トルコ政府、FATFの「グレーリスト」脱却に向けて暗号資産規制法案を国会に提出へ

トルコは、マネーロンダリングに関する金融活動作業部会（FATF）の「グレーリスト」から除外されるために必要な最後のステップである暗号資産法制を議会に提出する「最終段階」にあると同国のメフメト・シムシェク（Mehmet Şimşek）財務相が10月31日遅くに同国の計画予算委員会で語った。

FATFの「グレーリスト」は、マネーロンダリングやテロリストの資金調達に対抗するための戦略的欠陥への叱責とみなされている。トルコは2021年以来、このパリを拠点とする世界的なマネーロンダリングとテロ資金調達を監視する機関の「グレーリスト」に掲載されており、このことはすでに高インフレで暗雲が立ち込めているトルコ経済への信頼を壊し、「基本的に救世主」である暗号資産（仮想通貨）の人気を著しく高めている。

CoinDesk Turkeyによると、トルコは「FATFの40の基準のうち39を遵守している」とシムシェク氏は述べている。「技術的なコンプライアンスに関して、残っているのは暗号資産に関する作業のみだ。この点に関する我々の努力は最終段階に達している」。

先週、トルコ財務省は、暗号資産サービスプロバイダーの規制、暗号資産への課税と定義に関する調査を実施すると発表したが、今回、「グレーリスト」から除外されるためにFATFの技術的要件を満たす最終段階として暗号資産に関する法律を議会に提出するという動機が明らかになった。

シムシェク氏は「我々は、暗号資産に関する法律案をできるだけ早く議会に提出する予定だ。その後は、他の政治的配慮がなければ、トルコがグレーリストに留まる理由はなくなる」と述べている。

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