自体は素晴らしいので、最新アルバムの曲ということもあって最近よく演奏しているから別の曲を聴きたい、という理由でランク外じゃないかなと思っている。
さいごに
ライブ感想のつもりが気づいたら楽曲の振り返り中心になっていた。
配信だがライブは素晴らしかったし、MCで当時の心境を振り返るのも嬉しい話題だった。
新曲「ユキノアト」は感想を言葉にするのが難しい…いままでのゴーイングにないテイスト。あえて言うなら「Pa!Pa!Pa!」かしら?サビの「がんばろうね」という歌詞が印象に残る、優しい曲だった。
またライブ会場にいってみたいが東京は遠い…。ライブを配信してくれた GOING UNDER GROUND に感謝を表して終わりたいと思う。