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ハンバーグという散文詩、ナポリタンという自由律。


🍽️ハンバーグという散文詩

ハンバーグ。

それは散文詩。
定型には収まらない、
魅力とバリエーションのメニュー。

ある人は目玉焼きを添え、

ある人はその目玉焼きを、
ハムエッグにする。
ベーコンエッグにする。

目玉は半熟に限る。
そういいたいけれど、
ある人は堅焼きにするかもしれない。
でもそれはハンバーグには関係ない。

ハンバーグは自由だ。

ソースはデミグラスに限る、
という人もいれば、
トマトがいい、
いやいやテリヤキだ。

ポン酢おろしだ、
きのこあんかけだ、
和風和風和風。

はたまたタルタルだ。

わたくしが子どもの頃は、
とんかつソースで食べていた。
おうちハンバーグ。

ならばケチャップもいい。
それは、
おうちごはん。
それは、
お弁当の、
ハンバーグだ。

食べる人の数だけ、
声がある。
声の数だけ、
味がある。

ハンバーグ。
それは5文字で表せる。

〽ハンバーグ
〽肉の旨味が
〽胸を打つ

〽ハンバーグ
〽ソースの数だけ
〽味がある

ハンバーグという名の散文詩。

書いてみる。

きっと、
みんななんらかの、
言葉を、
そのメニューに、
紡げるひと品。

謳ってみる。

ハンバーグという名の散文詩。

🍝ナポリタンという自由律

〽皿を見る
〽輝くオレンジ
〽ナポリタン

ナポリタン。
それは5文字だ。

〽ナポリタン
〽赤く染まった
〽美の姿

5・7・5で表せるのに、
その枠に収まらない、
それは自由律の美。

〽ナポリタン麺茹でて
〽えのきを混ぜる
〽糖質抑えてなおうまし

ナポリタンには、
ソーセージやハムが似合う、
ベーコンもいい。

ナポリタンには、
三種の神器がある。
玉ねぎ、
ピーマン、
きのこ。

きのこの神器。
マッシュルーム、
しめじ、
えりんぎ、
しいたけ、
まいたけ。

ケチャップでもいい、
ちょっと本格的に、
トマトソースでもいい。

ここで、
粉チーズとホットソースを、
加える。

コクが出る。
味が深まる、
おいしくなる。

でもやっぱりケチャップ。
赤い、赤い、赤い。

ナポリタン、
それはケチャップ。
赤い、赤い、赤い。

やっぱり、
ケチャップがいい。

〽ナポリタン炒めて
〽母よ
〽わたくしもいただきまする

リスペクトする。
食べながら、
ナポリタン。

詠みながら、
ナポリタン。

粉チーズ、
ホットソース、
こしょう、
振る振る振る。

ナポリタンという名の自由律。

〽ナポリタン
〽フォークに巻き付ける
〽それが美味しい食べ方だから。

🍽️食べましょう、いただきます。

さあできた。

食べましょう。

目玉も焼けた、
チーズも溶けた、
ハンバーグ。

食べましょう。

ケチャップ、
からんだ、
ナポリタン。

お皿の向こうには、
あなたの大好物。
わたしの大好物。

お皿の向こうには、
あなたの笑顔、
唇の周りの赤、
わたしの笑顔、
家族の笑顔。

いただきます、
ハンバーグ。

いただきます、
ナポリタン。

〽わたくしの目には洋食が映る
〽ハンバーグ
〽ナポリタン

〽食べましょう
〽食べました
〽ハンバーグ、ナポリタン

4年目にはいったトケイヤkitchen、初日はこんな記事でスタートします。もちろん、今後こういうのでいくよ、とかそういうわけではまったくなく、これも抽斗の中のひとつです。あらためまして、これからの1年、その先もよろしくお願いします。


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