【拙訳】エスパーコントロール デッキガイド by Bobby Fortanly(Channel Fireball)

https://www.channelfireball.com/articles/esper-control-deck-guide-2/

 エスパー流行ってるなぁ、と思ったらデッキガイドまで掲載されました。
 とりあえず夜な夜な訳してみました。

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Esper Control Deck Guide
By Bobby Fortanely // 6 Feb, 2019

 先週末、ニュージャージーのRPTQでエスパーコントロールを使ったんだ。4-2という結果だったけど、オンラインでもいい結果を残せていた。ついに《神聖なる泉》が加わって、《テフェリー》使いががっかりすることはもうなくなった。繰り返しリストを調整してくれたAndrew DavisとOliver Tomajko、ありがとう、とても感謝しているよ。

Deck List


Esper Control

lands
4《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress》
4《湿った墓/Watery Grave》
4《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
4《神無き祭殿/Godless Shrine》
4《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
2《島/Island》

creatures
1《変遷の龍、クロミウム/Chromium, the Mutable》

spell
2《否認/Negate》
1《喪心/Cast Down》
2《渇望の時/Moment of Craving》
4《思考消去/Thought Erasure》
4《吸収/Absorb》
3《屈辱/Mortify》
3《薬術師の眼識/Chemister's Insight》
3《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
4《ケイヤの怒り/Kaya's Wrath》
1《予知覚/Precognitive Perception》

2《アズカンタの探索/Search for Azcanta》 // 《水没遺跡、アズカンタ/Azcanta, the Sunken Ruin》
4《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》

sideboard
4《正気泥棒/Thief of Sanity》
1《疫病造り師/Plaguecrafter》
2《人質取り/Hostage Taker》
3《聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Haunt》
2《強迫/Duress》
1《否認/Negate》
2《渇望の時/Moment of Craving》

【特記すべきカード選択について】


■2《島》&24枚の2色地形
 多分、この記事の中でも最も物議を醸す部分だと思うので、ちゃんと説明しよう。見ての通り、このデッキはUUを《吸収》が、WWとBBを《ケイヤの怒り》が必要とする。いずれも、このデッキの中核になるカードだ。僕は早いターンに《吸収》を打てないほうが、《ケイヤの怒り》を打つのが遅れることよりも手酷いことになることに気が付いた。2枚の島は《吸収》を3ターン目に打てるようにしてくれる。もし《吸収》が4ターン目以降のカードになってしまえば、このデッキは4ターン目以降のカードばかりになってしまって、もたついてしまう。もし4ターン目に《ケイヤの怒り》が打てなくても、別の4マナ域を唱えればいい。さらには、もし4ターン目に《ケイヤの怒り》を唱えられる状況だったとしても、青単もイゼットドレイクも《呪文貫き》を唱えてくる。これを考えると、《ケイヤの怒り》は6ターン目まで引っ張って《呪文貫き》をケアするべきだ。最後に、僕はサイドボード後に《霊廟の鐘憑き》と《ケイヤの怒り》が同じデッキに入っていることは避けたいので、WWBBというマナコストのカードを4枚以上《島》の入ったデッキに入れるべきではない。このマナベースを考案してくれたEvan Whitehouse、ありがとう!

■4《正気泥棒》
 エスパーのリストには必ず4枚入っているけど、それだけこのカードが素晴らしいということなんだ。対戦相手が常にこのカードをプレイしてくることが分かっていても、その上でこのカードはイージーウィンを演出してくれる。つまり、相手のサイドボードプランも苦しいものになるんだ。気付きづらいけど、このカードは青単の1/1飛行に対するブロッカーとしても役に立つことも気に入っている。

■1《疫病造り師》
 このカードはイゼットドレイクや青単に対するスロットだ。オンラインで何度も調整した結果、相手の《呪文貫き》《潜水》《否認》《軽蔑的な一撃》すべてを掻い潜れるカードが欲しかったんだ。《疫病造り師》はそのすべてにひっかからず(《最古再誕》じゃこうはいかない)、一方でサイドボード後に《ニヴ=ミゼット》や《イゼット副長、ラル》が出てきたとしても対処可能なんだ。

【サイドボードガイド】

■スゥルタイミッドレンジ
 6枚の青黒クリーチャーを投入してしまおう。《人質取り》は《ハイドロイド混成体》へのベストアンサーで、奪った後に除去されてもOKだ。僕は《否認》をサイドボードから入れることはしない。相手は《強迫》や打ち消しを使って脅威を通そうとしてくるからね。
(OUT)1《変遷の龍、クロミウム》2《否認》3《屈辱》
(IN )4《正気泥棒》2《人質取り》

■エスパーコントロールミラー
 Game1の大体は《テフェリー》に加え、フィニッシャーに1枚のカードを使用している。《クロミウム》は、すぐ勝てる状態でなければ、戦場に定着させる攻防を仕掛けてはいけない。そうでなければ、相手の《ケイヤの怒り》は「生きた」カードになってしまう。長期戦になりやすいマッチアップでは、相手に有効牌を持たせた状態はなるべく避けたいところだ。
(OUT)1《変遷の龍、クロミウム》2《渇望の時》4《ケイヤの怒り》1《喪心》
(IN )4《正気泥棒》1《疫病造り師》2《強迫》1《否認》

