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バンドでコピーしたい!必聴のツインヴォーカル・ロックナンバー5選

■はじめに

 日本のロックバンドが好きです。ツインヴォーカル曲はもっと好きです。

 しがないベーシスト(もしくはドラマー)としてバンドをいくつか組んでいた時、「女性ヴォーカルと男性ヴォーカルが一人ずついるバンド」に所属することが多かった気がします。特にアニソンコピバンを組む時はそれが顕著で、大体の場合どちらもいる、という格好でした。片方が楽器を持つこともあれば、ただマイクを持っているだけのヴォーカル専門職が二人、ということもありました。

 大体はコーラスという形で両者が参加するわけですが、二人体制の強みが活かせるのは、やはりツインヴォーカルの曲を演奏する時だと思います。二人のエネルギーのぶつかり合いはしっかりバックバンドに伝播しますし、そういう曲が流れればフロアのテンションも最高潮。

 今はバンド活動から離れていますし、ツインヴォーカル曲自体を耳にすることが少なくなったような気がしますが、自分の備忘録も兼ねて「バンドでコピーしたい」と思うお気に入りのツインヴォーカル曲を書き留めておこうと思います。

1.シナリオアート「サヨナラムーンタウン」

 シナリオアートは2009年結成の3ピースロックバンド。ハヤシコウスケとハットリクミコのツインヴォーカル体制。森博嗣原作「すべてがFになる」のアニメーション版で、エンディング曲「ナナヒツジ」を担当したバンド、というと通じる人もいるかもしれません(私は未視聴です)。KANA-BOON「talking」とのスプリット盤だったので、そこから入った方もいるかも。

 「ナナヒツジ」は変拍子の曲(7/8)でしたが、この曲「サヨナラムーンタウン」ストレートなロックナンバー。伸びやかな二人のヴォーカルが魅力です。同じメロディーラインを男女が交互にかけ合うことで生まれる疾走感がたまりません。

2.Awesome City Club「ダンシングファイター」

 Awesome City Club(オーサムシティクラブ)は2013年結成のシティポップ・バンド。atagiとPORINのツインヴォーカル体制。基本的に配信シングルという形で作品を発表していくスタイルで、クラウドファンディングへの取組など、まさに「現代的な」バンドスタイルを確立しています。

 「ダンシングファイター」は4つ打ちリズムが心地よいミドルテンポのダンスナンバー。この曲はatagiさんがリードする部分が多いですが、サビ前のPORINさんパートが曲をキュッと引き締めています。サビ最後の「♪始めようか」のユニゾンにグッときます。

3.Laura day romance「夜のジェットコースター」

 Laura day romance(ローラデイロマンス)は2017年結成のロックバンド。井上花月、川島健太朗のツインヴォーカル体制。早稲田大学軽音楽部出身のメンバーを中心に構成、SUMMER SONIC 2018に出場したことから近年注目度急上昇中のバンドです。2ヴォーカルラインの美しさに定評があり、「ツインヴォーカルの強みを最大限に生かしている」という点で天才的なメロディメーカーだと思っています。

 「夜のジェットコースター」はバンドの中でもロックチューンなナンバーで、ヴォーカルも去ることながらギターサウンドも含めて聴きどころ満載の一曲。ヴォーカルも楽器のひとつ、という作り手の確固たる意識が伝わってくる完成度の高い曲です。ぜひ何度も繰り返し聴いてほしいと思います。

4.Hello Sleepwalkers「猿は木から何処へ落ちる」

 Hello Sleepwalkers(ハロースリープウォーカーズ)は2008年結成のオルタナティブロックバンド。シュンタロウ、ナルミのツインヴォーカル体制。タワーレコード限定シングル「センチメンタル症候群」から火がつき各種メディアでヘビーローテーションとなり、Space Shower TVやランキング番組のエンディングテーマなど一気に有名になりました。ただし、一昨年に活動休止を発表しています。

 「猿は木から何処へ落ちる」はそんなハロスリの魅力が詰まった一曲。ゴリゴリとうねるベースライン、攻撃的なギターサウンド、それとねっとり絡み合うシュンタロウさんの語りにも似たメロディライン、サビで鋭く響くナルミさんのまっすぐなヴォーカル。他メンバーの間奏でのコーラスもエモさ全開。ライブで一度聞いたことがありますが、ゾクッと鳥肌が立ったのを覚えています。

5.VELTPUNCH「CRAWL」

 最後は少し古いナンバーですが、愛して止まないこの曲を。VELTPUNCH(ベルトパンチ)は1997年結成のオルタナティブロックバンド。長沼秀典、ナカジマアイコのツインヴォーカル体制。Smashing PumpkinsやDinasour Jr.の影響を色濃く受けたオルタナ色前回のロックバンドで、後進のcinema staffも「神様」と崇めるほど、息長くジャパニーズオルタナシーンに影響を与え続けています。

 「CRAWL」はアニメーションタイアップやKONAMIの音ゲー(GuiterFreaks&Drummania)に収録されるなど、バンド屈指の人気曲。複雑な展開の多いベルパン曲のイメージから一新、シンプルな構成かつ、格好良いサウンドの重厚感にベルパンらしさがにじみ出る名曲です。イントロのミュートピッキングギターとハイポジションベースのフレージングの絡み方も含め、ライブで盛り上がること間違いなし。

■終わりに

 いかがでしたでしょうか? 皆さんの琴線に響く曲はありましたか? コピーしたくなった曲は? あったらぜひバンドメンバーに誘ってください(本音)。

 他にも「この曲はおススメ!」「この曲を挙げていないなんてお前モグリだろ!」というご意見等あればぜひコメントでお寄せください。お待ちしております!

■おまけ:選外(次点)アーティスト

・凛として時雨「telecastic fake show」
 →ツインヴォーカルという概念を超えすぎている(誉め言葉)

・Base Ball Bear「17歳」
 →関根嬢が可愛すぎる(誉め言葉)

・ヤバイTシャツ屋さん「あつまれ!パーティーピーポー」
 →テンション高すぎる(誉め言葉)

・SUPERCAR「LUCKY」
 →懐かしすぎる(誉め言葉)

■(オマケ:コピーしたことのあるツイン(or複数)ヴォーカル曲)

※バンドメンバーの皆さん、抜けがあったら(こっそり)教えてください。
・JAM Project「SKILL」他多数
 
・陰陽座「義経~悪鬼判官~」「相克」他多数
 ※一時期、陰陽座コピバンでドラム叩いてました

・TERRA&片霧烈火「月下の決闘者」
 
・HUSKING BEE「新利の風」

・アナログフィッシュ「Hello」「Town」



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