見出し画像

ロレックス盗難事件に思うこと

おはようございます。時計ラジオです。YOUTUBEで時計の配信をしています。最近ニュースに上がっているロレックス盗難事件。時計に長年携わる人間からしても心痛いニュースです。たまにニュースに取り上げられる「時計の盗難てニュースになるぐらいだから、少ないんじゃないのか」と思われそうですが、お恥ずかしい話、ニュースにならない時計盗難はたくさんあります。「ロレックス盗難」というパンチラインが読者を引くだけだけであって、上期下期の棚卸、日々の因数点検、防犯チェックをやっていていも、プロの集団にやられたら、ひとたまりもありません。

数年前に私の勤めていた時計店でもやられたことがあります。時計をガラスケースから出して、トレイにのせた複数の時計から、店員が少し違う時計に目を移した瞬間にポケットに時計を入れる...その直後に反対のポケットからスマホを取り出し、店外に用事があるふりをして出ていく...なんてことも。

それから、身内の時計盗難なんてこともお恥ずかしい話あります。業務を終えて、毎回毎回鞄を開けてチェックしていることもありませんので。また店長が不在の日もあります。。

もっと厳重にチェックせい!そんなお言葉が出てきそうですが、店舗によっては強化が繰り返し行われています。ですが、少し寂しいなと理想論をあえて言いたいです。信頼ベース、性善説でこれまで営んできた時計店は、確かに海外のセキュリティのそれと比べて甘いかもしれません。ですが、物事すべて裏表があるように「信頼してお客と関係を結ぶ」というスタイルが日本の時計店は古くからあって、その結果、私のような時計好きもここまで来れたように思います。チェック、チェック、チェック、されていたら、今のようにはなっていなかったと思います。それでまた。時計ラジオでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?