■赤単
 このデッキは《ゴブリンの鎖回し》を抜いてバーン戦略をとってくる。妨害すべきは非クリーチャー呪文であり、戦場のクリーチャーは非常にサイズが小さい。このマッチアップではどうやってライフ水準を保つかが争点になる。《霊廟の鐘憑き》はもちろんのこと、《人質取り》も2/3というサイズだけで有用で、たまに《ギトゥの溶岩走り》を奪って速攻で殴りに行くこともある。お前の船長誰だったっけ?
(OUT)1《変遷の龍、クロミウム》4《ケイヤの怒り》1《薬術師の眼識》1《予知覚》
(IN )2《渇望の時》2《人質取り》3《霊廟の鐘憑き》1《否認》

■白単t青
 僕が使うエスパーにとっては史上最悪のマッチアップで、他のエスパーであっても一般的に苦戦を強いられる。早いアグロと打ち消しの組み合わせが流行るようなら、僕は別のデッキを選ぶだろう。
(OUT)1《変遷の龍、クロミウム》1《予知覚》2《思考消去》1《吸収》2《否認》
(IN )2《渇望の時》2《人質取り》3《霊廟の鐘憑き》

■エスパーミッドレンジ
 白ウィニーよりはまだ五分に近い戦いができる。相手の妨害は多くなるけど、クロックが遅いということは、こちらもある程度多くのカードをプレイできるということだ。
(OUT)1《変遷の龍、クロミウム》1《予知覚》2《薬術師の眼識》2《吸収》
(IN )4《正気泥棒》2《人質取り》

■バントネクサス
 《正気泥棒》がめちゃくちゃして勝つ。以上。相手の呪文を奪って唱えて適当に勝てばOK。もともとエスパーは自分のターン終了時に土地が起きることを利用したデッキなので、《荒野の再生》を奪おうものならボーナスタイム突入だぞ。
(OUT)1《予知覚》4《ケイヤの怒り》1《喪心》2《渇望の時》1《ヴラスカの侮辱》
(IN )4《正気泥棒》2《人質取り》2《強迫》1《否認》

■門コントロール
 ほぼバントネクサスと一緒。《正気泥棒》を解決したらもう勝ちみたいなもんだ。
(OUT)1《予知覚》4《ケイヤの怒り》1《喪心》2《渇望の時》1《ヴラスカの侮辱》
(IN )4《正気泥棒》2《人質取り》2《強迫》1《否認》

■青単
 僕が持ちこみたいパターンは、対戦相手のアップキープ中に、繰り返し除去を唱えて、最終的に6ターン目にで《ケイヤの怒り》を2マナ浮かせた状態で唱える。《正気泥棒》はこの対戦の鍵になるカードで、1/1フライヤーを受け止めつつダブルブロックを強制してくれる。
(OUT)1《否認》1《予知覚》1《薬術師の眼識》3《ヴラスカの侮辱》1《変遷の龍、クロミウム》4《吸収》
(IN )2《渇望の時》4《正気泥棒》2《人質取り》1《疫病造り師》2《強迫》

■イゼットドレイク
 大体青単と同じアプローチでいいけど、《正気泥棒》のサイズが貧弱なので、ベンチにいてもらおう。サイドボード後は《イゼット副長、ラル》と《ニヴ=ミゼット》が入ってくるので、ハンデスでたたき落とそう。《疫病造り師》は大体の相手のカードに対する対策になるし、《人質取り》は《プテラマンダー》をおいしく頂けて、順応もすぐできる。
(OUT)2《渇望の時》1《変遷の龍、クロミウム》2《否認》
(IN )2《人質取り》1《疫病造り師》2《強迫》

■グルールアグロ
 4ターン目の《ケイヤの怒り》を諦めた弊害が大きく出てしまうマッチアップになる。ひとつテクニックとして覚えておくべきことは、相手のクリーチャー呪文にスタックして《野生の律動》を《屈辱》で壊し、そのあとクリーチャー呪文を打ち消す、ということができる。
(OUT)1《変遷の龍、クロミウム》2《否認》1《予知覚》
(IN )2《人質取り》2《渇望の時》


【今後の展望】

 《クロミウム》に続く第2の勝ち手段として《希望の夜明け》があるけど、それよりは《ウルザの後継、カーン》のほうがよさそうだ。まだテストは出来ていないけどね。《黎明をもたらす者ライラ》を加えようと思っていて、自分のリストの3枚の《霊廟の鐘憑き》よりは2枚と1枚で分けた方がよさそうだ。白ウィニーへの回答として考えているのは《天界の赦免》で、裏返った《軍団の上陸》への回答になるということもあり、いいかもしれない。リミテッドのボムレアとして有名だけど、スタンダードにとってもいいカードという評価を得られるようになるかもしれないね。

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とけいまわり
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