【拙訳】《プテラマンダー》入りイゼット・ドレイクがスタンダードの最適解かもしれない by Andrea Mengucci(Channel Fireball)
続いてメングッチ先生の記事。あんたこの間スゥルタイ愛を語ったばっかりだろ。
内容からすると一言、「べた褒め」です。そのうちメタゲームでも上位に入ってくるかもしれません。ただ、最近流行りのエスパーミッドレンジに対しては言及がありません。《聖堂の鐘憑き》も《思考消去》もキツそうですが大丈夫ですか先生。
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Izzet Drakes with Pteramander Might Be the Best Deck in Standard
By Andrea Mengucci // 30 Jan, 2019
皆さんが「ラヴニカの献身」の新しいカード、新しいギルドを試している間、Brad Carpenterは「ラヴニカのギルド」環境の有力アーキタイプをさらに掘り下げると決めていました。完全に掘り下げることはできなかったようですが、《ハイドロイド混成体》、《荒野の再生》、《舞台照らし》が蔓延する環境でパフォーマンスを発揮するには十分だったようです。
彼はSCGオープン・インディアナポリスの初日を9-0の無敗で駆け抜けトップ8に進出しましたが、準々決勝で白ウィニーに敗れてしまいました。
Izzet Drakes
Brad Carpenter, 6th place at SCG Indianapolis 27/01/2019
lands
1《血の墓所/Blood Crypt》
4《蒸気孔/Steam Vents》
4《硫黄の滝/Sulfur Falls》
4《山/Mountain》
8《島/Island》
creatures
4《プテラマンダー/Pteramander》
4《弾けるドレイク/Crackling Drake》
4《奇怪なドレイク/Enigma Drake》
spells
4《選択/Opt》
3《潜水/Dive Down》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
4《ショック/Shock》
4《航路の作成/Chart a Course》
4《溶岩コイル/Lava Coil》
4《発見/Discovery》 // 《発散/Dispersal》
1《標の稲妻/Beacon Bolt》
sideboard
2《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》
2《宝物の地図/Treasure Map》 // 《宝物の入り江/Treasure Cove》
2《シヴの火/Shivan Fire》
2《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2《幻惑の旋律/Entrancing Melody》
2《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade》
1《絶滅の星/Star of Extinction》
2《イゼット副長、ラル/Ral, Izzet Viceroy》
何週間か前、イタリア代表がワールド・マジック・カップでイゼット・ドレイクをプレイしていました。このリストはそれとたった数枚異なるだけですが、重要な1枚が加わりました。《プテラマンダー》です。
私は、このカードの主戦場は軽いキャントリップスペルが大量に存在するレガシー環境で、2マナ5/5飛行というスペックはすばらしい、という旨の記事を書きました。しかしスタンダードにおいても、たくさんのキャントリップがあり――多少重くはありますが――あり、ゲーム後半に《プテラマンダー》を5/5にするには十分なのです。
また、1ターン目に《プテラマンダー》をプレイすることは、2ターン目の《航路の作成》を有効活用できる点で重要です。もはや《弧光のフェニックス》をプレイしないイゼット・ドレイクにとっては、2ターン目のディスカードに大した意味はなく、全てのスペルと全ての土地をプレイしていくことが理想です。
《プテラマンダー》は私が思うにやりすぎな感があります。既に良質なデッキを、さらに素晴らしいデッキに変えると確信しています。
■イゼット・ドレイクのメタゲーム上のポジションは?
イゼット・ドレイクは現在、スタンダードのベスト・デッキのひとつです。
対赤単は素晴らしいマッチアップです。こちらの脅威が彼らの回答を防ぐ盾にもなります。こちらは2回の攻撃で相手を倒すこともできます。ただし、彼らの火力に《プテラマンダー》をさらすのだけは避けましょう。
このデッキは、ゴルガリ混成体にも有利です。私はイゼット・ドレイク側では大きな成功を納め、逆にゴルガリ側では大敗北を喫しました。ゴルガリ側の妨害スペルも軽くなりつつありますが、それでも相手のソーサリースピードの除去(《人質取り》や《ビビアン・リード》)はこちらの《潜水》や《呪文貫き》のいい的です。
いくつかのデッキ、特にMOのPTQ勝者のリストを見てみると、《野茂み歩き》を不採用にしたリストを多く見かけますが、私からすればこれは異常で、イゼット・ドレイクとのマッチアップをさらに不利にしてしまいます。
コントロールデッキとの戦いは接戦になるでしょう。1戦目は不愉快なゲームになり得ますが、サイドボードからの《ニヴ=ミゼット》が助けになるでしょう。キャントリップ呪文で、必要なスペルを引き込み、余分な土地を引き過ぎないように調整する必要があります。ゲームの後半において、ドレイクを解決し、守り、ワンショットキルすることもありますが、それでもこのマッチアップは五分五分です。
ターボフォグや《荒野の再生》デッキのようなコンボに対しても、十分な量の打ち消し呪文、そして多くのプレッシャーを与えるカードにアクセスすることができます。ワールド・マジック・カップにおいても、オーストラリアチームのターボフォグを破っています。その相互作用のためにキャントリップでデッキを掘り下げ、1体の《ドレイク》で勝つことができます。
ただ唯一、悪いマッチアップが考えられるとすれば、実際にBradがトップ8で敗れた白ウィニーです。
ワールド・マジック・カップでは、ボロスと戦うために《猛竜の幼生》4枚と《焦熱の連続砲撃》2枚を採用しましたが、今回もまた、採用しない理由はありません。白ウィニーに勝つために必要なのは《シヴの火》ではなく、《猛竜の幼生》+《潜水》のコンボです。
これが現在回しているリストです。白ウィニーへの対抗策は何かサイドボードに用意しておくべきでしょうね。
Izzet Drakes
lands
1《血の墓所/Blood Crypt》
4《蒸気孔/Steam Vents》
4《硫黄の滝/Sulfur Falls》
4《山/Mountain》
8《島/Island》
creatures
4《プテラマンダー/Pteramander》
4《奇怪なドレイク/Enigma Drake》
4《弾けるドレイク/Crackling Drake》
spells
4《発見/Discovery》 // 《発散/Dispersal》
1《標の稲妻/Beacon Bolt》
4《溶岩コイル/Lava Coil》
3《潜水/Dive Down》
4《航路の作成/Chart a Course》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
4《ショック/Shock》
4《選択/Opt》
sideboard
2《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》
2《イゼット副長、ラル/Ral, Izzet Viceroy》
2《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade》
1《宝物の地図/Treasure Map》 // 《宝物の入り江/Treasure Cove》
2《幻惑の旋律/Entrancing Melody》
2《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
4《猛竜の幼生/Raptor Hatchling》
読者の皆さんがベストデッキをプレイしたいと思っているなら、このデッキはとてもお薦めです。何といっても安い! デュアルランド系以外は、レアが入っていないんですから。ある意味、非常識ですよね!(訳注:メインボードだけの話です。サイドボードには《ニヴ=ミゼット》《イゼット副長、ラル》《宝物の地図》が入っています)
メタゲームは楽に勝てる赤単、もしくはゴルガリ混成体だらけです。白ウィニーと違って、サイドボードにそこまでの対策カードは採用していません。白ウィニー相手も0:10で不利というわけではなく、1戦目の不利もせいぜい4:6ぐらいの体感です。
現時点では最高のデッキの1つとして見ていいでしょう。このデッキがどこまで勝ち上がるか、今から興奮を抑えきれませんね!
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