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【簡易版】パイオニア環境分析のつもり(11/17~29)

■はじめに

 公私ともに忙しいため結果のみの更新となります。

■メタゲームブレイクダウン


《表現の反復/Expressive Iteration》禁止から4か月、ついにIzzet Phoenixがトップメタに。とはいえ後半はRakdos Midrangeが盛り返してきており、2強が形成されている。メタゲームのバランスは非常に良い。

 天使カンパニーというアグロ系勢力が増えたため、アグロが盛り返している。

 《苦難の影》が流行していて、緑単が久しぶりに10%を割る結果に。相性が改善されたことが伺える。また、スピリットの凋落ぶりがえげつない。このフィールドではやや苦手が多いか。

■『兄弟戦争/The Brothers War』の影響

・《苦難の影/Misery's Shadow》

 本セットの生み出した害悪生物。Rakdos Midrangeが苦手としていたMono-G DevotionのPIG能力持ちにメインから対応できる柔軟性に加え、膠着時のマナフラッドの受け皿として八面六臂の活躍。
 最初は1枚~2枚の採用ながら、Mono-G Devotionの流行を受けてメイン3枚が主流になってきた(この影響か、Mono-G Devotionが11月下旬から失速気味)。

・《徴兵士官/Recruitment Officer》

 白単アグロや白青兵士などの白系アグロの1マナ域として幅広く活躍。カンパニー系デッキにもフィットする強力な1マナ域。やっていることは《薄暮見の徴募兵》と同じなので、1マナでこの能力を持つ意味合いが大きいことは結果が証明している。

・《カイラの再建/Kayla's Reconstruction》

 天使カンパニー復権の立役者(注目デッキにてサンプルリストを掲載)。ソーサリータイミングながら5マナで《集合した中隊》を超える効率に。白の濃いデッキでしか使えない、奇襲性に欠ける点がネックだが、EtBシナジーの強い天使デッキならインパクトを生み出せる点が評価された。

・《抹消する稲妻/Obliterating Bolt》

 Izzet Phoenixの《溶岩コイル》枠が上位互換に変更。PWに触りづらい点がネックだっただけに嬉しい1枚となったが、2マナであること、《シェオルドレッド》《苦難の影》に対処不能なこと、そしてソーサリーであることなどがネックとなり、採用率は伸び悩み、また枚数も抑えられている。Big Red、Goblinsなどでは重宝するか。

■注目デッキ

・注目デッキ1:白青兵士 / WU Soldiers

JOHNSMITH3373 (3-1)
PIONEER PRELIMINARY
11/22/2022

 
creature (19)
2 《徴兵士官/Recruitment Officer》
1 《ハズダーの司法官/Haazda Marshal》
1 《アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akros》
4 《雄々しい古参兵/Valiant Veteran》
4 《毅然たる援軍/Resolute Reinforcements》
3 《先兵の飛行士、ハービン/Harbin, Vanguard Aviator》
2 《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar》
2 《天空射の士官/Skystrike Officer》
 
enchantment (4)
4 《軍団の上陸/Legion's Landing》
 
instant (11)
1 《精霊への挑戦/Brave the Elements》
4 《急報/Raise the Alarm》
1 《カビーラの叩き伏せ/Kabira Takedown》
2 《かき消し/Make Disappear》
3 《交渉団の保護/Protect the Negotiators》
 
sorcery (4)
4 《心を一つに/Of One Mind》
 
land (22)
4 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4 《要塞化した海岸堡/Fortified Beachhead》
2 《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
4 《連門の小道/Hengegate Pathway》
1 《フロスト・ドラゴンの洞窟/Cave of the Frost Dragon》
1 《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire》
4 《変わり谷/Mutavault》
2 《平地/Plains》
 
sideboard (15)
1 《敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprentice》
1 《アゾリウスの造反者、ラヴィニア/Lavinia, Azorius Renegade》
1 《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar》
4 《ポータブル・ホール/Portable Hole》
2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
3 《トカシアの歓待/Tocasia's Welcome》
3 《神秘の論争/Mystical Dispute》

 強力な兵士が加わり、ロードの《雄々しい古参兵/Valiant Veteran》を据えたクロックパーミッション型の兵士部族デッキが散見された。《先兵の飛行士、ハービン/Harbin, Vanguard Aviator》のスタッツは目を見張るものがある。《急報》8枚体制は大振りなデッキ相手に強い。

