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スマートウォッチと資産価値

おはようございます。時計ラジオです。YOUTUBEで時計の配信をしています。皆様、スマートウォッチはお持ちですか?生粋の時計好きからすると、スマートウォッチは「家電」としている所もあります。ですが、時計を生業にする人間からすると「家電」という言葉では当然くくることのできない、時計のシェアを大きく占める「時計」になります。

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2019年にアップルウォッチがスイス時計全体の出荷本数を抜きました。その後から時計業界、特に高価な時計には「資産価値」というパンチラインを頻発させることになります。生存戦略上「価値は高価な機械式時計、使用価値はスマートウォッチ」とする方法を選んだように私は思っています。実はこれに似た現象が1969年にありました。

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1969年にSEIKOから世界ではじめての「クオーツ」時計が発表されました。世にいう「クオーツショック」です。スイスの時計産業は壊滅的な状況に追い込まれることになります。

その後1980年代前半にスイスは「スウォッチ」という低価格でデザイン性の高い時計を発売することで日本のクオーツにカウンターをあてます。そしてもう1つ機械式時計を「こだわり」「歴史」「一生もの」マーケティングで復活させることに成功します。

この機械式時計復活マーケティングは中身の伴うものでした。ところが「資産価値」には時計の本質を感じることができないように私は思っています。これから時計業界はどうなるのでしょうか。それではまた。時計ラジオでした。

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