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米下院、FRBのCBDC発行を禁止する法案を可決

米下院は、連邦準備制度理事会(FRB)が中央銀行デジタル通貨を発行することを禁止する法案を可決した。

下院多数党院内総務のトム・エマー(Tom Emmer)議員が提出した「CBDC Anti-Surveillance State Act」は、FRBによるデジタルドルの開発を阻止することが狙い。共和党は、アメリカのCBDCは、国民をコントロールするために使われる可能性があるとの懸念を表明していた。

民主党は23日の投票前に、懸念は過剰で、禁止は公共部門のイノベーションと研究を妨げることになると述べた。全体では、共和党員213名と民主党員3名が賛成し、民主党員19名が反対した。

この日の投票数は、前日の「Financial Innovation and Technology for the 21st Century Act(FIT21:21世紀のための金融イノベーションとテクノロジー法案)」とは大きく異なっている。FIT21には、共和党208名に加えて、民主党71名が賛成票を投じた。FIT21は、米商品先物取引委員会(CFTC)の暗号資産現物市場に対する権限を拡大し、証券取引委員会(SEC)のこの分野へのアプローチを明確にするものだ。

業界関係者は、暗号資産市場の問題だけに焦点を当てた法案の採択として初めてとなる22日の採決を、このセクターの重要性がようやく認識されたサインとして歓迎した。

「FIT21の下院通過は、米国の暗号資産業界にとって記念すべき瞬間であり、議会が業界を承認したことを意味する」とブロックチェーン協会の代表、クリスティン・スミス(Kristin Smith)氏は語った。

ミルケン研究所(Milken Institute)のフィンテック・ディレクター、ニコール・ヴァレンタイン(Nicole Valentine)氏も同様に「歓迎すべき一歩」と呼んだ。

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