・注目デッキ2:天使カンパニー /Angels

MEDVEDEV (3RD PLACE)
PIONEER SHOWCASE CHALLENGE
11/20/2022

 
creature (28)
4 《翼の司教/Bishop of Wings》
4 《希望の源、ジアーダ/Giada, Font of Hope》
4 《若年の戦乙女/Youthful Valkyrie》
1 《月皇の古参兵/Lunarch Veteran》
1 《スカイクレイブの僧侶/Skyclave Cleric》
1 《高名な弁護士、トミク/Tomik, Distinguished Advokist》
4 《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
4 《正義の戦乙女/Righteous Valkyrie》
4 《輝かしい天使/Resplendent Angel》
1 《領界渡り/Realmwalker》
 
artifact (1)
1 《ポータブル・ホール/Portable Hole》
 
instant (5)
4 《集合した中隊/Collected Company》
1 《精霊への挑戦/Brave the Elements》
 
sorcery (3)
3 《カイラの再建/Kayla's Reconstruction》
 
land (23)
4 《寺院の庭/Temple Garden》
4 《草茂る農地/Overgrown Farmland》
4 《枝重なる小道/Branchloft Pathway》
1 《低木林地/Brushland》
1 《フロスト・ドラゴンの洞窟/Cave of the Frost Dragon》
1 《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire》
1 《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》
1 《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
1 《変わり谷/Mutavault》
5 《平地/Plains》
 
sideboard (15)
1 《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》
1 《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar》
1 《傑士の神、レーデイン/Reidane, God of the Worthy》
2 《耳の痛い静寂/Deafening Silence》
1 《ポータブル・ホール/Portable Hole》
2 《沈黙/Silence》
3 《真髄の針/Pithing Needle》
4 《形成師の聖域/Shapers' Sanctuary》

 《カイラの再建》で大幅強化された天使カンパニーが相当数入賞、全体の5.5%に。スピリットを抜き、カンパニーデッキの最先鋒となった。大振りなデッキには《集合した中隊》が強く、ライフゲイン能力が高いためアグロ相手を苦にしない、低速・高速どちらにも強みが出せる点が高評価のポイント。《カイラの再建》でまくり性能も高い。

・注目デッキ3:青黒神託者コンボ / UB Oracle

LAA11 (5TH PLACE)
PIONEER CHALLENGE
11/19/2022

 
creature (12)
4 《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》
4 《ファラジの考古学者/Fallaji Archaeologist》
4 《タッサの神託者/Thassa's Oracle》

 
instant (17)
4 《考慮/Consider》
2 《呪文貫き/Spell Pierce》
4 《致命的な一押し/Fatal Push》
1 《村の儀式/Village Rites》
4 《命取りの論争/Deadly Dispute》
1 《異世界の凝視/Otherworldly Gaze》
1 《取り除き/Eliminate》
 
sorcery (8)
4 《悪魔の取り引き/Demonic Bargain》
1 《立身/Claim》
4 《宝船の巡航/Treasure Cruise》
 
land (22)
4 《湿った墓/Watery Grave》
3 《難破船の湿地/Shipwreck Marsh》
4 《清水の小道/Clearwater Pathway》
1 《地底の大河/Underground River》
1 《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》
3 《見捨てられたぬかるみ、竹沼/Takenuma, Abandoned Mire》
2 《寓話の小道/Fabled Passage》
3 《島/Island》
1 《沼/Swamp》
 
sideboard (15)
1 《払拭/Dispel》
4 《レイ・オヴ・エンフィーブルメント/Ray of Enfeeblement》
1 《闇の裏切り/Dark Betrayal》
3 《真髄の針/Pithing Needle》
1 《取り除き/Eliminate》
1 《霊気の疾風/Aether Gust》
4 《神秘の論争/Mystical Dispute》

 《悪魔の取り引き》を含めたセルフミル系カードを織り交ぜた、コントロールタイプの《タッサの神託者》デッキ。見た目よりもコンボ成立スピードが速く、リソース獲得手段も多いため手札破壊も効きづらい。アグロ相手も《ファラジの考古学者》が絶妙なサイズの壁となってくれる。キーカードの《神託者》を《取り引き》や《竹沼》で拾えるのがポイント。

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とけいまわり
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