NFTマーケットプレイスのユーザー数、取引数は2021年7月以来の低水準:データ
NFTマーケットプレイスは先週、1日あたりのユーザー数と取引数が減少し、2021年7月以来の低水準となったことが、分析プラットフォームのDuneのデータで判明した。
NFTリサーチャーのSeaLaunchがまとめたDuneダッシュボードによると、オープンシー(OpenSea)、ブルー(Blur)、ルックスレア(LooksRare)をはじめとする大手NFTマーケットプレイスの1日あたりのユーザー数は過去7日間で一貫して減少しており、4月19日には7805人まで落ち込んだ。この数字は、7455人を記録した2021年7月31日以来の低水準。
取引数も同様に減少し、19日に1万6149件を記録。2021年11月9日の1万2910件以来の数字となった。
オープンシーとブルーはどちらもユーザー数と取引数が大きく減少している。SeaLaunchがまとめた別のダッシュボードによると、Blurの取引数は20日、5688件。過去90日で最も低い数字となった。1日あたりのユーザー数も減少しており、19日には過去90日間で最低の1777人。
オープンシーも、リサーチャーのHildobbyがまとめたダッシュボードによると、1日あたりのユーザー数がこの1週間で急激に減少、4月18日には1万640人となった。2021年7月以降、1万人を下回ったことはないという。
「1日あたりのユーザー数は、両方のマーケットプレイスで実質的に歴史的に低水準となっている」とSeaLaunchはCoinDeskに語った。
ユーザー数と取引数が減少している理由はわからない。SeaLaunchは、プロトレーダーからカジュアルユーザーまで、マーケットプレイスやユーザー全体の活動が目に見えるほど減少していることから「マクロシナリオ」が取引パターンに影響を与えた可能性が高いとCoinDeskに述べた。そして、考えられる原因として「ガソリン価格の高騰」と「税金シーズンの流動性の問題」をあげた。
「他のシナリオも原因となっているかもしれない。例えば、Blurでエアドロップを積極的に探していた多くのトレーダーが取引を減らして流動性を減らしたこと、PEPEのようなミームコインがこの数日、話題を集めていたことなどだ」(SeaLaunch)
Hildobbyも同様の意見を述べた。
「さまざまな要因が重なっていると考えている。だが最大の要因は最近、NFTであまり面白いことが起きていないことと、急速に上昇している取引手数料が助けになっていないことだ」
オープンシーとブルーにコメントを求めているが、現時点までに返答はない。
すべての指標が悲観的な状況を示しているわけではない。Duneによると、イーサリアム(ETH)でみた取引高は過去30日間、比較的安定している。
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