JTBマレーシアでの海外オンライン就業体験を実施しました。
コミュニケーション学部中村忠司ゼミ(観光学)では、海外ゼミ研修を夏に行っていますが、2020年度はコロナ禍で実施できませんでした。そのためJTBマレーシアでの「オンライン就業体験 マレーシア(主催:JTBガイアレック)」にゼミ生11人が参加しました。実施期間は3月1日から5日間です。JTBマレーシアは、クアラルンプール、ペナン島、ランカウイ島、コタキナバルに拠点を持ち、113名の社員でインバウンド・アウトバウンド・MICE事業などを展開しています。今回は本社のあるクアラルンプール支店のスタッフとオンラインで結んで、様々なプログラムを行いました。
マレーシアは人口の約6割がイスラム教徒(ムスリム)の国です。そのため様々な決まりごとに従ってビジネスを行う必要があります。研修では、イスラム教とハラルについてしっかりと学びました。初日は英語による自己紹介と在外支店の業務についてのレクチャーがありました。学生は想像以上に部署が分かれ、様々な仕事をしていることに驚いたようです。2日目はバーチャルツアーを行いました。有名な観光地のバツー洞窟やKLタワー、ムルデカ広場、王宮を見学しました。
マレーシア、インド人街のビリヤニディナー(2019年 夏、中村忠司撮影)
後半は、宿題として事前に課されていた「日本人に向けたマレーシア国内ツアー(日帰りオプショナルツアー)行程表」と「マレーシア人に向けた訪日旅行客向け日本国内ツアー行程表」の発表です。プロの旅行会社の人からの適切なアドバイスは、課題を考えるうえで多様な視点を与えてくれました。またJTBだけでなく、現地のマレーシア政府観光局や日本政府観光局(JNTO)マレーシアオフィスの方にもプレゼンテーションと質疑応答をしていただきました。
参加した学生の感想では、「イスラム教に関しては、肌を露出してはいけない、豚肉、アルコールは禁じられている程度の知識しかなかったが、他にも断食の時期や礼拝の時間などがあるということを知れた」、「私は海外で働くことも視野に入れているので、実際にマレーシアで働いている人はなぜマレーシアで働こうと思ったのか、海外で働くうえで気をつけていること、日本と海外で働くことの違いなどについて知ることができた」、「英語でのセッションが用意されていて緊張したが、日本人スタッフの方のサポートのもと楽しく話すことができたので、英語を勉強する際のモチベーションに繋がった」などが挙げられました。
みんな、マレーシアはなじみのない国でしたが、研修に参加してとても行きたくなったようです。早く実際に行けるようになることを願っています。
(中村忠司)
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