「成長」より「変化」する人に。(海外インターンシップ実施報告@Vancouver)
咲き始めの桜に雫したたる卒業式(3月23日)、今年も無事に卒業生が巣立っていきました。学生生活の大半がコロナ禍に見舞われた学年でしたが、しなやかに学び、色とりどりの実りをつけて羽ばたきます。あいにくの雨もなんのその、美しく咲き誇る卒業生の笑顔を見ていると、こちらも前向きな気持ちになりました。雨が降るのなら、傘をさせばいい。
学位授与式では、参列したコミ部教員全員が祝辞を述べます。私(教員:松永)にとっても毎年大事な、節目の時間。今年、観光学の中村忠司先生は、「"成長"を目指すより、"変化"する人になってほしい」と卒業生にエールを送りました。環境を変えること、とりわけ海外に出ることで人は"変化"します。以下は、コミュニケーション学部(TOKECOM)海外研修プログラムの目玉の一つ、バンクーバーでの就業体験(グローバルインターンシップ)について、中村先生によるレポートです。
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座学とセットになった「グローバルインターンシップ」の実習編として、2023年2月8日から24日まで約2週間に渡り2年生12人がカナダで海外就業体験を行いました。研修はバンクーバーにあるJTBカナダの中で様々なキャリアプログラムを提供しているJEIC(JTB Educational Institute of Canada)が実施しています。内容は、実用英語のグループレッスンと街づくりやホテルのビジネス視察、そしてJTBならではの旅行業務の研修です。
語学研修はネイティブの専任講師が担当し、カナダの文化・歴史・生活習慣をはじめ、ホームステイ先でもすぐに役立つ英語表現を学びます。ビジネス視察では工場跡地の再開発で知られるグランビルアイランドを訪れたり、ダウンタウンのホテルでマネージャーやハウスキーピングを担当する方から様々な説明を英語で教えていただきました。ただ見学するのではなく、事前に気になるお店を調べ、現場で英語を使ってプレゼンを行うユニークな研修です。
旅行業務研修では、1~3名に分かれてJTBカナダのスタッフが丁寧に指導します。海外のホテルやレストランに対してのビジネスメールの書き方や見積もり依頼、ツアープランニングなど旅行業独特の専門用語を活用しての本格的な研修でした。また、実際に日本をこれから訪れるカナダ人にジャパン・レール・パスを販売するという業務もあり、担当した学生は「最初は緊張してできるのかと思ったが、だんだんもっと来ないかと前向きになった」と感想を述べていました。学生はそれぞれ貴重な経験を得たようです。
宿泊はホームステイです。エジプトやイタリアなど様々な国の留学生と一緒だったり、まさに多様性を体感できる研修になりました。休日も本場のアイスホッケーを観戦したり、スタンレーパークの水族館に行ったりとアクティブに過ごしました。2023年度はバンクーバー、シドニーに加え、フィリピン・セブ島でのグローバルインターンシップも予定しています。是非、海外での就業体験に挑戦してみてください。
(中村忠司)